日本語検定公式過去問題集_2級_2019年度版

【私の仕事】 忘備録(11)中国人の日本語検定2級


【私の仕事】 忘備録(10)中国整体&エステ店 からのつづきです。


◆この記事の内容:

日本人かな?と思うほど日本語が上手な中国人女性と知り合いになったことを書いています。


「和洋折衷」

中国整体の店長が「妹」と言うのだから、本人の妹であることは間違いないだろう。

その「妹」と言われた方も整体やマッサージができるのかどうかは分からないが、僕は予約を取って堺市まで来たのだ。このまま帰るのもバカバカしい。

そんな気持ちで整体店が入っているビルに向かった。JRの堺市駅のすぐそばにあり、周りの道はとても狭い。商店街は人通りが多く、自転車に乗っている人も多い。南海の堺駅と雰囲気が違う。

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餃子の「王将」の看板が見えて、その横に大きな「中国整体」と書かれた看板が見えた。このビル全体が中国整体店か?と思うほどだった。

ビルの1Fところに、路上に置くタイプの電光式看板が立っていた。そこには「中国整体」という店名と「2F」の文字が赤く光っている。

ああ、ここだな、と分かった。5階建のビルだが、エレベーターはない。

階段で2Fへ上った。すると、奥にドアが見えた。昔、公共団地でよくあったペンキ塗りの鉄のドアだ。懐かしく感じた。ドアから店内は見えない。

ドアには「中国整体」と書かれた小さなプラスチック製のプレートが貼ってあるだけ。

ドアを開けない状態だと、雑居ビルの闇金融業者の雰囲気。東京の神田で個人で金融(サラ金)業者をやっていた友達がいたので、その独特のドアを思い出した。

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重いドアを開けると、店内は薄暗い。日本橋にあるもう1つの店とは、雰囲気がまったく違う。また、一般的な「整体店」の雰囲気とも違う。そして、メンズエステ店とも違う。

後に、この店は以前、日本人の整体の先生が経営していた整体店で、その先生が辞めた後、この店を中国整体Rが買い取ったようだ。従って、整体店とエステ店が合体した雰囲気になっている。

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店長の妹

「妹」と呼ばれる方に事情を話すと、なんと、日本語が非常に流暢。あれ?日本の方か?日本人?

ということは。。。中国整体Rの店長は? 中国人なのに。。?

どういこと?

その「妹」は、顔も日本人特有の顔で、しかも美人。

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それに、背が高く大柄だ。

その美人の「妹」さんと数分間、話すと、日本語のアクセントが微妙に違うところがあるのが分かった。でも、それは、日本語の方言だ。これは高知の言葉だ。学生の頃、高知出身の友達がいて、彼がよく使うアクセント、言葉とまったく同じなので聞き覚えがあった。

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とにかく、僕はその「妹」さんに、マッサージをしてもらうために堺店まで来た経緯を話したところ、一回で理解してくれた。頭の回転がはやい。

さっそく、マッサージに取り掛かってくれた。この方もすごく上手。腰のあたりを指圧をゆっくりと強弱をつけながらマッサージ。身体全体をほぐしてくれた。身体の血行が良くなったので、汗が出てきた。それがまた心地よく、眠ってしまいそうなくらい気持ちがよかった。

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施術の途中、その「妹」さんは僕にいろいろ話してくれた。

学生のとき日本の一度留学していて、20歳を過ぎて再び来日して日本の会社で働いていた。

その頃、日本人の男性と知り合い、結婚。そして結婚後は長い間、K県に住んでいた。K県の地元選挙のときに「ウグイス嬢」のアルバイトをやっていたと言った。

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なるほど、こんなに日本語が上手だったら、ウグイスもできる。


日本語検定2級

それと、日本に住む前、学生の頃に既に日本語検定2級を取っていて、中国で日経企業に勤めていた。

1級には挑戦しなかったようだ。これだけ話せたら必要ないのかもしれない。

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1級は社会人,2級は社会人・大学生,3級は社会人・大学生・高校生,4級は高校生・中学生,5級は中学生・小学校高学年,6級は小学校 中・高学年,7級は小学校 低・中学年を目安になっている。

僕は仕事の関係で現在、多くの中国人と関わっているが、日本語検定3級を持っている人は僕の周りには多い。次に2級を取りたいので、日本語を教えて欲しいと言われることがある。広告動画を依頼してくれたサービスに無料で対応する。

級を目指す僕の取引先の中国人のママさんたちはたいてい、自費で日本語学校に通っている。そのテキストをもって日本語を教えたり、宿題の作文をチェックしてあげたりすることがある👇

驚くのは、日本語2級のテキストの内容は簡単ではない。国語の成績は決して悪くはなかったが、「教える」となると日本語検定1級の教科書の内容を教える自信はない。

また、日本語テキストを見て驚くのは、現在の日本人の口語では絶対使うことはないと感じる古い言い回しや表現がテキストに載っていることだ。

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日本の学校で使われている英語の教科書もこんな感じではないだろうか。英語圏のネイテイブは日本の学生、特に中学生が使う英語のテキストに対しては同じように感じるのはないかなぁ。

いや、さすがに自分が中学生の頃とは違って、今、学校で使われている英語の教科書は洗練されたものと信じたい。

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店長登場

さて、「妹」さんのマッサージが終わった頃に、店長である先生が堺市店にドアを開けて入ってきた。日本橋の方の店のお客さんが終わったので、こちらの堺市店まで急いで来たのだ。

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僕はマッサージが終わっているので、「妹」さんは上手で気持ちよかったことを先生に告げて帰る準備をした。

すると、先生は僕の身体の状況を妹さんから聞いて、不健康になっている身体の箇所を指摘してくれた。

また、この堺市店では「吸い玉施術」もできること、そして、僕の身体には「この薬がいいよ」と薬の名前【六味地黄丸】を紙に書いてくれた。

何と読むかも分からないし、先生いわく、中国でしか入手できないらしい。

じゃ、どうすればいいの?と思ったが、せっかくアドバイスをもらったので、「谢谢。」と言っておいた。

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この後、先生とは友達になり現在でも付き合っている。時々中国に帰ったときに、この薬をお土産として買って来てくれる。

ブログ

僕は、ドアを開けて帰ろうとしたとき、思い出した。

「日本橋の店でマッサージしてもらった口コミを書いてくれと言われてたよね。もう書いて投稿しておいたよ。」と店長に言った。

「口コミを書いてくれたらサービスしますよ!」と先生から言われていたので、その「サービス」とはどんなことなのか気になっていたのだ。

そんな気持ちも含めて「言われた通り口コミを書いたよ」と言ったつもりだったが、「そんなことよりも、やってほしいのは、ブログなの。」と先生の返答。

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「へぇ?なんて?どいういこと?」と僕は驚いて聞き返した。

普通は、人に頼んだことをしてもらったら、まず「ありがとう」ではないのかなぁ。。。しかも、こっちはお客さんなんだけど。。

先生、そして「妹」さん、この二人の中国人女性と関わっていくうちに、期待していた返答とはまったく違うことが多々あることに、僕は自然と慣れていく。。。。

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【私の仕事】 忘備録(12)中国人と日本語で会話する難しさ へつづく。



*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。

◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。

よい子の皆さまは読まないでくださいね。




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