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変化のスピードが早い時代を生き抜くために

最近これから就職活動する大学生と話をする機会が何回かあって、今の時代は大企業でも倒産するし、どの企業に就職しても将来が不安です。という意見を聞きました。確かに40年後どの会社が安泰かと聞かれると思いつかないですね。トヨタだってGoogleだってあるかどうかわかりません。

世界中で社会のルールがテクノロジーやグローバル化によって再構築されている時期なのでしばらくは先の読みづらい時期が続きます。

そんな変化のスピードが早い時代をどうやって生き抜くのがいいのか書いてみようと思います。

ちなみに答えを先に言うと、変化の本質を見極めてそれを逆に利用すると良いと思ってます。具体的には、時代はこうなるだろうとざっくり予想をしてその時代がきたら有利になるように準備をしておくのです。

例えば、これからは日本も本格的にグローバル化に対応せざるを得なくなります。

人手不足は日本人だけでは解決できないレベルになっています。

国内は少子高齢化・人口減少で市場が縮小していく中、中小零細企業も海外市場を狙う必要が出てきます。大企業もこれからは欧米企業のように優秀な経営人材を世界中から集めないと世界で戦っていけないなど、グローバル化は日本企業にとって大きな課題です。

その際に必要になるのがグローバル人材です。だったら先になっておこうという話です。今は商社やメーカーに必要な人材ですが、いずれ日本中の企業が必要になります。圧倒的になりなくなるでしょう。

グローバル人材とは単に英語が話せる人材ではなく、海外の環境に適応し文化や考え方を理解して世界中でこでも信頼関係を築くことができる人です。

さらに世界中の人とチームを作ってプロジェクトを成功に導けるリーダーはもっと必要になります。

なぜ日本は平成の30年間で成長できなかったのか?

アメリカ、中国、韓国、アジア諸国が成長したのに日本だけが取り残されたのは高度経済成長時代の成功体験を信じるあまり、新しい環境に対応できなかった企業や個人が多かったからです。成功体験や既成概念や常識にとらわれるのは危険です。

これからもっと加速的に今までの常識が通用しなくなります。

車を人が運転するのは禁止になり、移動は自動運転の飛行ドローンでそもそも地上は自動車禁止になるかもしれません。

病気は遺伝子情報を元にしたサプリメントや予防医学で未然に防げるのでそもそも病気がなくなる。老化防止技術も発達して寿命が200才くらいになる。脳の微弱な電気信号をクラウドにリアルタイムバックアップを取っておいて死んでも自分の20才のころのクローンボディに脳データを移植して復活できる時代もくるかもしれません。

そんな今では考えられないことが常識になっても、どんな時代も楽しく生きていくには変化に対応しながら、逆に変化を楽しむくらいの気持ちでいるのがいいのかもしれません。

僕は新しい場所や人や文化に出会うことを楽しんで好奇心のアンテナの感度を大事にしています。

変化に対応できるスキルを身につけるにはどうすればいいのか?

変化の大きい環境に身をおいて訓練する。多くの環境の変化を経験する。常に変化のある環境に身をおいて変化に適応することに慣れるのが良いと思います。

仕事に慣れ、人間関係に慣れ、住んでいる場所に慣れると精神的にも安定します。でも、その環境を捨ててあえて新しい環境にチャレンジしましょう。

環境を変えたがらない人は多いです。
・安定している今を捨てるのが怖い
・新しい環境で馴染めるかが不安
・面倒くさい

理由なんていくらでもあるでしょう。

しかし、新しい環境に慣れることを繰り返すことで新しい環境に適応すること自体に慣れます。訓練することで様々な変化に対応できるようになります。

はじめて海外で生活すると生活環境に慣れるのも大変ですが、仕事のやりかた、ものの考え方、習慣、文化、宗教、言語あらゆるものが今まで自分が慣れ親しんできた環境と違ってきます。そんな中でゼロから自分の生活を慣らせていくのは苦労もありますが、試行錯誤していく過程で自分の固定概念や常識が「1つの視点」でしかなかったことに気づくと思います。これが柔軟性の源泉です。固定概念にとらわれず本質について考え尽くすことが重要です。

社会は流動的なもので常に変化している

UberやGrab Taxiが出現したことによって新興国や途上国で外国人を悩ませてきた悪質タクシーは生き残れなくなりました。以前は空港や観光地で外国人を乗せて、相場の何倍もの金額をふっかけてきたり、高速で回るように改造メータータクシーが東南アジアの多くの国で見受けられました。(今でもまだ残っています)

しかし、UberやGrabができてからは旅行に慣れている外国人はGrabを使います。スマホアプリで乗る場所と行き先を入力すると金額が表示されます。固定料金なのでタクシードライバーは遠回りするメリットがありません。また支払いはアプリに登録されたクレジットカードでの支払いなのでお釣りをごまかしたり、ベトナムドンのように金額の桁が多すぎで5万ドン札と50万ドン札を間違えて渡すこともありません。酷いサービスなのにチップを要求するドライバーもいません。そのかわり彼らが要求することは降車したあとにアプリでドライバーの評価に☆5つをつけてくれとお願いしてきます。(評価によってお客がとりやすくなったり、稼ぎやすくなる仕組みになっています)

今まではなんとかして乗車した客からお金をぼったくってやろうと考えていたタクシードライバーたちが今はなんとか高評価をもらおうと丁寧な接客を心がけているのです。(GrabやUberのドライバーはタクシードライバーではなく民間の人なのですが、タクシーより稼げるからとタクシー会社を辞めてGrabのドライバーになる人がたくさんいます)

タクシー会社やタクシードライバーは新しい環境に適応しないと淘汰される時代になりました。

このような事例はいくらでもあります。

時代の変化に気づけずに新しいものやサービスによって駆逐されていく事例はどの時代にもいくらでもあります。

「変化に対応する」とは、変化の本質を見極めてそれを逆に利用することにほかなりません。

変化を感じることは難しくない

例えば、日本は少子高齢化している。というのは政府が発表している人口統計をみても明らかですし街を歩けば子供が少なく老人が多いので実感もできます。

東南アジア諸国は成長してて勢いがある。というのも実際に東南アジア諸国に行けば肌で感じることができると思います。
なので、変化に対応することで大事なのは「何をいつどうやるか」です。

僕の話をすると、2008年、僕は日本で中古車の買取と輸出の会社を経営していました。そこにリーマンショックが起きました。中古車の相場は暴落し事業は赤字転落しました。事業を縮小し中古車の買取輸出だけでずっとやっていくのは厳しいだろうと思い、新しい事業について考えていました。

2009年は中国が成長し力をつけてきて人件費が高騰し尖閣諸島の問題などもあり、中国以外の国にも事業拠点を分散するチャイナプラスワンという言葉が出てきたころです。

中古車の輸出事業を始めたのもこれからはもっとグローバル化が進むだろうから、なにかグローバルな事業をやってみようと思って始めました。中国の次にどこが注目されるのかを見極めるために東南アジアの国々を見て回りました。すでにタイ、インドネシア、フィリピン、マレーシアなどは多くの日系企業も進出し発展しているように感じました。逆にベトナム、ラオス、カンボジアあたりが伸びしろがあるように感じました。
その中でもベトナムが特に伸びるのではないかと感じ、ベトナムに2010年に移住しました。

また中古車買取事業もほぼ100%ネットからのユーザー獲得でした。2004年に中古車の買取、輸出事業を始めたときは中古車業界ではインターネットを活用する会社は少なかったのでいち早くIT化すれば他社と差別化できるんじゃないかと思って始めました。

東南アジアにもこれからIT化の波がくるだろうから、東南アジアでITの仕事をしようと考えました。

東南アジアが成長することもITがもっと世界中のあらゆる分野で活用されるであろうことも当時から誰も疑っていませんでした。つまり特別な予測をしたわけではないのです。

ただ、実際に移住して事業をするという人が当時はまだ少なかったというだけです。

これから起きるだろうことはあらかた頭のいい人たちが予測してあちこちに情報があります。それをもとに実際に行ってみて自分の直感を信じて移住してやってみるのが良いと思います。

新しいチャレンジをしなくなると成長は止まります。人生はそこで終わりです。

人生の転機が訪れたと感じたときに海外に出るチャンスはないかと少し考えてみてください。

あ、ちなみに、うちはベトナムやフィリピンで働きたいガッツのある人を絶賛採用中です!チャレンジしたい人はSun*のサイトから問い合わせてみてください。


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