早川和彦

公立小学校で校長をしています。学校や地域・家庭での生活で感じたことから、教育や子どもを…

早川和彦

公立小学校で校長をしています。学校や地域・家庭での生活で感じたことから、教育や子どもを育てることについて、考えていることを綴ります。柔らかい表現の中に、『これだけは伝えたい!』そんな、一行を記すことができたらいいなあ、と考えています。

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最近の記事

タンポポ

4月下旬、寒さがぶり返した朝のことです。 「手に持っているものは、何だろう。」 タンポポの茎のようです。先は白くて、丸い形をしています。 その子は、私の前を通り過ぎるタイミングで、「ふっ」と息を吹きかけました。そして、ふわふわっと空に向かって飛んでいきました。 「あれ。綿毛の季節は今だっけ?」 なんとなく春先のイメージがあり、つくしやふきのとうと同じ頃だと思い込んでいたので、不思議な気持ちになりました。 「朝のあいさつ」の後、校長室に戻り、ネットで検索します。 そうか

    • 挑戦

      新年度が始まって、3週間がたちました。 4月8日、私は、始業式で子どもたちに次のような話をしました。 話の後半の部分です。また、言ってしまいました。 どうやら、自分にプレッシャーをかけることが、好きなようです。 「ピアノの披露が楽しみです」 近隣の学校の知り合いから、LINEが届きました。 「ピアノの練習をしていらっしゃるんですね」 校長室に来られたお客さんも、ご存じのようでした。 そう、学校の「おたより」にも、ピアノを練習すると書いたのです。 このおたより

      • 感謝の気持ち

        2年間、何ができて、何をやり残したのだろうか…と不安な気持ちがありますが、何とかやってこられたのは、皆さんのおかげかなあと思っています。 この2年、神社や寺に参ることが多くなりました。神様、仏様頼みの私でした。 「子どもたちに、大きな事故やけががありませんように。」 プールの時期でしたら、 「水の事故がありませんように。」 「運動会、午後も雨が降らずに天気がもちますように。」 そして、 「職員の皆さんが健康で過ごせますように。」などです。 「子どもたちが、さらに安心し

        • 桜を見に行こう!

          「サクラの木って、こんなにたくさんあったんだな。」 ソメイヨシノが満開になりました。子どもの頃は、あまり気に留めませんでいたが、年齢を重ねるごとに、なぜか桜の開花が気になります。 いつもより早く帰宅の途につき、思う存分サクラを楽しむことにしました。どの道を通ろうか、どこの河原に向かおうか、思案します。 「あそこは、ライトアップしていたっけ。」など、車中で独りごちます。 今年は、入学式までもちそうだな… ピンクに染まった花びらを眺めながら、年に一度の美しさに浸りました。

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        記事

          領収書の人生

          カー用品チェーン「イエローハット」の創業者、鍵山秀三郎さんのことばです。 「ありがとうございます」と、今与えられていることに感謝の気持ちをもつことが、「領収書の人生」です。 一方、際限なく求めて欲しがって生きるのは、「請求書の人生」と呼ぶそうです。 確かに、もっと強くなりたい、認められたい…これが原動力となり、必死になること、前に進むことは、大事なことだと思います。もちろん、勉強すること、練習を重ねること、努力することは、素晴らしいことです。 請求書の生き方をしている

          領収書の人生

          つながり

          とうとう、4人で会う最後の瞬間になりました。雨のバス停です。今から、30数年前の話です。 4人のメンバーは、それぞれの地元に戻り、就職することが決まっていたのです。 「またな。」と短くことばを交わしたのですが、実はその前後のことは、あまりよく覚えていません。何かを失ったようで、でも、そんなことはないと確信していました。 その後、4人がそろったのは、それぞれの結婚式です。 約束していたのです。式場で奏でる演奏に、懐かしさと嬉しさがこみ上げてきました。これは、ぜったいに譲れ

          つながり

          【自己紹介#2】文章を書くときに、大切にしていること

          ご訪問いただき、ありがとうございます。 noteを始めて5か月近くになりました。 知り合いにnoteを書いていると伝えたところ、「読みやすい」と言ってもらうことがあり、フォローやコメント、「スキ」をいただくのと同様、嬉しい気もちになりました。 私が文章を書くときに、大切にしていることは、次の3つです。この機会に、紹介をさせていただきます。 1.読むスピードと書くスピード この文章は、相手の方は「どれくらいのスピード」で読まれるのか。を、想定しています。それに、書くスピ

          【自己紹介#2】文章を書くときに、大切にしていること

          白い四輪駆動車

          「まだ、乗ってたんやね。」 久しぶりに出会った、友人や教員の知り合いに、必ずと言っていいほど言われました。何せ、距離にして36万6400キロ走ったのです。私の愛車、白い四輪駆動車です。 「そろそろ、次の車どうですか。」と言われても、多少燃費が悪くても、同じ車を道路で見かけなくなっても、私は乗り続けました。もちろん、運転のしやすさ、相性のよさもありました。が、私には約束があったからです。 「ボク、大きくなったらパパの車に乗る!」 一度だけ言われました。確か2歳か3歳の頃

          白い四輪駆動車

          将来の夢、そしてなりたい自分に

          小学生の頃は、野球選手だったかもしれません。 その後、電車の車掌の時期もありました。ホテルマンにあこがれたり、ミュージシャンを夢見たりしたこともあったかな。私のことです。 なりたい自分をイメージし、努力すること、勉強すること、練習することは、必要であり大事なことだと思います。勝ちたい、強くなりたい、認められたい…これが原動力となり、必死になること、前に進むこと。これも素晴らしい。 どのような仕事に就くかということは、もちろん大事なことです。そして、どのような人になりたい

          将来の夢、そしてなりたい自分に

          約束

          「先生、練習進んでる?」 ドキッとすることばです。 「先生、なんで校長先生になろうと思ったの?」 と同じくらいドキッとします。 「まあ、ぼちぼちな。」と歯切れが悪い返事をしてしまいます。 よく覚えてくれているなあと感心すると同時に、「このままではまずい。」と、焦る気持ちを抱えていました。ここ数か月です。 というのも、4月の始業式で、私はこんな話をしたからです。 確かに言いました。 私は、息子が小さい頃よくした「ゆびきりげんまん」を思い出しました。どんな小さなことであ

          「ここにいるから、大丈夫」

          「どこか、具合でも悪いのかな。」 ついさっきまで催促していたのに、ちらっと見て手をつけようとしないのです。 「お腹、すいていなかったんだろう。」 そう思うことにしました。 しばらくすると、姿が見えないことに気がつきました。窓際か、ストーブの前か…。 いました、いました。息子の部屋にです。ベッドの上に、ちょこんと座っているのです。いつもはいない、ベッドの上です。安心するのと同時に、また心配になりました。 「どこか、具合でも悪いのかな。」 あれだけ一緒に過ごした、息子の

          「ここにいるから、大丈夫」

          3つのグローブ

          「この段ボール、どうしよう。」 何か、洒落たケースがあればよいのだが…と、考えたのです。 段ボールの中には、メジャーリーガーから頂いたグローブが入っています。サイズの違う右利き用2つ、そして左利き用一つ。メッセージも添えられています。 「いや、届いた段ボールに入れて、まわしましょう。」と、職員室から声があがりました。 「そうしようか。」と、私。 高学年から順番に、クラス単位で。まずは、見て、触って、はめてもらうことにしました。休んだ人のために、予備日なんかも設けてあり

          3つのグローブ

          時刻表

          かれこれ、40数年前の話になります。 3階の一番端の教室でした。テニスコート側の教室です。そして、近くには、鉄道が通っています。 こんな同級生がいました。 時刻表を作成した私の友人です。普通、時刻表というと、駅の発着を表しているのですが、何と…中学校の教室付近を通過する電車の時刻表を作ったのです。 机上に、その時刻表を張り付けているので、とうとう、担任の先生が気付く日がやってきました。 その先生は、苦笑いしながらも、「よくまあ、作ったな。」と、その友人をまず「認め」ら

          雪だるま

          雪を待ち遠しく感じていました。 子どもの頃です。 雪が降ると、雪だるまを作ろうか、それともかまくらを作ってみようかと、思案します。もちろん雪合戦をしたり、土手を滑り降りたりと遊ぶことはいくらでもありました。 先日の強い寒波のことです。待ち遠しかった雪ではなく、「本当に降るのか…」と心配な気持ちでした。そして、降雪量や道路事情が気になる数日間を過ごしたところです。 さて、大雪の降った週末のこと。道路はアスファルトが顔をのぞかせた頃です。大小の雪の塊があちらこちらに見えまし

          「いつでも帰っておいで」

          「ただいま」 スーツケースと共に、帰ってきました。息子です。律儀に、盆と正月は、我が家に帰ってくるのです。 「こんにちは」ではなく「ただいま」 「おかえり」 顔をみると、なぜかほっとします。 「いらっしゃい」ではなく「おかえり」 我が家の猫さんたちは、妙にソワソワしています。が、そのうち膝に乗るでしょう。 「息子と酒を酌み交わす」ことまでは、実はしたことないのですが、食事のとき、ビールの缶を、少しコツンとしてみたりもします。 関東で、初めて2人で入ったお好み焼き屋さ

          「いつでも帰っておいで」

          つばなれ

          元々は、落語の寄席のことばだそうです。最近知りました。 「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」…と、「つ」がつくのが9までで、10を超えると、「つ」がつかない。だから、10人以上お客さんが入れば、「つばなれ」と呼ぶそうです。 子どもの年齢で、「つばなれ」とは、10歳になることです。教育や子育ての場面で、使われることもあると聞きました。ちょうど小学4年にあたります。 「あれ、9歳の壁って聞いていたけどな。」 実は、学生時代は『教育学・教育心理学』を専攻していました。ベースばっか