ゲイの弁護士 内田和利

1981年6月生|GAY(ゲイ・男性同性愛者)|弁護士|日本キックボクシング選手協会理…

ゲイの弁護士 内田和利

1981年6月生|GAY(ゲイ・男性同性愛者)|弁護士|日本キックボクシング選手協会理事|ボーダレス交流会 Na・Nā・ji主催|巨人ファン|キックボクシング|総合格闘技|LGBTQ|『LGBTと労務』『LGBTとキリスト教』『LGBTQの働き方をケアする本』Amazon等で販売

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自己紹介

初めまして。 本日noteの最初の投稿を書きます。 最初は自己紹介です。 1981年6月9日横浜生まれ、横浜育ち。 地元の小中高を出て、大学法学部に進学。 その後大学卒業した年に、司法試験に最終合格。 現在はこすぎ法律事務所で弁護士をしています。 中学生のころに、 松本サリン事件での報道被害や冤罪被害を目にして弁護士を志すとともに、 自身がゲイであることを自覚しました。 今では、360°フルオープンのオープンリーゲイの弁護士として、LGBTQやSOGIEに関する法律

    • 【チェンジ〜カミングアウトしたときの決意とともに〜】

      自分ではできない変化 背中を押してくれた方に感謝 自分でもわからなかったけど、もしかしたら以前から茶髪にしたかったのかも笑 今のが一番気に入ってるしね‼️ そういえば、SNSなどで公にカミングアウトした時に載せてた文章がこちら 「自分の中で、いろいろと踏ん切りがついて、ゲイであることのカミングアウトという形で一歩踏み出してみると、そこには、周りの人の優しさ、温かさ、大きさ、深さがあった。 それは、まさにこの青空のように澄んだものだった。 本当に幸せ者だ。 これまでも

      • 【バレンタインデーを前に気を付けたいこと】

        2/14はバレンタインデーとされてますよね? 日本では「女性が男性にチョコレートを贈る(+気持ちを伝える)」というイベントで定着してます。 が、最近では「逆チョコ」と言って「男性がチョコレートを送る」という手法もあるようで、男性がバレンタインコーナーに行っても違和感のない雰囲気作りをしているお店もあったり、 フランスなど一部の国と地域ではバレンタインは「男性が花束を送る」ということもあり、最近ではその影響か「フラワーバレンタイン」として花屋さんに男性が並んだりしているよう

        • 【2023年の振り返りと2024年の展望】

          今年も残りあと僅かとなりました。 皆さん、それぞれに振り返られていることと思います。 LGBTQを巡る動きを中心に2023年を振り返ると、 ①理解増進法に関連する動き ②同性婚訴訟に関連する動き ③経産省トイレ使用制限事件最高裁判決に関連する動き ④性同一性障害者特例法の法的性別の変更の要件に関連する動き などがあったと思います。 その流れの中で、 個人的にとても気になるのは、セクシュアルマイノリティ当事者の中での、無用な対立的なコミュニケーションです。それもデマや極端な

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          【ゲイ自覚後の激動の中学生活】

          Iくんからの「彼女ができた」と報告をきっかけにして、自分は、性欲や恋愛感情の対象が異性じゃなくて同性なんだとはっきりと自覚をしたが、それとともに、初めて自分の内なる「同性愛嫌悪」「同性愛者への差別意識」(ホモフォビア)とも直面した。 自分の内なるホモフォビアと直面したと感じたのは、 誰に何かを言われたわけではないのに、 この時に、 「『自分の性欲や恋愛感情の対象が同性』だってことをIくんに言ったら、今まで築いてきた関係は全部壊れちゃう」 「今のIくんとのいい関係を壊さないよ

          【ゲイ自覚後の激動の中学生活】

          【ゲイと自覚したのは中学生のころ】

          中学生のときに今の自分を形作るような出来事が2つもあった。 1つは弁護士になることを決めたきっかけとなった松本サリン事件が中学1年のころ。 もう1つ、ゲイであることを自覚したのが中学2年のころ。 今思えば、幼稚園や小学生のころから「いいな」と気になっていたのは「活発な男の子」だったが、当時はあまり深く考えることもなかった。 振り返ってみると、きっとこれが初恋だったんじゃないかと思うのが、小学4年から卒業するまで同じクラスだった男の子のMくんだ。 Mくんは、めちゃくちゃ頭が

          【ゲイと自覚したのは中学生のころ】

          【注目の生殖不能要件 20231025最高裁大法廷違憲判断】

          戸籍の性別変更が認められる要件を定めた、性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律3条には、5つの要件が定められています。 今回の最高裁決定は、そのうちの4号(「生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。」(生殖不能要件・不妊化要件))について、結論として、15人の裁判官全員一致で、憲法13条に違反し無効であるとの判断を示したものです。 なお、事案の処理としては、高裁で判断が示されていなかった、5号(「その身体について他の性別に係る身体の性器に係る

          【注目の生殖不能要件 20231025最高裁大法廷違憲判断】

          Facebookの恋愛対象欄の葛藤

          今はなくなっているが、以前はFacebookのプロフィールの基本データの箇所に「恋愛対象」欄があって、恋愛対象が女性なのか男性なのかを示す欄があった。 今でも覚えているが、公にゲイをカミングアウトする前に恋愛対象を「男性」にしたり、「女性」に戻したりして、「気付く人には気付いてもらいたい」みたいなことをやってたことがあったな。 恋愛対象の「男性」にチェックを入れるときは、めっちゃドキドキしていたのを覚えている。 「気付いて欲しいけれど、バレたくない」という相反する感情を

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