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【私の仕事】 忘備録(8)中国美人の「モモちゃん」


【私の仕事】 忘備録(7)「量」で考える中国人と「筋」で考える日本人 のつづきです。

◆この記事の内容:

初めて中国人の若い子と付き合うようになったことを書いています。


店をつぶされた女神のママさんと携帯電話で連絡を取り合っていたのが、9月頃まで。それ以降は、電話しても通じなくなったというより、でてくれない。2,3回かけたが、無理だった。でないのは何か忙しいのだろうと気にしないでいるうちに、こっちからも連絡しなくなった。


モモちゃん

12月末が近づいてきた頃、「女神」が存在していたときに従業員で働いていたモモちゃんから僕の携帯電話へ直接、連絡があった。そう言えば、電話番号を交換したなあと思い出した。

モモちゃんは、25歳の中国人。身長は165cm以上で、細身。間違いなく美人。日本語検定2級を取得して、日本の介護の免許も取得している。デイケアで働いていて、その後、メンズエステ、中国エステで働くようになった。日本語が流暢過ぎて、日本人と思ってしまうほど。言葉の細かいニュアンスを理解できる。

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モモちゃんの電話での要求は、こうだ。女神がなくなったので、今は天満の「●●●」という中国系アカスリのメンズエステで働いている。お客さんとして来店してほしいとのこと。

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行ってあげてもいいかなと思ったが、僕はほんとうに変った男だ。自分がそのような店を経営してみたいと思っているのに、自分自身はメンズエステ特有の「特別サービス」をしてもらいたいと思わない。

モモちゃんに、「お昼ご飯を一緒にどう? 昼12時はまだ営業時間じゃないから大丈夫だよね。」と僕は言った。モモちゃんはすぐOK。「店が入っているビルの下に、お昼12時前に来て電話して欲しい。エレベーターで下まで降りていくよ。」って言った。

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僕は、モモちゃんが女神のママさんとは連絡を取り合っていると言ったので、ご飯をたべながらモモちゃんからゆっくりママさんの現状を訊きたかったのだ。


ステーキ屋

次の日、店の下まで行って電話するとモモちゃんが下りてきた。へえ、普段はこんな格好をするんだ。白いダウンに白いパンツ、白系で統一した清楚な感じ。女神で働いているとき、薄い紫色の胸元が割れたメンズエステ特有のコスチュームしか見たことがなかったので感動した。

モモちゃんは会うとすぐ、どんどん歩いていく。後ろを僕が追いかける感じだ。どうやら、行きたい店が決まっているようだ。「何が食べたい?」って訊かなくてもいいのでこういうのは助かる。1分ほど歩いて着いたのは雰囲気の良いステーキ屋さんだった。

おしゃれな店。昼の時間なので混んでいた。ほとんどが女性の客だ。モモちゃんは目立つようで、全ての女性客がモモちゃんを見ている。僕まで強い視線を感じる。多分、おっさんが、同伴出勤する感じに見えているのだと思う。混んでいるので少し待って、席に座ったら、モモちゃんはすぐ僕の分も含めて、流暢な日本語で注文した。この店にはよく来るようだ。


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ママさんのメイド

ママさんのことを色々聞くために、僕はママさんの珍しい話でモモちゃんに切り出した。女神がつぶれる前、すごく忙しいときがあって、そんなときにかぎって女性セラピストが風邪で休んでいた。そこで、仕方なしに普段は絶対しないママさんが必死になって、お化粧し、可愛いメガネをかけ、メイドの恰好をした。

ママさんは、店の日用品などは「安さ爆発スーパー玉出」で買っている。

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僕は自転車に乗っていて、メイド姿のママさんがスーパー玉出から店に戻る途中で会ったことがある。さすがに最初は誰か分からなかった。だけど、僕に笑顔を向けている。しかも、僕に向かって何か持っているものを渡そうとしているようだ。

自転車で近づくと、差し出しているのは50円の缶コーヒー。玉出で買ったことは間違いない。

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僕はママさんのメイド姿を見て衝撃を受けた。ひらひらの付いた黒と白のミニスカートから、健康的なしっかりした太ももが出ている。なかなかかわいい。大丈夫だよ、ママさん。

ママさんも僕に見られて恥ずかしがっているのが顔をみて分かる。缶コーヒーはそれをごまかすためだ。

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盗まれた携帯電話

この話をモモちゃんに始めたら、僕の話を途中でさえぎって、こう質問した。「ねえ、日本って、店の従業員に盗難にあった場合、店長の管理責任だよね?」「例えば、今ここで、ご飯食べているよね。このときに携帯が盗まれた場合、店長はまったく関係ないことになるの?日本では?」モモちゃんは賢いので、何もかも調べた上での質問だ。

それよりも、僕のママさんのメイドの話は終わってないんだけど。。

モモちゃんは、店で自分の携帯電話が盗まれたことを話し出した。しかも、盗んだのは間違いなく店の従業員の●●ちゃんと言う。だから上述のような質問「従業員盗まれた場合、」になる。モモちゃんは既に新品のiPhoneを手に持っていた。

「買ったの?」と聴くと。「買うわけないよ。保険処理。」ドコモでどのような契約で、どのようにしたのか分からないが、とにかく警察やドコモに何回も行って、日数はかかったけど書類提出も含めて全部自分で処理したらしい。さすがだね。

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結局、モモちゃんは何を言いたかったのか言うと、携帯が盗まれたとき、近くの警察を呼ぼうとしたら、ママさんに「それはちょっと待ってほしい。」と言われたことに対して怒っているのだ。そのことを僕に言いたかったようだ。

話し終えると、モモちゃんは、ほっとしたのか、冷たい水ではなくて、お湯でもなくて、「白湯」が欲しいと若い女性の店員に言った。その子は、白湯をしらないのか、「すいません、ないです。」と言った。すぐ、店長らしき男性が気転をきかせて、お水にお湯を少し入れて持ってきた。

中国人は、冷たいものを飲むのは身体に悪いと思っている。缶ビールも冷やさない。

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モモちゃんは、「私、肉好きだから、毎日、ご馳走してくれてもいいよ。」と笑った。モモちゃんとは、また会いたかったので、「初詣を一緒に行こう」と僕は言った。モモちゃんは、快く「行く!大晦日はお客さん来ないから、11時半頃にまた店の下に来て、電話して。」と言った。モモちゃんにはもちろん、彼氏はいるだろうけど、僕はテンションが上がった。

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【私の仕事】 忘備録(9)中国美人のモモちゃんと初詣デート へつづく。



*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。

◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。

よい子の皆さまは読まないでくださいね。



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