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#10 Bリーグでのトレーナーのお仕事

バスケットボールのプロリーグ”Bリーグ”でのトレーナーのお仕事を少し説明いたします。
プロトレーナーを目指している方には少し参考になると思います。

まずはプロチームに所属する必要があります。
方法は色々ありますが、私は大学バスケットボール部のトレーナーをしていましたのでその絡みから三遠ネオフェニックスのGMより声をかけて頂きました。
別の方法では稀にチームが公式HPより募集をしていたり、知り合いがいれば紹介してもらったり、卒業した専門学校に求人が来ていたりと様々です。

初めて所属するチームの多くは単年契約になると思います。
その1年で選手やスタッフから信頼を勝ち取れれば契約更新になる可能性が高くなります。

そして契約が完了すればお仕事です。

私の所属していた三遠ネオフェニックスではシーズン前は2部練(午前と午後の両方チーム練)の時もありましたがシーズン中のほとんどの午前中はチーム練習ではなく選手個人のワークアウトやトレーニング、ケアを行います。
手が開けばシューティングも手伝います。そして午後からのチーム練習の準備をします。

選手によってトレーニングメニューが違ったり、3人ぐらいのグループでトレーニングしたり様々な目的に合わせて行うため毎回同じではありません。

午後からチーム練習のサポートをします。
ウォーミングアップやコンディショニングのコーチングを行い、時期にもよりますがチーム練習は1〜2時間程で終わります。

その後はトレーニングのコーチングを行ったりケアを行い、最後に片付けをしてその日の報告をまとめ1日が終了です。

試合当日は通常のタイムスケジュールと異なり、午前中に1時間程シューティングや確認を行い、その後はホテルで昼食をとりケアが必要であればケアをします。
選手より少し早めに会場入りをして試合で使う物の準備を行いテーピングやストレッチなどで準備をします。
その後はボールを拾ったりしながら選手の動きの確認をして試合開始です。
試合中に怪我などが起こらなければボトルやタオル渡したり、ベンチに帰ってきた選手のコンディションの確認をするぐらいです。

試合後はホテルで夕食を摂り、選手のケアと報告をして終わりになります。

一見ではラクそうに見えるかもしれませんが、プロチームですので当たり前ですが責任が非常に重いです。

間違ったコーチングを行って怪我をさせてしまったり、コンディショニングが上がらなかったりしてしまうことはありえません。

その為に知識や技術は常日頃から向上させないといけませんし、何かあった場合でも瞬時に対応できる準備が必要です。

ですが自分も含め、チームでコーチング・ケアを行なった選手が活躍したりチームが勝利する喜びには変えることができません。

今でも当時の選手とは個人的に接骨院でケアやトレーニングを行いますし、食事に行ったりして各チームがどんな事をしているか等の情報交換はしています。

とても魅力とやりがいのある仕事だと思いますので、簡単では無いですが目指している方はこの仕事の楽しさを知ってください。

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