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コメ依存症の私を喜ばせるビジネスをニューヨークで発見!

私はアメリカに30年以上住んでいるけれど、いまだにコメなしには生きて行けない体だ。妻曰く、そんなにコメが好きなら日本に帰ればよかったのにと。そんなコメ依存症の私を喜ばせることが起きた。

先週、行きつけの理容室の方から、玄米を日本から輸入して注文に応じて精米して送ってくれる会社がニューヨークにあると聞いた。日系スーパーのお米より30%くらい高い。しかし、コメが命の私は何の躊躇もなく注文した。そしてコメは昨日届いた。それは大正解の選択だった。

炊き立てのご飯を見て、夫婦で思わず叫んだ。
ご飯が光っている!”すっかり忘れていた、この眩しさ。私の実家はコメ農家。米は玄米で保存して食べる前に精米していた。このご飯ならおかずはいらない。味噌汁と漬物で2−3杯は余裕で行けそうだ。口の中でほろっと広がる食感。ご飯の澱粉を口の中の消化酵素アミラーゼが分解して甘みを出している。この甘みがなんと心地よいことか。やっぱりご飯はこうじゃなきゃ。アメリカでこんなご飯が食べれるなんて信じられない。

ここアメリカでは寿司を始め日本食はかなり普及している。特に寿司はすでに市民権を得ており、Sushiは英語になっている。しかし残念ながらコメの質に重きを置いている日本食レストランはほとんどない。アメリカで流通しているコメはカリフォルニア州のサクラメントで作られている。もちろん精米され、白米の状態で長期間保存されている。いつ精米されたかもわからない。精米された状態で長期保存するということは、皮を向いたりんごを保存する感じ。この状態だと味の劣化が著しいことは想像に難くない。

食事ではどうしてもおかずに目が行きがちだが、日本食の原点はコメだと私は考えている。近い将来、ここアメリカでも精米したての高品質のコメを使った日本食レストランがきっと主流になると確信している。コメの本当の美味しさはきっとアメリカ人にもわかるはず。だってここは米国だから。

私が得た教訓:脳ある鷹は爪を隠す。自分の能力はひけらかさずに、必要な時まで温存する。


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