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おっさんのテレワークメシ #2 りゅうきゅう

第二弾は和でいきます。余った刺し身はありませんか?そんなとき、「りゅうきゅう」を作ればあと3日は持ちますよ。たぶんすぐ食べちゃうけど。


#2 りゅうきゅう

要は、刺し身を細かく切って、醤油、酒、砂糖などで作った甘じょっぱい出汁に漬け込んだもの。ゴマやネギなどの薬味をお好みでアクセントにしていただく。いわば

「刺身のヅケ胡麻風味」

うんちく:
沖縄かと思ったら大分県の郷土料理で、漁師のまかない飯としてポピュラーだそうな。語源は、琉球(沖縄)の漁師から伝わった、とか、ゴマを使うので千利休にちなんでいるとか*。現地では、アツアツご飯にこれをぶっかけるので「あつめし」などと呼ばれる。

*千利休はゴマを使った料理を好んでいたそうで、ゴマ和えやゴマ揚げなどゴマで仕立てた料理を「利休好み」と呼んだりする。ちなみに、料亭では「利休」ではなく「利久」と称するのは、商人が「休」という言葉を忌み嫌ったからだそうで。
参考情報:
Wikipedia --- あつめし https://bit.ly/2xEagJc
手前板前 --- 和食用語「利久」 https://bit.ly/34MUuI7

基本的に刺し身のヅケなんですが、ゴマをまぶす

レシピ

レシピ:
【中身】
・刺し身 好きなだけ
【ヅケダレ】
・生姜 千切りひとつまみ
・醤油 適量
・日本酒 適量
・みりん 適量(砂糖でも可)
・ごま油 適量
【薬味】
・刻みネギ 適量
・煎りゴマ 適量
・青シソ(大葉) 2、3枚

まず、ヅケダレ。
生姜を細かく千切りで刻んでZIPLOCKなどの器に投入。おろしでもOK。
そこに醤油、酒、みりんを適量投入。甘口が好きな人は砂糖でもよいですが、僕はみりん派です。
これに香り付けでごま油をちょびっと加え、てかき混ぜます。
欲を言えば、これを一回煮立たせて土佐醤油っぽくするのですが、時間がかかるのでナシでも十分。

つぎに、中身。
残りの刺し身を一口大にぶつ切りにします。刺し身の種類は何でもいいです。刺し身をサクで切った時の端っこなどがいい感じ。たまにスーパーで売ってる「バラエティ」なる切れ端だけの刺し身なんかは安いしベスト。
ポイントは、キッチンペーパーなどで余分な水気をとっておくこと。ヅケダレの浸透度も食感も良くなるし、生臭さも消えます。ともあれ、これらを、先程のヅケダレに投入。

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次に、薬味として刻みネギ投入。これは食べる直前でもいいですが、ネギの風味を絡めたいので僕は先に入れちゃいます。

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で適当に混ぜたら、冷蔵庫で10分くらい寝かせます。ちなみに混ぜたあとはこんな感じ。

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りゅうきゅう本体を寝かせている間に、薬味を作ります。要は刻むだけですが。僕は大葉を使いますが、夏ならみょうがなんかも美味しい。で、意外と大葉の千切りのやり方を知らない人が居るようなので、ここでご紹介。

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大葉を3枚くらい。30秒くらい水に晒してしゃきっとさせてから3枚重ねて水を切りましょう。で、真ん中の軸を切り落とします。紫蘇巻きなど、大葉がメインのときは、むしろ軸の歯ごたえも楽しむので取りません。が、僕は千切りにするときは香りをメインに楽しみたいので、歯ごたえに成分である軸をとっちゃいます。この辺はお好み。

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それをまるめて、千切りにしていきます。一枚ずつやるよりも、厚みができてかなりやりやすいと思います。

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寝かせておいたりゅうきゅう本体を器に盛って、刻んだ大葉と、煎りゴマをまぶしたら完成。

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このまま食べれば酒のアテ。日本酒が進みます。ご飯の上に盛れば、あつめし(りゅうきゅう丼)になります。メシが進みます。

僕は釣りをする人なので、サイズの小さい魚の身や、中落ちや端っこの身をつかって作ったりしますが、ハチャメチャうまいです。

残り物で10分で出来ます。おためしあれ。

健康で文化的な最低限度のおっさんが一人でも増えますように。

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