見出し画像

「人を見極める目」を育てる

今更ながらあけましておめでとうございます、kazooです。
公私共にバタバタしており、すっかりご無沙汰の更新となりました。
さて、本日は「人を見極める目」を育てるということをテーマにしていきたいと思います。
特に、ビジネスの場で「少ない接点の中で人を見極める」ということにフォーカスしていきたいと思います。
なお、今回の話は学術的な根拠はなく、あくまで私自身の経験に基づく私見となりますので、予めご了承ください。

今回のテーマを書くに至った背景

①自身が人を見極めることが比較的得意だと思われること、
②人を見極める目は、センスではなく開発が可能だと考えていること、
③オンラインやチャットコミュニケーションが主流となる中、少ない接点の中で人を見極めることが世の中で求められているのではないか、
というのが理由です。

①の根拠としては、「たいして話をしていないのに、よく〇〇さんのことがわかるよね」という風に、「少ない接点でも関わりのあった人の性格や特徴を、ある程度の精度で推測すること」が得意だと周囲の方から良く言われることです。複数の職場で同じようなコメントをいただくので、ある程度信憑性があるのではないかと思っています。

余談ですが、過去に採用関連の仕事をしていた時にもこの能力は遺憾無く発揮されていた、と自分では思っています。
②については、改めて今回言語化した↓の文章を見ていただければと思います。
(③については他のnoteでも触れている話なので割愛します)

少ない接点の中で人を見極める3ステップ

人の見極め方には以下3つのステップがあると考えています。

  1. 対象者の情報収集・取捨選択

  2. 足りない情報の推測・補填

  3. 1人の人間の振る舞いとして違和感がないか、ストーリーが成り立つかを検証

それぞれ詳しくみていこうと思います。

対象者の情報収集・取捨選択

基本的に、その人の言動を見て判断をしています。もちろんバックグラウンドなどその他情報があれば参考にしますが、生の言動に勝る情報はないと思います。例えば以下の観点から、言動をチェックしています。

  • 整合性:発言の内容、その人のバックグラウンドとの整合性、まとっている雰囲気との整合性など

  • 言動の中身:なぜこの言動をしたのか、話題を選んだのか、外部刺激への反応の理由

  • 話のテンポ:一人で話している時、会話をしている時、質問への回答の速度

  • 話す時の周囲への対応

  • バランス感覚

  • etc.

挙げ出すとキリがありませんが、このあたりを踏まえています。
かなりの情報量となることもあるため、ノイズとなりそうな情報は除外、取捨選択するようにしています。(ex.全体をならしてみて異常値となるような言動は除外する)

足りない情報の推察・補填

限られた時間の中で、相手を判断するのに必要十分な情報が集まることはほぼありません。
故に、集められた情報から推察・補填することが求められます。

例えば、昔、歩合性の保険のセールスを5年していた、という方がいた場合、5年間も歩合制の仕事を続けられたということは、対人コミュニケーションは得意としているのだろうな、交友関係を広く持っていて、かつ友人との関係のメンテナンスを欠かさない人なのだろうな、もしかしたら押しが強い人かもしれない、など自身の経験と符合させながら、観察できていない事項の仮説を立てていきます。

1人の人間の振る舞いとして違和感がないか、ストーリーが成り立つかを検証

ここまで集めた、推察した情報を統合して、1人の人間として「違和感がないか」を考察します。具体的なエピソードが聞けていれば、本当に目の前の人がそのエピソードどおりの行動をするかを想像してみるなど、ストーリーが成り立ちそうかを多角的に検討します。

もし明らかにストーリーとして無理があるようなら、その人の本質から遠そうな要素を削ってみるなどして、整合性がとれる落とし所を探していきます。

人によっては自分自身のことを自己理解していないこともあるため、全てを鵜呑みにせずに検証をすることが重要です。
もちろん誰しも相反する要素を自身の中に備えているものなので、全てがパズルのようにきれいににはならないですが、私の感覚では70%は辻褄が合うぐらいを目指せるといいのかなと思います。

どうやって鍛えるのか

人を観察して検証するPDCAを回し、人を見極める筋肉を地道に鍛えていくしかなく、銀の弾丸のような取り組みは、残念ながらありません。

私がお勧めしたいのは、人の性格を掴むアセスメントを軸に、独自の人を捉えるフレームワークを磨いていくことです。アセスメントは著名なストレングスファインダーなどなんでもいいです。
結果をもとに自分のことを深ぼるのはもちろん、知人の結果を見せてもらい、「なぜその結果になっているか?」をエピソードベースで語ってもらうと、自身の中での人間に対する洞察力が高まります。慣れてくると日常関わっている人の性格がアセスメントなしでも仮説ベースで分類することができるようになってきます。
他にも、

  • 様々なヒトに出会い、知っている人の幅を広げる

  • 人を観察し、なぜこのような意思決定をするのかをひたすら考察する

  • 小説を読んでみる

などなど、色々な方法があります。これが正解というものはなく、個々人にあった方法があると思うので、探してみてください。

そうは言っても元々得意な人もいるよね、どんな人なのか?

ずばり、ヒトに興味のある人だと思います。ヒトに興味のある人は、人間に関する機微にも敏感ですし、何よりヒトに対する思考投入をしてきた回数・時間が多いはずです。
ちなみにヒトに興味がある人を見抜くポイントは、例えば以下のようなものです。

  • 誰が見てもわかるようなものではなく、ドキッとするほど細かな自分の癖を指摘してくる人

  • なぜそのような言動をとったのかを尋ねてくる人

いかがでしょう、身の回りにこんな人いませんか?

ところで

当たり前の話ですが、人間は生まれてから死ぬまで変化をし続けます。
ですので、対象の人が変化することを念頭に入れて置く必要があります。上記で記載した人を捉える方法で、ストーリーとして違和感を感じたとしても、時間軸が異なるため起きている違和感かもしれません。

人間というものは本当に複雑な生き物なので、見極めるということ自体、土台無理な話かもしれませんが、少しでも相手のことがわかることにつながれば、より暮らしやすい世の中になるのかなと思っています。少しでも興味があれば試してみてください〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?