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将来の夢、そしてなりたい自分に

昨年度、勤務する小学校の卒業文集に綴った、私からのメッセージです。

小学生の頃は、野球選手だったかもしれません。

その後、電車の車掌の時期もありました。ホテルマンにあこがれたり、ミュージシャンを夢見たりしたこともあったかな。私のことです。

なりたい自分をイメージし、努力すること、勉強すること、練習することは、必要であり大事なことだと思います。勝ちたい、強くなりたい、認められたい…これが原動力となり、必死になること、前に進むこと。これも素晴らしい。

どのような仕事に就くかということは、もちろん大事なことです。そして、どのような人になりたいかを考えることは、更に重要だと思います。

詳しいことは忘れましたが、学生時代につらい出来事があった時のことです。気がついたら友人の家に行っていました。夜更けだったと思います。

友人の顔を見るなり、涙があふれてきました。「話を聞いてもらおう!」と意気込んでいたわけでも無いし、慰めてもらおうとも思っていませんでした。ただ、その友人の顔を見たくなったのです。

後になって気付いたのですが、友人は何か予定があったかもしれないし、突然の訪問者に戸惑っていたかもしれません。黙ってそばにいてくれた友人に感謝しています。

そして今、自分自身を考えます。

はたして、夜更けに私を訪れてくれる人はいるのだろうか。
嬉しいことがあった時は一緒に喜び、悲しいことがあった時は、一緒に悲しみを感じる。
そんな優しい人になりたい。信じたことをやり抜く、そんな強い人でいたい。友人に何か、困ったことがあった時、一緒に寄り添う人でありたい。

そんなことを考えています。まだまだ、やるべきことはあるかもしれません。

令和5年3月、本校を巣立つ卒業生の皆さん。様々な分野でのご活躍、そしてなりたい自分になることを陰ながら応援しています。

【2023年3月31日 初出】


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