見出し画像

【旭川ワーケーション】大手宿泊事業者と地域プレイヤーの連携に期待

1/11(火)~14(金)の日程で、北海道旭川市でワーケーションしてきましたので、現地でのツイートを引用しながら報告してみます。

初めての「真冬の旭川」へ

北海道で札幌に次ぐ第2の都市である旭川には、夏に観光旅行で2回訪れたことがありました。
道北エリアへの移動の拠点であり、スキー客も多く来る冬の旭川で、どのような出会いが待っているか楽しみにしつつ、AIRDOに初搭乗しました!
(久しぶりに「エアポートおじさん」投稿も😅)

今回のワーケーション期間中、北海道全域では積雪と強風で、鉄道の多くが運休となり、フライトのキャンセルも続いたようですが、幸い旭川は影響が少なく、滞在期間中を通じて気温も0℃前後と「この時期にしては暖かい」と現地の皆さんは口をそろえておっしゃっていました(笑)

ちょうどこの出発の日に、前回のnoteに書いたツアーでご縁をいただいた、長崎県壱岐市の「ワーケーション促進アドバイザー」に任命して頂くプレスリリースが出て、フライト前にオンラインでの記者会見に参加した後、羽田に向かいました。

空港から市内へのアクセスは要確認!

旭川空港に予定通り到着し、レンタカーを借りて市内まで走ったのですが、やはり慣れない雪の夜道は怖かった・・・。
東京や他の都市部からワーケーターを呼ぶ際には、現地での2次交通の確認が不可欠ですね。業務で来るワーケーターさんが車の運転は危険ですので、空港から市内まではバスで、その後の移動手段については、事前にしっかり受け入れ側がアドバイスしてあげるサポートが必要そうです。

実は今回は、札幌を拠点に活動されている、日本ワーケーション協会理事の仲野さんも、2日目から合流して一緒に活動してくれる予定になり、結果的に、長距離の運転はすべて、道産子の仲野さんがサポートしてくださり、本当に助かりました!

2日目は吹雪の中のスタート

旭川ワーケーション2日目の朝、カーテンを開けると、窓の外は吹雪。。
こりゃヤバいと思ったものの、覚悟の上で来ているので、朝8時からホテルの自室内でお仕事を開始です。

上のツイートの写真で、駐車場で雪に埋もれている車のうちの1台が、私の借りたレンタカーです。車高が高い車だったので、ホテルの立体駐車場に空きが無く、初日のみ、近くのタイムズパーキングに停めていたら、こうなっちゃいました😅

午後に行く「旭川市内でドロップイン利用が出来るコワーキングスペース」2箇所の下調べなどをしていたら、9時くらいには雪や風も止んだので、これも経験と思い、レンタカーを駐車場から掘り出して、車で5分ほどにある「旭川市博物館」まで行ってみることにしました。

ちょうどその頃、Zホールディングス代表の川邊健太郎さんのツイートが、ワーケーション界隈で大いにバズリはじめていました。
まさに「日本中どこに住んでいても、都会の仕事ができる時代が来たな」という希望を感じたテレワーカーも多かったと思います。

都会でオフィスとの距離感に縛られてきた高度な人材が、これからは暮らしや趣味を中心に住む場所を選べる時代になったことで、旭川や壱岐のような地方にとって、千載一遇のチャンスがやってきたとも言える変化が起こっています。
このタイミングで、ワーケーション滞在という形で、まずはお試し的に地域の魅力を知ってもらう努力をした自治体と、しなかった自治体との間には、今後10年後に大きな差がつくと私は思います。

旭川でコワーキングスペース巡り

午後からは、事前にお約束していたコワーキングスペースを訪問。
実はここから、協会理事の仲野さんと合流する予定が、札幌からの高速道路が大雪で通行止めになったため、到着が大幅に遅れ、結果、最初の訪問先には一人で向かうことになりました。
冬の北海道でのワーケーションには天候リスクがつきもので、フライトのキャンセルなども含めて、予定は柔軟に組んでおく必要性もありそうです。

気を取り直して、まず1箇所目はこちらを訪問。

開設以来、長くオーナーさんがフロントに立って運営も担っていたものの、別のお仕事もするようになり、雇用した現地スタッフさんが急に退職されたそうで・・・。
やはりドロップイン利用を受け入れる手間を考えると、運営側の苦労に対して、売上は十分ではなく、多くのコワーキングが赤字経営の状態です。
ワーケーターの立場からも、コワーク環境を提供してくださっている方々に感謝をしつつ、今後も各地のスペースを利用させて頂こうと思います。

続いて、歩いて5分ほどの距離にあるこちらに移動です。

ツイートにも書いた通り、オーナーさんのこだわりが感じられる空間づくりで、あえて少し高めの1日利用料を設定することで、共感しあえる仲間との出会いを楽しんでいらっしゃるご様子でした。

そのオーナーさん、私たちが先日公開した「ワーケーションペルソナ」のType2を絵に書いたようなお方で、本人にもこの画像をお見せしたところ、「なるほど、確かにそうですね」とおっしゃってくださいました。

そして、オーナーさんの執務デスク環境はこの通り。

やはり、こうして現場を回ることで、自分自身のワーケーションに関する知識や経験を深めつつ、それをまた現地で出会う方々にシェアすることで、ワーケーションというワーク・ライフスタイルを楽しむ方が一人でも増えてくれたらと思い、活動を続けています。
皆さんも、もし「公認ワーケーションコンシェルジュ」のサポートにご興味ありましたら、ぜひこちらの動画をご覧いただいた上で、お気軽に連絡してみてくださいね!

そして、このモナカさんでのお話しの途中で、札幌から下道で移動してきた仲野さんも無事に合流!
実は我々も、これまではオンライン交流のみで、リアルでは初対面でしたので、二人懇親会でワーケーションについていろいろと語り合う楽しい夜になりました。

やっぱり、本気でお仕事するワーカーにとって、移動の遅延はリスクなので、こんなアイデアもありかも?という話も出たりしました。

3日目は旭川市役所訪問とICTパークへ

3日目の朝は、旭川市役所でワーケーション施策について検討されている「企業立地課」「観光課」「地域振興課」の皆さん、通称「チーム旭川ワーケーション」(仮)がお集まりくださり、顔合わせと意見交換の場を持たせて頂きました。(調整してくださった服部さんに感謝!!)

内容の詳細はここでは公開しませんが、行政の皆さんも、ワーケーションという新たな政策に手探りで取組みながら、なんとか地域を元気にしたいという熱い想いを感じる1時間強の打ち合わせとなりました。

続いて、昨年2月にオープンした、eスポーツの拠点「ICTパーク」をご案内いただきました。

旭川市のICT教育の拠点化を目指すと共に、ワーケーションで外部の人を呼び込むツールとしても、大きな可能性を秘めた施設だと感じました。
この投資をどう生かしてゆくか、今後の取組みを注目したいと思います。

市役所の前には、星野リゾートがリノベーションしたホテル「OMO7旭川」があり、1週間や2週間の長期ワーケーション滞在プランも販売されているので、ロビーだけを見学してきました。

ホテル内にある「サウナ プラトー」は、あのテレビ東京のドラマサ道にも登場した「北の聖地」と呼ばれているサウナですが、残念ながら、宿泊者以外は利用できないそうです。。

またOMO7では「OMOレンジャーガイドツアー」という、スタッフが案内する現地ツアーも開催していますが、これもまた宿泊者限定・・・。orz

星野リゾートさんのような大手にとっては、地域を活性化をすることが、結果的に自社の事業の成功にもつながるのだとしたら、より積極的に地域と関わり、宿泊者に地域内のコワーキングスペースを紹介するとか、他のホテルに宿泊しているワーケーターに自社のガイドツアーへの門戸を開くなど、ぜひ地域全体でワーケーションを盛り上げる推進役になってもらいたいと感じました。

予定を終え、夜はホテルでZoom会議が予定されていたので、ホテルからも近い旭川ラーメンの老舗「青葉」でしょうゆラーメンと味わいました。

最終日は新たなコミュニティ拠点へ

4日目は、旭川ワーケーションの最終日。
この日は、市役所さんでご紹介頂いた、あらたなコワーキング&コミュニティスペース「pirika」を立ち上げ準備中の現場を訪問。

まだ工事中で、現地のお写真は出しませんが、とても楽しげな拠点が誕生しそうです!😆
このような場所に、地域で新たなことにチャレンジしたい方々が集い、活動することで、その様子に惹かれたワーケーターたちも集まるような場になるのだろうと思います。

ワーケーションで皆が幸せになるために

ワーケーションを取り巻く現状は、国の補助金も多く出ていることから、さまざまなプレイヤー、具体的には「行政」「宿泊・旅行事業者」「コワーキングなどを運営する地域の小規模事業者」などがそれぞれの思惑で活動しています。
ただ、地域によっては、そのプレイヤー同士の連携が不十分で、せっかく良い素材があるのに、ワーケーターを上手に惹きつけられていない「もったいない」状況が散見されます。

旭川市については、「行政」と「小規模事業者」が、良い感じで連携を始めている印象でした。あとはそこに、地域で事業展開する大手の宿泊旅行事業者、例えば星野リゾートさんなどがうまく連携してくれたら、きっと各地から多くのワーケーターを呼び込み、それぞれのニーズに応じたワーケーション滞在を提供できるポテンシャルがあると感じた滞在でした。

今回のワーケーション滞在でご縁を頂きましたので、私もこれから、何かお役に立てることを見つけながら、旭川との関わりを継続してゆこうと思います。
もし他の地域でも「うちに来て、ワーケーションして、意見を聞かせて!」というお話しがありましたら、ぜひお気軽にご連絡くださいね!😊

(本noteは、旭川市の「拠点づくり支援事業」の利用報告を兼ねています)

この記事が参加している募集

リモートワークの日常

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?