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【スーパー銭湯で働いていた時のこと④/銭湯で心身が健康になった話】

スーパー銭湯で働いていた時のこと。③の続きです。

わたしが銭湯で働き始めて良かった!と思うこと。
それは、「銭湯って、心とカラダをとてつもなく癒してくれる場所だと知った」ということでした。

前職の疲れで、心とカラダが弱っていたわたしは、睡眠障害になっていました。アタマの中が常に忙しくて、気持ちが休まるときがなかったのです。
後になって思えば。

そう。後になって思えば、なのです。
心が病んでる時って、自分ではなかなか自覚できませんよね。

なにかのきっかけで、心身が癒された時に気づく。
「あ。わたし、病んでたんだな」と。

わたしの場合は、銭湯で仕事をしたことによって、いつの間にか快癒していたのです。

その理由を下に5つ挙げました。
ご参考になることがあれば幸いです。


一緒に湯船に入ると心がほぐれて
打ち解けあえるよね♪

●わたしの心の病が快癒した理由

1, 汗をかくのが日常になった

お姉さま方(職場の大先輩)に愛ある指導を受けながら、一心不乱に仕事を覚えて、正真正銘、汗をかいて働きました。

この「汗をかく」ということが、まず良かった。

わたしは汗をかくのが苦手だったので、なるべく汗をかかないように気をつけて生きていました。

銭湯の仕事に、汗はつきもの。特にサウナのマット替えをした後は、着替えたいほどに汗だくになります。
その後で使用済みのオケ洗いをした場合には、サウナ作業で毛穴が開いてるもんだから、追い汗が流れるわけです。

最初の頃は、汗をかくことに躊躇していましたが、日を追ううちに違う体感になってゆく。

「汗をかくって気持ちいい!」
という爽快感がやってきた!そんな自分にビックリです。
常に手拭いを2枚持って仕事をしていました。
毎日が、強制デトックスです。

2, 「水」によって癒された

わたしが働き始めたのは12月。
フロント仕事で冷え込んだカラダのまま、浴場の清掃に入った瞬間は「あったかーい♪」と、幸せな気持ちになります。

温泉の湯気と香りに包まれて、お客様が使うお湯(水)の音を聞きながら、清掃作業をする。
この「水の音」に心が癒されていましたね。

そして浴場では、使用済みのオケ洗い、床のゴミを浴槽の温泉湯で流す作業などで、常に手や足が、お湯(水)に接していました。
これが、アーシングになっていたと思います。

それまでは主に事務仕事が中心で、ビルの中で働いていましたし、ずっとパソコンに向かっていましたから、カラダには電磁波が帯電し続けていていたでしょう。

思考がネガティブに傾いていたのは、そうした環境がおおいに関係していたと思います。

後になって思いました。
「水」に導かれたのは「禊(みそぎ)」だったのだろうなぁ、と。
それくらい、この仕事との出会いは人生の大きな転機でした。

3, 清掃することによって心の曇りがとれた

清掃の仕事に就いたのは初めてのことでしたが、もともと整理整頓・掃除が好きな性質です。だので、すぐに銭湯の仕事に夢中になりました。

限られた時間内に、キッチリ仕事を遂行する!
難しいことを考える必要はなく、ひたすらに場を清めてゆく。綺麗になってゆくこの爽快感!

このタスクをこなすことが、おもしろいゲームに挑戦している気持ちになり、清掃に対するモチベーションが上がってゆきました。

どう工夫すれば完璧に早く完了するかな。
どう洗えばもっと綺麗に仕上がるだろう。
どんなプラスアルファでお客様に貢献できるだろう。

そう考えながら仕事を続けているうちに、お客様から
「綺麗にしてくれて、ありがとう。気持ちよく入れたよ」
とお声がけいただく回数も増えてゆきます。
自分の仕事で感謝の気持ちをいただける。それって最高の喜びでした。

場を綺麗に磨くことや、感謝の言葉をいただくうちに、心の曇りがどんどん取れていったのです。
「わたしの意識」が「わたしの中心(自分軸)」に戻ってきたのを感じました。

4, 人にたいする垣根が低くなった

わたしは学生の頃から「人当たりが良い人」という評価をもらって生きてきました。事実、初めてお会いした人とでも無理なく話ができて、その場を過ごすことができました。

だから、人に対して分厚く高い壁を張り巡らしていたとは、自分でさえ気づかずにいました。

けれど、じっくり振り返れば、心当たりがあります。
それまで仲良く付き合っていた人から、突然に縁切りをされたことが何度かありました。
その理由が「どうして、本当の自分の気持ちを言ってくれないのか」というものでした。
当時は相手側の突然の仕打ちに驚くばかりで、言われている意味すら分からずに通り過ぎていましたが。

今は分かる。
自分の「本当の気持ち」を人に伝える習慣はそれまでになかったし、「悩みを相談する」ということも自分の人生の中ではあり得ないことでした。心の根深いところに「人間不信」があったのですね。

これはインナーチャイルドに関わることですが、子どもの頃の「大人不信」が原因であると思います。
そうした原因があってのこととはいえ、わたしは自分の本音が出せないまま50歳過ぎまで生きてきた、ということになりますね。

よく人の関係性をあらわす言葉で「裸の付き合い」「同じ釜の飯を食う仲」というのがあります。お互いのエネルギーを共有(交換)したいと思う時、一緒にお風呂に入ったり、同じテーブルで食事をするのは有効だと実感しました。

湯船に入って、ぼんやりとお湯をつかう人たちを眺める。
それだけでも、心がほぐれるのを感じました。

赤ちゃん、子ども、若いお姉さん、わたしと同世代の人、人生の先輩方、親子で来る人、友だちで連れ立ってくる人、一人で来てゆっくりとお湯を楽しんでいる人。

とりつくろわない「素」の姿。
様々な姿を、ぼんやりと見てるだけで癒されました。

人は裸で生まれて、裸で死んでゆく。
そうだな。確かに、そうだ。と。
それだけのことなんだ、と。
心を覆っていた殻のようなものが、バラバラと落ちていったのです。

「千と千尋の神隠し」でハク の龍の鱗が剥がれて、自分の名前を思い出すシーンがありますよね。
あんな感じ。

ハク の龍の鱗が剥がれて自分の名前を思い出すシーン。あの場面大好きなんですが、未来の自分を重ね合わせていたからかもしれません。

そして、いつの間にか、わたしは人が怖くなくなっていました。人と話す時に、身構えている自分がいなくなりました。

そうなって気づいたのです。
わたしは今まで「人と穏便に付き合う為にはどうしたらいいか」という方法にとらわれて、身構えて人と接していたのだな、ということを。

5,銭湯の「交互浴」で自律神経が整った

上の4つは、わたしの個人的な事情で抱えていた症状の改善でしたが、交互浴で自律神経が整うことは広く知られています。

わたしの銭湯(職場)での入り方の順番は、
・かけ湯→カラダを洗う→バブルバス→露天風呂→外気浴→サウナ→水風呂→外気浴→ジェットバス→外気浴→サウナ→水風呂→外気浴→電気風呂→露天風呂&外気浴→シャワー

およそ90分かかりますが、「交互浴」を意識してのコースではありませんでした。
自分がスッキリするコースを模索しながら入り続けているうちにこうなったのですが、結果、自律神経が整うことをしていたのでした。

その後「交互浴」の効果を知る機会があり、なるほどなぁ!と納得したのです。

仕事で汗をかいて、仕事終わりにお湯に入って整える。
銭湯で働きながら、心もカラダも健やかになってゆきました。
もちろん、睡眠障害も解消していました。

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この気持ち良さにハマって、職場のスーパー銭湯だけでは飽き足らず、とうとう県内のスーパー銭湯巡りまで始めてしまうのですから、縁というのは本当に不思議なものだと思います。

しかし、こうした幸せな時間が音をたてて崩れてゆく出来事が起こります。
例の「流行り病コロナ禍 」の出現です。。。

長くなりましたので、この続きは、またいつか💐

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つづきは、こちら

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