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今年の一文字書きました

優しいにじみ
丸くてほっとする字
迷いのない強い線
墨の刹那を思う色

いつもより大きな和紙に大きな筆で
今年の一文字がたくさん生まれました


本番書きの意思のある筆の動きは
筆というよりも
もはや手のようでした

そのそばで私の出来ることはないので
少し離れたところに居たけれど
心を動かされることが多かった


うまく書くことも
褒められる字を書くのも
それはそれでいいけれど
大切にしたいと思うのは
向きあう時の心のはたらき


身体を使って精一杯書いたものは
いいもわるいもなく
誰かと比べるものでもなく

心地よく書けたその記憶が宝だと思っています

そして二度とおなじものを書くことはできない
今ここにある身体で出会えた一期一会は
愛おしいです


全員が順番に書き終えて
それぞれの一文字に至るまでの物語や
それぞれの一文字と出会った気持ちを
聴かせてもらう時間はしあわせでした

今回は研究会チームを数名連れて参加くださった関西大学の三村先生のお話をふまえて書の時間をスタート

先生方は身体論や心理療法やさまざまな視点からワークショップ中の身体や心のはたらきを分析しつつ実践されていたので、その後のフィードバックは私にとって大きな学びになりそうです

書の時間を終えての忘年会は
旬のお野菜たっぷりの薬膳料理をいただいて
心も身体も軽やかに。

写真に収まりきらなかった薬膳料理

一年前
この薬膳カフェの壁に迎えてもらった「無」が
私の中でつながりを生んで
この日があったようにも思えます



関西大学の三村教授は今回まさに
無駄なことの「無」を体験しに来てくださった。
無駄なことこそ、楽しい。

来年も皆と楽しく書く時をご一緒できますように。

1月は1/21日(日)・1/28(日)
@薬膳カフェぼちぼち

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