なんだか会えそうな予感。

いつものお散歩公園道。

おばちゃま達の
井戸端会議の声が聞こえて来た。

夕食の時間帯かな。

あっ！
黒い陰。
ダンゴかな。
コダンゴかな。
どちらも居るよね。

おばちゃま達の井戸端会議が終わるのを
お座りをして待ってるのは。

コダンゴさんでした。

ダンゴの姿は見当たりませんでした。

私が近寄っても
コダンゴは逃げ出したりしませんよ。

私はここぞとばかりに
コダンゴにモデルをお願いしました。

バシャ！

パシャ！

良い目線
いただきましたよ！

井戸端会議中のおばちゃま達も
私が近づいてもコダンゴが逃げ出さないことに
驚いてました。

お兄ちゃん
ネコちゃん気に入られたんちゃうか
って言ってもらえました。

他のおっちゃんが来た時は
直ぐに逃げられてたよって。

やっぱりネコちゃんも分かるのよねって。

コダンゴはエサを
頬張っていただけだと思うんですけどね。

おばちゃま達にとっては
おっさんの私も
お兄ちゃんになっちゃうのね。
照れちゃいますぅ。

照れてると
コダンゴは急に
階段向かって走り出しましたよ。

何してんのかなって思ってたら
ご飯をもらう位置でお座りをしたんですよね。

なんてカワユイのでしょう。

ほんと
ちょこんとお座りしてるんですよね。

頭から背中にかけての流れる様なライン。
ステキでしょ。
この猫背！

エサの入ったお皿が置かれると
ガサつくことなく
ゆっくりと食べ始めました。

私が近付いて写真を撮っていても
上目遣いで様子を伺いながらも
食べ続けていますね。

まだ見てんのかよって感じよね。

ちょっとしゃがんで
目線を合わせて見ました。

するとコダンゴは
可愛いまん丸のお目々をして
私を見てくれたんですよねー。

可愛いよね。

お皿のエサを食べ切ると
今度は辺りをキョロキョロ気にし出しました。

ダンゴを探しているのかしら。

おばちゃま達のことを
見てる訳でもないんです。

なんか探してるのか。

ダンゴが来るのを待ってるのか。

えらい
探してるんですよね。

エサも食べたし
おばちゃま達の井戸端会議も
キリの良いところまで話ができたのでしょうか。

片付けて
おばちゃま達が立ち去ろうとすると
コダンゴが石垣伝いにお見送りをするんです。

石垣の続くところまで
ずっと、ついて行くんです。

コダンゴのテリトリーギリギリのところまで。

可愛いじゃありませんか。

ちゃんとエサをくれて
可愛がってくれるおばちゃま達のことは
分かってるんだね。

そんな健気なコダンゴのことを
そっと見守るのでした。

私の出番はないようです。

さぁ、
私もボチボチ帰るとするかな。

コダンゴ元気でね。
ダンゴにもよろしく言っといてね。

またね。

じゃ。

🌟よろしければ、物語📚をマガジンにまとめましたのでご覧いただけると幸いです。
【物語📚マガジン】☜こちらをクリック

ｂｙ　まるまるの虫　カメさん