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才能開花の秘訣は「敗者の可視化」 〜自分がいかに上澄みと勘違いできるか〜

成功の秘訣は
「いかに自分を上澄みと勘違いするか」である


そしてそのための

「敗者の可視化」がネットには足らない……

それが、幾多の才能の芽を消し去っている


こんにちは。風倉です。

こういったら、反感を買うか、山程反論があるかもしれませんね。
SNSには日々悲鳴があがったり、不幸な話や、自称負け組実際にも負け組がたくさんいるでしょうよと。

まあそれはそう。だが、僕が今回話題にしたいのはSNSではないです。

「オンライン対戦、競争系ゲーム」や
「創作、投稿サイト」などの分野についてです


僕は普段、小説創作論について語ってるので、基本的にはそこに回帰する話になるんですけど。

このような「場合によっては人生をかけてNo1や、実力向上を、数値をもって計測される分野」について全て言える話だと思うので、今回筆をとりました。というか、書いてたら長文になったのでNoteに移しました

現在、全てがオンラインで完結する今の若い世代は、非常に幸運です。

ゲームにしろなんにしろ、簡単に「世界一のパフォーマンス」に簡単にアクセスできる。ゲームならランキング1位をみて、プレイをみれるし。小説ならポイント1位の小説を読める。漫画でも何でもそうです

さらには、その世界一プレイヤーが、あるいはそれに準ずるプレイヤーたちが「そうなるための理論」すら公開してたりします。

なんという幸運!

しかし、同時に不運!


そう、不運です。これが本題です。
正直、幸福の側面は今回長く話しません。さっき書いたので十分です。

不運の側面について早速話します。

最上位が簡単にみれる。そう、これは不運でもあります。

なぜなら……

「自分が上澄みの才能があると勘違いしづらい」


からです

「世界一が見える」ということは「距離も簡単に見える」ということです。

あなたはこういう経験がないですか?

何かで実力があがり、ランキング的なものがあがっても……

「そんなの、やってりゃ誰でもいけるよ」とか
「そんなの入り口にすぎないよ」とか
「そこはまだ初心者だよ」とか
「まだまだだね」とか。
言われまくったり。

いや、言われなくても「自分自身が、そう思ってしまう」ことが。

これははっきりいって、害悪です。
自分を「ムダに矮小にみて」してしまうんですよね。
これが本当によくないです

一番必要なのは「自分はいける」という「思い込み」なのだ
もっというと

「自分を上澄みだと信じれる、勘違い」なので


これって本当に大事なんですよね。

よく考えてみてください。

上を目指すっていうことは「自分がその上にいくだけのポテンシャル……才能なり秘めたる力なりなんなりがありうると、信じてる」ってことです

目指してるという時点でそうなんです。

そして、才能開花にはそれが必要です。必ず。

例えば、僕は最近、ある格闘ゲームで上位のランキングをとりました。
名前を出すなら、スト6っていうゲームで、ダイヤっていう帯域なんですけど。これは、上位10%しか到達できない、まあいうて上級者といってもいいランキングです。

大体3週間ぐらいかかったですかね

だが、大事なのはここではありません。

なぜなら実は自分はその格闘ゲーム…

ほぼルーキーの帯域で
とっとと引退するつもりだったからです

なぜなら、自分を下手だと思ってたんで。


対戦ゲームで、下手なのにやるってマジでつらいですからね。

だけど。ここである情報が、風倉の目に入ります。

そのゲームって、外部サイトで「どのランクだと、プレイヤーの上位何%か」っていうのが見れるんですけど。

そんで引退前に一応みてみたら、自分のいる領域が「真ん中よりギリギリ上」であることがわかったんですね。上位40%かな?

で、思ったわけです。

「え、今の時点で、大抵の人より上にこれてるんか?」……と。

「自分のこと、下手だと思ってたけど、そうでもないんか?むしろ上?」と


こうなると、話は違うなって思うわけですね。

むしろこう思うわけですよ。

「実は、さらに上の存在だったりする?」と


数値的にいうと。上位40%に今いるなら
「上位30%ぐらいまでは……いけるんじゃないか?」と。
ちなみに階級的には、プラチナ★1って名前がついてます。

じゃあ上位30%目指してやってみるかと。
なんか自分、上の方らしいし?
もうちょいだけ頑張るかと。


で、頑張った結果……どうなったか?

いけました。上位30%。プラチナ★1。

で、さらにです。いけたら、次のデータがみれました。
ああなんと。プラチナ★★だと上位20%っていうじゃん?
星1つあげるだけでいける。
じゃあ、もう星1ぐらいは頑張るかと。

「自分、あと一歩ぐらいの才能はあるんじゃないか」と。
思うわけですね。

それで。やって、いけたんですよ。
上位20%。
で、どうなったと思います?

案の定、なんかもうちょいいけるかもって、上位10%いけるかもと。また思い始めると。

ループがとまんないんですね。


「……もうちょい俺いけそう!」的な想いが連鎖するわけです。

で、いろんな試行錯誤の結果、到達しました。

上位10%に。階級的にはダイヤって名前ついてます。

たどりついたとき、嬉しかったですねー。

なんなら最上位階級(上位2%)までいけるんじゃないか、とまで今は思ったりして、また道を登っていたりします

で、長々話したんですけど。大事なのはたどり着いたことではないです。

で、重要なのは。これって「上位何%」という情報がなかったら

僕は【自分に才能がないと確信して、絶対にはるか手前で引退してた】ということです

なんなら、下位30%とかの才能だと思いこんで引退してた

実際は、上位にいくポテンシャルがあったのにね



まあ、最初言ったように、偏差値でいうと中央ぐらいで。
自己評価的には下から数えた才能だと思いこんで。
それで、数日で引退したと思いますよ。

そんな状態だったのに。それでも上位にいけたのは、

要するに、クラス1うまいみたいなところまでは
「実はすでに、半分より上の才能あるらしいぞ」と最初に情報を与えられたからです。
そして、ランクアップのたびに。

「あなたは上位30%ですよ」
「あなたは上位20%ですよ」

「敗者の情報も含めた情報」にアクセスできたからです


これ、マジ大事です。

もし自分が勝者の情報しかアクセスできない状態だったら。

「上手い人のランキング情報しか目に入らない」
「上手い人との距離はわかるけど、全体の自分の立ち位置がわからない」

というような状態だったら、何度もいうように。
自分をノーセンスだと思いこんで引退してたでしょうね。とっととね。

勝者だけみてると、自分の立ち位置を見失うんです。

上手い人なんて「やってりゃ誰でも最上位にいく」とか言ったりするんで。そんなイキリ野郎ばっかなんですよ格ゲー村ってのは。いや、どの界隈もそうなんだよ。

小説界隈でもないですか?

ブクマ100(フォローやいいね100)は誰でもいけるとか。
いや1000はいけるとか。
テンプレ使えば日間ランキングはいけるとか。
なんなら書籍化もテンプレ使えばいけるとか。
書籍化しても、売れなきゃ意味ないよとか。
1つ売れても、何作も出さないと意味ないよとか。

なんなんだよ一体と。

上ばかりみてると「自分を低く思ってしまう」情報の海に溺れてしまう

せっかくもっと上にいけるのに。
「下のほうだと思いこんでしまうせいで」
全く上にいけないということが発動する


でもこれは、上ばっかりみてたら、そうなるんですよ
下も含めた情報を見ない限り、わからない

でも人が上を目指せるのは「上にいける」という思い込みがあるからです

「自分は上澄みのポテンシャルがある」と信じれるからです

でもそれは「数多の敗者たち」を見ない限りわからない
だから、我々はそれらをみなくてはいけない

そこが見えないと、自分が最下層って感じるだけなんですよ。

上ばっかみてたら自分が一番下、当たり前ですよね?

小説ランキングは、本当にそうなりやすい。
とっても危険です。

今回、自分は格闘ゲームでそうなりかけた。でも、下からの距離も見れるおかげで、変に萎縮せず「自分は上手いほうなんだ!」という自覚でプライドもってプレイできたわけです。
最初の予想をはるかにオーバーしてハマったりもしたわけです(息抜きの趣味なんで、流石に今は一息ついてますが)。

最初は数日で引退する予定でした。

強いというおもいは勘違いかもしれない。でも、そう「勘違いさせてくれた」おかげで、自分は想像をこえて強くなれた

これが、今のオンラインに、いろんなところで足りない要素だと思ってます。

「勘違いさせる仕組み」がね

特にネット小説界隈。まだまだ足りないなと思います。


「勝者が目立つ」仕組みはありますよ。ランキングなりなんなり。
でもこれって、ユーザーにとっての機能なんですよね。
いや、もちろんそれはそれで必要なんですけど。

ユーザーからしたら、敗者なんて見る必要がない。
つまらん作品である率が高いからね。

だが、作家にとっては、どうですかね。

「敗者を含めた、自分の立ち位置」を感じさせる仕組みが必要だと思いますね

「村一番のやりて」だと勘違いさせるもの
「村勇者」とイキれる仕組みが。

プロの漫画家やイラストレーターで、なぜそこに進んだか?
よくある話が。
最初の最初。友達の中で、ちょっと絵がうまい。それだけで。
「ジブン、才能あるんじゃないか?」とイキれた経験があったりします。

それは「最上位」と比べて思ったわけじゃない。

「下の情報。絵を全くかけないクラスメートたちや、友人たち」という。

ある意味「敗者の情報」を認識することで「自分は上位なんや!」と思い込めたことにあります


もしこれがネットの上手い人だけみてたら、現プロのその人はいなかったかもしれません。「俺はどんだけ頑張ってもあそこは無理だ」と。
下もみたからこそ「クラスで絵がかけるの俺だけかよ!もしかしてイケちゃう?」になり。
それがいずれ「学校で絵が一番上手いの俺」とか「村で一番上手いの俺」とかに育っていくんでしょう。

そしてそれが、はるかに高いステージへ連れて行く。
敗者が見れる状態が、如何に大事か。

だけど、現状のオンラインだとそれがない。弱いんですね。

小説も、本当は「完結」だけですげー偉いはずだし。
なろうでいえば、500ptですら本当はまあまあ上のほうのはずです。

いいね数やポイント数。上を探すには簡単ですけど。
「下から何番目か」「平均からはどのくらいか」を教えてはくれない。
少なくとも、直感的には教えてくれない

特に小説界隈は、この仕組みがまだまだ少ないなと思います。

もっと勘違いさせる仕組みを作ったほうが、皆ハッピーになるでしょう。
そして、才能ある人が、心折れずに。勝手に筆をおらずに。

本当は上位なのに「下位と思いこんで引退したりせずに」すむでしょう

現状は、上澄みばかり目立つようになってる。それはユーザーのことを考えたら当たり前だけど。

作家を考えたら、本当は違うんじゃない?って言いたい

いかに「上澄みの勘違い」を参加者に与えるか?


そして、参加者はそれを「意図して」つかみにいくべきか。です。

例えば!

「完結率に自信のある作家」のために、完結率を可視化するとか!
「文字数」に自信のある作家のために、平均文字数を可視化するとか!
「投稿作品数」に自信のある(略)、平均投稿数を可視化するとか!
「連続更新数」に(略)、平均連続更新数を可視化するとか!
ここに何文字以上〜とかつけるとか!
「ブクマ率」や「平均評価ポイント」をみれるようにするとか!
「若くて頑張ってると思う作家」や「年取って頑張ってると思う作家」向けに、10代、50代などの同世代作家ランキングを見れるようにするとか!
もちろん「女性作家」「男性作家」でさらにわけたりできるとか!
なんなら「福井県出身」「北陸出身」とかでみれたりするとか!

そういう「作家だけがみれる」ようなランキングを作るとか!


こういうのを見れるだけで、やる気が出る作家さんは山程いると思うわけです。自分はもっとこれ、真剣に考えてほしいと思う

だから、下みたいな投稿もしてみたりした

どうです?

以上です

自分は「才能を開花させる作家」が
とにかく増えてほしいといつも考えてます

面白いのたくさんよみたいからね

ゆえに、今回語らせてもらいました


今、もしかして自信がなくなってるあなた。

あなたは……

実は「上澄み」ではなかろうか

「上澄みの勘違い」をとりもどせ


追記:そういえば昔あったアルカディアっていう投稿サイトだけど、あれ「下」がめっちゃ可視化できてたわ。感想ない作品群が、毎回目にはいってきたから。だから、厳しかったけど。上の人はやる気結構保てたのかもね。


追記2:
まあまあいいこというじゃんって思ったら。
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by風倉

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