Kaz-Lab(はやしかずま研究室)

〇1人1台のタブレット端末を活用した情報活用能力を育成する授業設計の留意点の提案(学術…

Kaz-Lab(はやしかずま研究室)

〇1人1台のタブレット端末を活用した情報活用能力を育成する授業設計の留意点の提案(学術論文) 〇デジタル・シティズンシップ教育の推進(経産省STEAMライブラリー教材開発、関連著書有) 〇ツイートは個人の見解であり、所属組織とは一切関係ありません。

最近の記事

「100万円のVIPシートも! 夏祭り・花火大会で観覧席の“有料化”進む」という日本テレビのニュースをどう見る?

「100万円のVIPシートも! 夏祭り・花火大会で観覧席の“有料化”進む」という日本テレビのニュース https://news.yahoo.co.jp/pickup/6470053 日本のデフレマインドの引っ張られると、誰がこんなに高額なお金を出して行くのかなと思ってしまいがち。 円安でインバウンド需要が高まる世界的な潮流の中で、こういう取組みはむしろ歓迎すべきことなのかとも思います。 日本には、伝統、食文化、漫画、自然、鉄道など、外国人受けするコンテンツが山ほどあると

    • 読む力と書く力

      幼い頃、活字が大の苦手で図鑑の写真ばかり眺めていました。 そのため、本を読むスピードが極めて遅く、読書が嫌いでした。 1冊の本を最後まで読破したのは、実は大学時代のレポートで課された指定図書。レポート出さないと単位がもらえないわけだったので、時間を掛けて必死に読みました。ただ、レポートの成績が「優」の評価だったので、自分の読解は間違えないと思い、そこで読む力について自信が付きました。そこから本を読むことが増えました。 ただし、本を読むよりも人の話を聞いた方(文字言語より音

      • 研修におけるQRコード活用

        最近、書籍も出したことから、デジタル・シティズンシップに関する研修講師の依頼を受けることが増えてきました。 ただ研修をこなすだけでは成長を感じないし、やりっぱなしになってしまいます。そこで、この夏休みの研修から、事前・事後アンケートを実施し、しっかりとしたデータから研修内容の効果や見直しをはかりたいと考えています。 研修内容のアンケートについては、研修受講者の負担感がないように内容を配慮するとともに、いかに手軽にアクセスできるかが大事だと考えています。Googleフォーム

        • ノートパソコンで求めるもの(購入時の参考材料に)

           私が所有するノートパソコン(WindowsPC)は、主に文章の作成(本の執筆も含む)や、自主学習中心に使っています。そんな私ですが、仕事&勉強道具のノートパソコンは、大事な相棒であるため、かなり慎重に吟味して選んでいます。  ここでは、その際に意識していることを書きまとめておきます。ネットでの情報検索やメモ、文章作成が中心で、写真加工や動画編集は少々行う程度です。普段の使い勝手を踏まえた上で、性能を検討しますので、モノよりコトを重視したノートパソコン選びと言えそうです。  

        「100万円のVIPシートも! 夏祭り・花火大会で観覧席の“有料化”進む」という日本テレビのニュースをどう見る?

          沖縄民謡の聖地、津堅島へ(沖縄県うるま市)

           2023年1月29日に、津堅島へ行ってきました。津堅島は、沖縄県うるま市にある離島で、昨年度、津堅小中学校とオンラインで交流学習を行った経緯もあり、とても思い入れのある島です。  昨年5月末では、津堅小中学校で歓迎を受けたり、神谷荘のオーナーである神谷さんとHINAKOさんのおもてなしに感動し、2度目の来島となりました。津堅島のよさは、観光地化されていない昔ながらの沖縄の風景を今に残している点と人の温かみを存分に感じることができる点です。    さて、今回は、2度にわたる津

          沖縄民謡の聖地、津堅島へ(沖縄県うるま市)

          全フレ発起人、全フレ2022の開催情報から、22年前のフレンドシップ事業を振り返ってみた。

           全国フレンドシップ活動2022(Twitter,Instagram)が今年度、横国大がホスト役となって横浜で行われるようです。もう22年前となりますが、著者が全フレの発起人の1人であることが実に感慨深いです。そもそも全フレとは、フレンドシップ事業の活動の一つです。  フレンドシップ事業とは、教員の養成段階において、学生が様々な体験活動等を通して、子どもたちとふれあい、子どもたちの気持ちや行動を理解し、実践的指導力の基礎を身につけることを目的とした事業。2001年度からは、

          全フレ発起人、全フレ2022の開催情報から、22年前のフレンドシップ事業を振り返ってみた。

          教員生活、攻め続けた20年間。そして、2023年。

           これまで20年間、公立小学校教員としてここまでやってきたが、どっぷり学校の仕事を繰り返すような単線的キャリアを歩んできたわけではない。  毎日学校に通い、行政が準備する研修を繰り返し受けてきたわけではなく、常にアンテナを高くして最新の教育情報を取りにいくように心掛け、自身の力量向上を図ってきた。  それを通すことで、多くの全国で活躍する先生方や教育工学、教育学の研究者の方々とつながりを得ることができた。  今の時代は、これまでの終身雇用時代のように、会社・組織内の仕事が

          教員生活、攻め続けた20年間。そして、2023年。

          教員採用試験の集団面接の試験官をやってみて、ここだけは押さえておきたい4点

          3年前の教員採用試験の面接講習会の講師を務めたときの話です。 名古屋市教員採用試験の集団面接の場面を仮定して、4回分の指導助言を行いました。 その時に、以下の4点について、学生に助言しました。 〇 自分の体験をもとに話を進める  理屈ではなく、自分の体験をもとに話をせよとよく言われます。話しやすいだけでなく、具体性に富み、聞き手もイメージしやすいことから、試験官に分かりやすく伝えることができます。しかし、一方で話が長くなりがちであること、緊張感が弱まることで、指示語が多く

          教員採用試験の集団面接の試験官をやってみて、ここだけは押さえておきたい4点

          新聞記者の取材経験から見た問題解決学習を進める上でのヒント

           大学院時代の集中講義にて、中日新聞社の記者の方から、実際の取材経験の話を聞くことができた。  新聞記者の生きた取材体験の話が、学校現場における問題解決学習に似ている部分が多く、問題解決学習のヒントを得ることができた。 1 「なぜ?」が口癖  新聞記者は、取材において事実を正確に把握するために、「なぜ、そのようなことが起きるのか?」「どうしたら~になるのか」など、「なぜ?」を口癖にし、常に事象に対して疑問の目で見ることで、事実の裏側になる背景までを情報として得られるようにし

          新聞記者の取材経験から見た問題解決学習を進める上でのヒント

          ☆出張時のバッテリー切れを何とか解消したいと考えた結果☆

           今日は本当に教育ネタから離れてみたい。  最近は、デジタル・シティズンシップ教育か1人1台端末活用の授業づくりのどちらかで、研修講師として依頼を受けることが多くなった。プレゼンテーションすることが多いので、当然ノートパソコンを手に外へ出掛けることとなる。  ギリギリまで仕事に追われることがしばしばあり、移動中にノートパソコンを開き、発表の準備をすることが多い。最近のノートパソコンは、数年前のものと比べ、断然電池の持ちがよくなり、数時間(だいたい連続3~4時間ほど)の作業

          ☆出張時のバッテリー切れを何とか解消したいと考えた結果☆

          教員採用試験の面接における留意点 ~集団面接の講師の経験から~

           県内の私立大学にて、教採面接講習会の講師として、名古屋市教員採用試験対策の集団面接、集団討論の指導をした時のことを書く。  これまでの自分の教職経験をもとに、面接指導する中で、自分のやってきたことを整理、価値付けを行うことができ、自分自身も学ぶべきことが多くあった。    自分もそうであったが、学生の時期は、バイトしたり、海外へ出掛けたり、ボランティア活動に参加したりとたくさんの経験をする反面、それぞれの体験を価値付けすることができていないことが多い。  自分がなぜその体験

          教員採用試験の面接における留意点 ~集団面接の講師の経験から~

          評価の客観性(教育方法学)から本当の意味のチーム学校について考える

           教師の力量というものは、若い教師が低くくて、年数を重ねれば高いというと、そう一概にはいえない。授業に向かう真摯な姿や、単元計画、評価計画の重要性を、常に意識して取り組んでいることが重要である。教師の力量の中でも評価は、長い鍛錬が必要と言われている。  授業や学習活動の目的・目標をもとに評価基準(ルーブリック)を設定し、子どもの学習成果物を評価を行う教師と、フィーリングで何となく評価している教師とでは、評価の質は全く違う。  字が綺麗とか、書かれている文量が多いとか、自分の

          評価の客観性(教育方法学)から本当の意味のチーム学校について考える

          大阪北部地震での小学校壁崩落事故を思い出す。

           日本デジタル・シティズンシップ研究会主催のリアルゼミが吹田市で行われたこともあり、高槻市周辺を襲った大阪北部地震のことを思い出した。  2018年度に娘の学校のPTA役員(校外活動の部長)を務めていたときに、 市教委の生涯学習課の指導主事や、区の小中学校の校長、教頭、PTA役員らが参加する指導者研究集会に参加した。学校や地域の安全を守るために、区内の各ブロックが集まり、情報共有する検討会議である。  その時に、大阪北部地震での小学校壁崩落事故の話が出た。  小学校4年の

          大阪北部地震での小学校壁崩落事故を思い出す。

          1人1台端末時代に求められる、デジタル・シティズンシップ教育って何?

           1人1台端末の活用が日常的に行われることにより、これまでの抑制的、抑止的な指導ではなく、前向きな活用を促す指導が必要だと学校現場が揺れている。  そこでキーワードとなっているのが、デジタル・シティズンシップ教育である。このデジタル・シティズンシップ教育を行う第一歩として、デジタル・シティズンシップの授業を行う教師が、その本質を理解した上で、教材と向き合い、授業を組み立られるようにすることが大切である。  まずは、デジタル・シティズンシップ教育の本質を理解していきたい。そも

          1人1台端末時代に求められる、デジタル・シティズンシップ教育って何?

          格安航空会社PEACHのビジネス戦略から学ぶこと

           今日は、修学旅行引率の振替休日ということもあり、教育ネタからしばし離れたいと思う。(最終的に教育ネタに戻ってしまうのはご愛嬌で💦)    かなり前になるが、LCC(格安航空会社:Law Cost Career)の一つであるPeachの路線拡大に伴う、個人客の集客のための戦略をテレビ東京「ガイアの夜明け」で紹介されていた。もともと旅行が好きなので、非常に興味深かい内容であった。  Peachが格安航空会社である以上、1人あたりの単価が安くなるため、いかにたくさんの顧客に乗っ

          格安航空会社PEACHのビジネス戦略から学ぶこと

          相対評価(集団準拠の評価)から絶対評価(目的準拠の評価)へ

           一人一人の個性の多様性を認め、個別最適な学びを実現するためには、相対評価(集団準拠の評価)から、絶対評価(目的準拠の評価:絶対評価だが、今一般的にやられている未熟な評価ではない)への転換が求められる。  相対評価は、集団の中で、自分がどの位置にいるかを示すようにつくられた評価であり、数値で表される。ぱっと見、自分の学力の状況(ここでいう学力は表面上のもの)が分かりやすいように見えるが、具体的にどのような力を備えているのかは全くわからない。  この評価は、一般的にテストといわ

          相対評価(集団準拠の評価)から絶対評価(目的準拠の評価)へ