【私の仕事】 忘備録(77)最強の顧問たち
◆この記事の内容:
困ったときはいつも顧問に助けてもらっていることを書いています。
【私の仕事】 忘備録(76)警察から職務質問が増える からのつづきです。
24時間体制
親類や友達にも警察関係者が多く、日頃から府警には協力しているのに僕自身が職質されるなんて嫌になってくる。
そんなことを思っていたとき、「パソコンで困ってる。時間あったらちょっと来て欲しい。」と顧問からラインメッセージが入った。
僕は「阪本研究所」を一人でやっている。といっても、やはり一人では心細い。ある人たちに顧問を無料で引き受けてもらっている。
一般的に会社の「顧問」とは、ある組織に関与し、意志決定を行う権限を持たないが、意見を述べる役職やその役職に就いている者のこと。オブザーバー、参与、カウンセルなどというときもある。相談役も同義の役職名称。実際の経営に口出しない。
僕の会社の顧問たちは、常に口を出してくれし、助けてくれる。
例えば、
僕:「来月、売上が立たないんです。なんとかなりませんか?」
顧問「確か、プレート制作できたよな? 神戸でマンション建設中の設備会社の社長に連絡するわ。契約の間に入れるように調整させるから、ちょっと待って。」
顧問が紹介してくれるのは大きな案件ばかりなので、数か月は売上予定がたつ。僕は契約書類を作成するだけ。
いつもこの繰り返し。困ったら顧問に頼む。実質、僕は汗水たらすような仕事はしなくてもいい。
その代わり、、、、僕は、顧問のパソコンに関すること(ホームページ、書類作成など)と「雑用」を24時間、サポートしている。
この雑用は、何を依頼されるか分からない。常にドキドキだ。
その代わり、顧問たちはいつもお小遣いをくれる。本来なら逆だ。顧問をやってもらっていたら、僕が顧問料を支払わなければならない。
寝ない顧問たち
僕の会社には、顧問以外に数名の相談役もいる。顧問も含めて皆さん、70歳代の高齢者だ。でも、とても高齢者に見えないし、生活スタイルは学生のノリだ。
以前は、大手企業の役員をされていた方ばかりなので、いろんなことを教えてもらったり、助けてもらったりしている。
僕の仕事はどうしてもトラブルがつきものだ。そういうときは顧問の皆さんが現在、実際にある企業の相談役をしているので、その会社の弁護士を紹介してもらったり、アドバイスを頂いたりしている。
顧問たちはほんとに元気だ。夜中2時でもライン電話かかってくる。「お茶いく?」とか、「ヤフオクですごいもん、買ったんや。見に来てくれ。」とか。。。
顧問たちの「皆集まれ!」のライングループがある。僕は知らないうちに登録されていた。
「お前のスマホ、ちょっと、見せて。」と言われてスマホを渡したことがあった。たぶん、あのときがあやしい。。。
顧問たちは皆、夜中は起きている。では、昼頃まで寝ているのかというと、そうではない。朝は早起きしてジョギングやラジオ体操をしている。
顧問たちに真面目に聞いたことがあった。
「皆さん、いつ寝てるんですか?睡眠不足は一番身体に悪いんですよ。早死になります。亡くなられたら、僕、困るんです。」
顧問A:「歳とったら、寝なくても大丈夫。寝なかったら一日が長い。いっぱいなんでもできるで。」
相談役B:「俺なんか、寝ようと思っても寝られない。毎晩パソコンで朝までゲームや。それでも身体、元気やで。」
本当だろうか。近い将来、自分もそんなふうになるのかぁ。楽しみにしておこう。。
(注意)実際、寝ない老人なんていません。顧問たちは年に平均2回ほど、身体を壊して入院されます。
1ヶ月くらい音沙汰もないときが危険。こちらから電話しても連絡とれない。そういうときは直接、自宅へ行く。
奥さんが出てきて、「今、入院中。あの人、自分はいつまでも若いと思ってるから、あなたからも言ってください。夜中に呼ばれても相手にしないでください。」と、僕が叱られてしまう。
富士通の高性能パソコン
とにかく、パソコンのことで夜中2時に呼び出しを受けたので、顧問の自宅へ急いで行った。顧問からはいつ呼び出しがあるか分からない。顧問が呼んだときが僕が必要とされる時間。従って、「すいません、ちょっと待ってください。」はない。こちらも24時間体制で顧問をサポートすることを約束しているので。
ただ、呼び出しておいて、
顧問は「ごめん、ちょっと待ってて」と言って外出した。
後で分かったが、「ポケモンGO!」をやってた。僕はゲームをしないのでよくわからないが、外で何かを捕らえるらしい。それがポイントになる。
パソコンの方でも「ポケモンGO!」ができるように設定してあげたら、画面が大きくよく見えるということで非常に感謝された。
以前に「ポケモンGO」以外のゲームもできるように設定してあげたので、パソコンのメモリ不足が原因かなぁ?と思いながら、、、
僕:「今日はどうしましたか?」
顧問:「パワポを見てほしい。」
僕:「パワーポイント?どっかでプレゼンですか?」
顧問:「先月、海外視察行ったときのやつや。俺がプレゼンすることになってん。大変や。パワポ開けたら、パソコンが固まるんや。なんとかしてくれ。」
僕:「これ、すごいじゃないですか。。スライド50ページあって、動画も挟んである。もしかして、これ、顧問が作ったんですか?」
顧問:「作ってもらったんや。編集する必要はもうないんや。スライドの送り方とか使い方は俺でも分かる。プレゼンのとき、このノートパソコンを使うから、動くようにして欲しい。」
僕:「いつも使っておられるパソコン、Corei7で富士通のいいノートパソコンですけど、8GBではちょっとメモリ不足ですね。」
顧問:「このノート、去年からだんだん遅くなった。もう買い換えようと思ってたんや。いいやつ探してくれる?」
僕:「そうでうすねえ。。メモリ16GBでワード、エクセル、パワーポイントがついてるノートは、値段高いですよ。25万円以上しますよ。」
顧問:「会社の経費でおとすから問題ない。富士通でCPUが”Ryzen(ライゼン)”のやつ、あれがいい。」
僕:「Ryzen(ライゼン)ですか。。あっそうか、顧問はゲームもされますもんね。」
僕の心の中。。。『新しい名前とかそういうことだけはよく知ってんなぁ。。誰が教えるんやろ。』
顧問:「そうや、ゲームもするし、これからパワポでもプレゼンの回数も増えそうや。勤めてるときはパソコンのことは全部、部下がやってたよ。俺がすることはなかったよ。俺はパソコンとかこういうのは嫌いやったんや。全部、秘書にやらしてたんや。今、こんなことをやってるって、自分で不思議や。」
僕:「そうでしょうね。。。日頃、顧問からパソコンのことで依頼される内容が、現役のサラリーマンと同じ内容ですよ。それに携帯もiPhone11使ってますもんね。」
パカパカ
顧問:「そうや。高校生とか大学生の前でプレゼンするときもあるやろ。や若い子になめられたらアカン。この前までは8を使ってたんや、この11は最新やで。あのTちゃん(鉄工所の社長)なんか、まだパカパカやで。」
僕:「パカパカなんて、その表現、面白いですけど、Tさんを馬鹿にしてはいけません。一人社長でやってる小さな会社だったら、パカパカ携帯で十分ですよ。それに顧問だって数年前までは、パカパカ使ってたでしょ。」
*パカパカ=ガラケーのこと。主に老人が使っていたひと昔前の携帯電話。スマホではない。
顧問:「そう言えばそうやったなぁ。忘れてたわ。」
夜中に呼び出されて、長い間話したりしてるうちに、朝になってきた。
僕:「そろそろ帰ります。とりあえず顧問のパソコン、持って帰って修理してみます。」
VOLVO
顧問:「悪いね。ちょっとお茶飲み行こう。違う、朝ご飯食べに行こう。時間まだええやろ。俺の車で行こう。」
そう言われて、数分後には車の中。顧問の運転は上手とは言えない。緊張する。スピード出し過ぎだ。
せっかく高級車のVOLVO乗ってるなら、ゆったりと運転すればいいのに。。。
それに、顧問が言う「お茶に行く」とはコメダ珈琲のこと。車で行くような距離ではない。家から歩いていけるところにある。でも顧問は近くても必ず車を使う。
コメダ珈琲の駐車場にVOLVOを停めると、やっぱり目立つ。びっくりしたのは、もう1台のVOLVOが停まってた。昔の角ばったモデル。
顧問:「あっ。Eちゃんの車や。あいつも来てるんやな。」
Eちゃん:顧問の幼馴染で、K電車の設備会社の社長をしている。
顧問が車を駐車場に止めて、僕と一緒にコメダのドアを開けようとしたら、設備会社の社長であるEさんが出てきた。
iPhone11
Eさん:「おはよう、今から朝ご飯か?あっ、阪本社長も一緒か。久しぶりにやな。」
顧問:「一人で珈琲、飲んでたん?」
Eさん:「ほっといてくれよ。歳とったら朝、目覚めるの早いんや。あっ、それ、何も持ってんの?携帯、変えたんか?」
顧問:「イレブンや!」
Eさん:「うっわ!ほんまや。そのイレブン、いくらで買ったん?」
顧問:「14万円ほどや。」
Eさん:「俺なんかまだ7使ってんやで。せやけど、電話とラインとネット使えんねんで、これで十分や。」
よく見せてもらうと7Plusだった。老人には大きい画面がいいのだろう。
Eさん:「この人、スマホよう使わへんで。さかもっちゃん、ちゃんと使い方、教えてあげてや。高いスマホやから。」
さかもっちゃん=僕の呼び名
顧問:「高くでもいいんや。若いもんになめられたらアカンねん。これは必要経費や。会社でおとしたから。(経費で処理した)」
Eさん:「へぇ~、経費で! まあ、そのイレブン、落とさんように、名前書いときや。あっ、ついでに値札もつけとき。じゃ、またな。」
顧問:「あいつ、口だけは達者や。よーしゃべるやろ。あれ、仕事と違うで。女のとこからの帰りや。」
僕の心の中『皆、お互いにけっこう人悪口言うんだよなぁ。自分も年いったらこうなるのかな。。』
僕:「あぁ、分かりますよ。雰囲気で。こんな早朝から仕事なんかしないでしょ。それより、僕のはiPhone8やから、イレブンの使い方を教えるのはできないと思いますよ。それに、発売されたばかりでしょ。僕の周りでは誰も持ってないですよ。」
このとき、イレブンが新発売されて10日程しか経ってなかった。
富士通の高性能パソコン
顧問:「いいんや、ライン使えたら。イレブンを持ってるだけでいいねん。最新のものを持っていることに意味があるんや。とにかく、ノートパソコンはやく探して。見つけたらラインちょーだい。すぐ買うから。DELLとかあかんで、富士通やで!」
僕:「了解です。明日中には連絡します。」
顧問:「明日は、一緒にお茶に飲みに行かれへんから、これで飲んどいて。」と言いながら、僕にお金を渡そうとした。
僕:「これはもらえないですよ。僕のほうがいつも助けてもらってるので。」
顧問:「まだまだいっぱい頼みたいことあるねん。海外視察も一緒に行ってもらおうと考えてんねん。あんた、英語大丈夫やろ?」
ある日突然、ラインで簡単に依頼してきそうだ。。ヤバイ!自分のパスポートの期限、切れてるかもしれない。。確認しておかなければ。。。
妻が疑う
自宅に着いて時計を見ると朝8時過ぎ。妻が出勤しようと家を出るところだった。
妻:「最近、夜に出て、朝帰りばかりやけど、若い子と遊んでるの?」
僕:「違うよ。説明したら長くなるよ。今、聞きたい? 」
妻:「会社から帰ったら聞くわ。家にいるように。わかった?」
僕:「了解です。。。」
Kちゃんとの約束
それにしても70歳代の顧問たちは元気だ。自分の父親も元気だったが、顧問ほどではなかった。僕も基本的に24時間体制でやってるが、さすがに朝帰りが続くと、身体の調子が悪い。昼過ぎまで寝よう。。
夕方に韓国アカスリ店「K」に行くことになっている。店で広告動画を撮る打ち合わせがある。
【私の仕事】 忘備録(78)韓国アカスリ『日本語学習ルーム』 へつづく。。。
*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。
◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。
よい子の皆さまは読まないでくださいね。