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日本の古層

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日本文化、日本の歴史、日本神話などの底辺に流れるコスモロジーについて
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記事一覧

縄文人には見えていて、現代人には見えていないもの。

先ほど書いたことの補足だけれど、今回、北海道でもオーロラが見えた。  私は、自分でも縄文…

佐伯剛
21時間前
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人間の目には見えない宇宙の真理

 太陽フレアの大爆発によって、低緯度でもオーロラが見られたというニュースが、各地から届い…

佐伯剛
21時間前
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情報として表に出てこない日本のリアリティ

日本という国は、いくら都市化が進んでいるといっても、国土の70%以上が山岳地帯であり、島…

佐伯剛
2日前
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日本人の潜在的な心の在り方と海人とのつながり。

古代に対する関心の持ち方は人それぞれだが、私は、卑弥呼のクニがどこにあったかということよ…

佐伯剛
2週間前
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地震のサイクルと、日本社会のサイクル。

先ほど、愛媛、高知で震度6弱の地震。これは本当に怖い。南海トラフの前の、不気味な足音のよ…

佐伯剛
3週間前
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自分の計画通りに作るのか、何かに導かれるようにして作るのか。

レヴィ=ストロースは、生命原理は、エンジニアリング(設計思想)ではなくブリコラージュで成…

佐伯剛
1か月前
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女性天皇が続いた時代。

愛子さま、明治神宮に初参拝。  この方は、なんだか巫女のようなオーラを漂わせている。  現在、皇位継承順位は、第一位が、秋篠宮文仁親王で、第2位が、文仁親王の長男の悠仁親王。  これは皇統に属する男系男子にのみ皇位継承権を認めるという皇室典範のためで、小泉政権の時に、女性天皇の可能性が検討されたのに、皇室典範改正に慎重な安倍晋三が総理大臣になってから、改正の動きは止まってしまった。  平成の天皇は、男性だけれど、古代の巫のようだと私は思っていた。  私の感覚だが、秋篠宮家の人

縄文時代に遡る巫女神が、時代を超えて伝えていること。

南海・東海大地震が起きた場合、もっともダメージが懸念される原子力発電所である浜岡原発は、…

佐伯剛
1か月前
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大震災と、この国の祈り。

南海・東海大地震が起きた場合、もっともダメージが懸念される原子力発電所が、静岡の浜岡原発…

佐伯剛
1か月前
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震災国日本の祈りのかたち

(さらに昨日の続きが、とまらなく続いてしまう。もはや誰が読むかなど、ほとんど考えていない…

佐伯剛
2か月前

巫の力と、天皇制。

(さらに昨日の続き)  古代、巫の力は、自分の存在を打ち捨てる覚悟で神に仕えることで、そ…

佐伯剛
2か月前
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悶えて加勢する巫の力

(昨日の続き)  世界中の文学のルーツには悲劇がある。悲劇には、人間の心の深いところを揺…

佐伯剛
2か月前
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この時代の巫の力。

  2011年の東北大震災から13年が経った。  ここにアップしている石牟礼道子さんの写真は、…

佐伯剛
2か月前
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源氏物語と、吉野と京都をつなぐ古代の巫の勢力。

(3月30日と31日に京都で行うワークショップのメモ(2)  何度も書いてきたことだけれど、「源氏物語」というのは、11世紀の初頭に突然出てきた創作物ではなく、こういう文学が創造されるまでの歴史的な準備期間があった。  源氏物語の100年前、10世紀の初頭、紀貫之によって古今和歌集が編纂されたことは、一つの起点であった。  8世紀に律令制が始まる前、「歌」というのは、人間社会の事情を超えたところにアクセスするための魂の運動だった。しかし、律令制が始まってからは、少しずつ、歌が