JFN系のラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」、4月23日放送のテーマは「好きな飲み物」でした。有吉がアシスタント両名に「お前らの好きなジュースは何？」と尋ねたのを聴いて、なぜかフワッと懐かしい香りを嗅いだ気がしました。「ジュース」っていう響きに。

そういえば最近「ジュース」って言わなくなったような。「コーラ」とか「なっちゃん」とか「ポカリ」といった商品名を口にしてる気がします。
 

さて、私が通っていた高校の売店に置いてあった瓶ジュースの名は「ポンビタール」（通称：ポンビ）でした。ネット上で調べても、ほぼうちの学校にしか置かれてなかったらしい謎めいたオレンジジュースです。

こいつは売店の冷蔵庫でいつもキンキンに冷えてました。仲間内の勝負事で「負けたヤツはポンビ奢り」というルールが決まった時の緊迫感とか、クラスマッチで優勝した際に太っ腹の担任による「よし、ポンビ人数分買ってこい」の一声で湧き上がる歓声とか。甘ったるいオレンジの香りや、軽い日焼けで火照ったオデコに冷たい瓶を当てたあの感じは、４０年近くたった今でもすぐに思い出せます。
 

西鉄沿線の某高校の売店にのみ並んでいたジュース「ポンビタール」。しばらく前に廃番になったと聞きました。

有吉に「お前の好きなジュースは何？」と訊かれたら、間違いなくこう答えると思います。
 
「そりゃ、『ポンビタール』やろもん」