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「ロールモデル」は必要か否か?

kazoo(かずぅ)です。mentoというスタートアップで事業開発をしております。
一時と比べると少し暑さが和らいできましたね。もう少し涼しくなると私的には散歩が楽しい季節になります。食べ歩きしながらブラブラするのが大好きなので心待ちにしています。

さて、本日は「ロールモデル」を扱っていきます。
(先日同僚に、「ロールモデルって必要だと思う?」という問いかけをもらったのがきっかけです)



ロールモデルについて

ロールモデルとは何か?

ロールモデルという言葉を聞かれたことはあるでしょうか?
はじめて聞いたよ、という方向けに一般的な定義を紹介します。

「ロールモデル」とは、考え方や行動が他の人の規範となる人物を意味する。仕事上では他の従業員の手本となる人物を指すことが多い。

日本の人事部

上記の書きっぷりは企業視点が強いですが、個人が「この人みたいになりたい!」という人を指して使うこともあります。

ロールモデルは具体的にどんな人?

ではどんな人がロールモデルになるのでしょうか?
ロールモデルを考える時は、以下の図のように「関係性×社内外」で考えるとわかりやすいです。

ロールモデルの区分け

様々な人がロールモデルになりうる、ということです。

また、一人の人だけではなく、複数人のいいとこ取りをして、ロールモデルとすることもあります。
一昔前に「100人に1人のスキルやタグを3つ獲得すれば、100x100x100で100万分の1の人材になれる」ということが言われていましたが、少し強引に考えれば、これも複数人のいいとこ取りをしたロールモデルということができるのではないでしょうか。


ロールモデルは必要なのか?

さて、そんなロールモデルですが、私の知る限り「あるに越したことはない」「あった方が良い」と認識されており、あまりネガティブな意見を見かけません。
では改めて「ロールモデルは必要なのか?」という問いを立ててみたいと思います。
結論「企業視点」「個人視点」で少し色合いが異なる、と私は考えています。

企業視点

まず、企業視点だと「ロールモデルは必要」一択。
例えば以下のようなメリットが考えられます。

  • ロールモデル(理想の人材像)を推奨することで、企業方針の浸透をさせる。評価制度とセットで提供することが多い

  • 上司が部下育成する際のベンチマークに活用

  • ロールモデルになりたいという気持ちを喚起し、従業員の成長へのモチベーションとする

  • 従業員がキャリアプラン策定する際の参考とする
    etc.

人材版伊藤レポート(https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinteki_shihon/pdf/report2.0.pdf)でも触れられている「経営戦略と人材戦略の連動」を考える上でも欠かせないピースの一つでしょう。(ロールモデルというより人材像、という表現の方が正しいと思いますが)

個人視点

翻って個人視点ではどうでしょうか?
私は「ロールモデルは必要、ただ活用するスタンスが大事」だと考えます。

企業視点の箇所でも記載したとおり、ロールモデルがあることは成長の促進剤となりますが、憧れから盲目的になり、ロールモデルになることが目的となってしまうケースが散見されます。

例えば「入社してからAさんのようなマネジャーになることに憧れていた。懸命に努力してマネジャーになったが、その先にやりたいことがなく、無気力になってしまった」などです。

ロールモデルを目指すことは、あくまで「成長を促進する手段であり、目的ではない」ことを理解し「自分がなりたい・ありたい姿を目指す上でうまく活用する」というスタンスであることが大事だと思います。

ロールモデルを決める際の推奨3ステップ


ロールモデルの見つけ方・選び方

ロールモデルの見つけ方・選び方は大きく3つに大別されます。

1.自分の目指したいキャリア・人生のゴールから逆算して探す

一番王道だと思います。前述した「ロールモデルを決める際の推奨3ステップ」に則って考えます。思い浮かばない場合は、目指すゴールに関連するキーワードで検索をしてみて探すなどしてみましょう。

2.直感的に「いいな、この人!」と思った人を選ぶ

直感を信じろと、かの有名なスティーブ・ジョブズも言っています。

Have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become.

スティーブ・ジョブズ

この時、なぜ対象の人をいいなと思ったのか言語化することが大事です。何に自分が惹かれたのか(職歴・スキル・知識・スタンス・価値観など)。ここが明確になると、ロールモデルを選ぶ時に自身が重視していることがわかり、他のロールモデルを選ぶ時にも役立てることができます。

3.あなたを良く知る人から推奨してもらう

子供に向けて「偉い人の伝記を読みなさい」と勧める親御さんを見かけますが、これはある種のロールモデル探しを推奨している行為だと思っています。
この時、無作為に本を勧めているようで「この子は工作が好きだから、発明王エジソンの話は興味を持つかもしれない」と個人にフィットするレコメンドをしていることが多いのではないでしょうか?
同じように、自身のことをよく知る友人や先輩に、フィットしそうな人を勧めてもらう、というのも一つだと思います。

番外編/コーチングを受けてみる

多くは語りませんが、コーチングを受けてみるのも良いと思います。コーチとの対話で気付かされることも多いと思います。


ロールモデルの取り扱い注意事項

さて、最後にロールモデルの取り扱い注意事項をまとめておきます。

  1. 自身がなりたい・ありたい姿になるための手段であり目的ではない
    これは前述のとおりです。

  2. ロールモデルが陳腐化する可能性がある
    時代の流れは早く、外部環境の変化とともに企業において理想とされる人材像も変化していきます。定期的に見直しをすることが重要です。

  3. 選び間違えることもある、選び直すことに躊躇しない
    人間なので間違えることはあります。そもそも自分自身も変わり続けていくと思うので、「何か違うな…」と思ったら迷わず選び直しましょう。

  4. 適切な距離感のロールモデルを選ぶ
    以前女性活躍文脈で女性リーダーの育成をご支援した企業の方から、こんなコメントをいただきました。

    「自社で活躍する女性役員の方は、子育てもしながら仕事もバリバリこなしている。あの人が特別だからできていることだ。マッチョすぎて自分には無理」

    人によって、置かれている状況によって、設定するロールモデルの距離感は異なります。「身近で目標としやすい人の方が頑張れる」という人もいるでしょうし、「自分とは住む世界が違う人の方が刺激になって頑張れる」という人もいるでしょう。双方、正解だと思います。


ところで

つらつらと書き連ねましたが、実は私自身はロールモデルを設定したことがありません。(なんとなくの憧れを抱いたことは何度もありますが、その人みたいになりたいと思ったことはたぶん一度もない)

ここまでの主張と180度変わってしまうのですが、ロールモデルを持つことで、縛られ、自身の可能性に蓋をしてしまう、そんな感覚を持っているためです。

自由を愛しすぎる性分ゆえなのかもしれませんが「人は人、私は私」のスタンスを中心に抱きながら、これからもゆるゆると生きていきたいと思います。

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