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【ノンフィクション】齊藤彩『母という呪縛 娘という牢獄』を完全要約(※ネタバレあり)【毒親にならないために PART1】

▼YouTubeでも公開中


◆毒親にならないために PART1


◇紹介書籍

こんばんは!Kazukiです!
それでは今週もさっそく投稿の内容に入っていきましょう!
今週紹介していく書籍たちはコチラになります!

2022年12月14日に講談社さんから発行されました、
齊藤彩(さいとう・あや)先生の『母という呪縛 娘という牢獄』と、

2023年12月30日に光文社さんから発行されました、
旦木瑞穂(たんぎ・みずほ)先生の『毒母は連鎖する』になります!
今週も攻めた考察編、組み込んでいきまっせ。

◇紹介書籍概要

また今回の紹介書籍たちの概要につきましては、
いつもと同じように下記に詳細を載せておきますので、
もし紹介書籍たちの概要が気になった方がいましたら、
そちらの方たちはぜひ下記をご覧いただければと思います。

タイトル 『母という呪縛 娘という牢獄』
著者 齊藤彩(さいとう・あや)
価格 1,980円税込
発行日 2022年12月14日 第1刷発行
発行者 高橋明男
装丁 城井文平
発行所 株式会社講談社
印刷所 株式会社新藤慶昌堂
製本所 株式会社若林製本工場

『母という呪縛 娘という牢獄』裏表紙及び奥付から引用

タイトル 『毒母は連鎖する』
著者 旦木瑞穂(たんぎ・みずほ)
価格 1,100円税込
発行日 2023年12月30日 初版1刷発行
発行者 三宅貴久
装幀 アラン・チャン
印刷所 堀内印刷
製本所 国宝社
発行所 株式会社光文社

『毒母は連鎖する』裏表紙及び奥付から引用

◇紹介書籍選出理由

そして、今週の投稿に、
本作『母という呪縛 娘という牢獄』と『毒母は連鎖する』の、
この二冊を選んだ理由になりますが、
それがコチラになります!


毒親のノンフィクション作品が、まさしく「事実は小説よりも奇なり」すぎて、
また、毒母に育てられた娘は、将来毒母になる新書の内容が興味深すぎて、
そして、この二冊で毒親にならないためのハウツーが理解できると思ったから!


まず、今週紹介する書籍のひとつ目である『母という呪縛 娘という牢獄』は、
共同通信社の新潟支局や大阪支社編集局社会部を経て2021年末に退職した後に、
フリーのライターとしてご活躍されている齊藤彩先生のデビュー作になりまして、

2018年の3月に滋賀県の守山市という自治体で実際に起こった事件である
母親を殺害した後にバラバラにして河川敷に遺棄した殺人事件の容疑者と、
齊藤先生が直接書簡を通じてやり取りをして書き上げたノンフィクションでして、

まさしく「事実は小説よりも奇なり」という諺を体現している書籍になります!

また、今週紹介する書籍の二つ目であります『毒母は連鎖する』は、
プレジデントオンライン現代ビジネスオンライン東洋経済オンラインなどで、
家庭問題に関する執筆を精力的に行われている旦木瑞穂先生の著書になりまして、

現在巷を賑わせている「毒親」の中でも「毒母」に注目した上で、
その毒母の持つ毒というのが、その毒母の娘にも注がれていく様というのを、
その娘たち当人へのインタビューをもとにして書き上げられている著書でして、

毒母が連鎖していく救いようのない様子というのを理解できる書籍になります!

そして、この二冊を読んだ私は、

あることに気がついてしまいまして、、、

それが、、、

齊藤先生の『母という呪縛 娘という牢獄』を、
旦木先生の『毒母は連鎖する』の視点を用いて、
読み解いたら、、、面白いんじゃね?

というものだったんです。

なぜなら、
本作『母という呪縛 娘という牢獄』における中心人物は、
本作『毒母は連鎖する』で主に語られている「毒母」と「その娘」なので、

本作『毒母は連鎖する』における新たなケースとして、
本作『母という呪縛 娘という牢獄』を読み解き学ぶことができるのです!

そして、その読み解く際に発見したある視点というのが、
考察には持ってこいで、
かつ、毒親にならないための視点
が多く見受けられたので、
今週の投稿には、齊藤彩先生の『母という呪縛 娘という牢獄』と、
旦木瑞穂先生の『毒母は連鎖する』の二冊を選ばせていただきました!

◇投稿内容とその目的

そして、今週の投稿の内容につきましては、


今回のパート1で『母という呪縛 娘という牢獄』の内容を完全要約していき、
また、次回のパート2で『毒母は連鎖する』の内容を徹底解説していきまして、
そして、最後のパート3でこの二冊を用いたある考察を行なっていきます。


なので、
今週のこの【毒親にならないために】のシリーズの投稿を、
パート1からパート3まで全部ご覧いただいた暁には、、、


母を刺殺してバラバラにした娘の書簡から成るノンフィクションを堪能できて、
また、毒母の持つ「毒」が、その娘にも注がれていく様子を理解できて、
そして、絶対に毒親にならないためのハウツーを学ぶことができる!


という、そんなシリーズの投稿になっていれば幸いだと思っております。

ぜひ一緒に、
日本を震撼させた衝撃の毒母殺害ノンフィクション作品を、
毒母の連鎖を明らかにした新書を用いて読み解く読書の旅に、
出かけていきましょう!

◇第1章「懲役一五年」

それではようやく今回の投稿の内容に入っていきますが、

本作『母という呪縛 娘という牢獄』の第1章「懲役一五年」の冒頭は、
滋賀県守山市内を流れる一級河川である野洲川(やすがわ)の河川敷で、
河川敷の近くに住む住人が人間の胴体らしき物体を発見する描写から始まります。

そして、その住人から通報を受けた滋賀県警守山警察署は検視の結果、
その通報を受けた物体が女性の人体の体幹部であるとの判断をした後に、
本件を死体遺棄事件として本格的に捜査を開始することになります。

その後、守山署が現場付近の聞き込み捜査を進めていくと、
現場から少し離れた一軒家に住む「髙崎あかり」という女性が捜査線上にあがり、
同棲しているはずの母親の髙崎妙子(たかさき・たえこ)の姿が、
その年の一月以降、足取りが途絶えていることやDNA鑑定の結果、
発見された遺体と髙崎あかりには親子関係が成立することなどが発覚すると、

2018年6月5日、守山署は死体遺棄容疑で高崎あかりの逮捕に踏み切ります。

さらにそこから約二年の月日が経ち、
2020年2月に大津地方裁判所で高崎あかりの公判が開かれ、
あかりは当初から殺人の容疑については認めておらず
一方の死体損壊と死体遺棄の容疑については認めておりましたが、

裁判長は被告人否認のまま、
高崎あかりが髙崎妙子を殺したと結論づけ、

高崎あかりに懲役十五年を申し渡します。

◇第2章「モンスターを倒した」

こうして、大津地裁の一審判決では、
頑なに母親殺害の容疑を認めなかったあかりでしたが、
一審の懲役十五年の判決が出た後の二審の大阪高等裁判所では、

一転して自らが母・妙子を殺したとの供述をして、殺害を認めます。

そして、その罪を認めたあかりの口から弁護士に明かされたのは、、、
母親の妙子を殺害した「そのとき」についてでして、

2018年1月20日未明
夜になるといつも母親からマッサージを求められていたあかりでしたが、
その日の夜もいつもと同じように全身くまなくマッサージを行っていると、
夜中の午前二時を過ぎた頃に母親はスースーと寝息を立てて寝てしまいます。

その母親の寝息を確認したあかりは、
隣部屋の押し入れに隠してあった包丁を取り出してきて、
母親の左側から頸部を垂直に力一杯に突いたとのことでした。

その後も何度か同じように頸部を突き刺し、
母親の絶命を確認したあかりはTwitter(現在はX)に、

「モンスターを倒した。これで一安心だ。」と投稿します。

これがあかりが母親を殺害した事件の全容になりまして、
全容を告白したあかりに裁判長は「情状酌量あり」とみたのか、
一審の原判決を破棄し、第二審では懲役一〇年へと減刑します。

◇第3章「母と娘」

そうして、ここから以降の章では、
齊藤先生があかりと実際に交わした数多くの書簡をもとにして、
あかりが母親の妙子を殺すまでに至った動機について綴られていきまして、

時は遡り、約32年前の1986年6月22日に、
守山駅前のマンションに暮らす髙崎夫妻の間にあかりは生まれます

この「あかり」の名前の由来は両親や社会にとっての「明かり」になるように
という願いを込めて母・妙子が名付けたとのことでしたが

そんな名付け親でもあり、実の親でもある母・妙子は、
あかりがもの心ついた保育園時代から、
あかりに対して厳しい言葉や要求をぶつけていました。

そして、小学校に上がるとその母の厳しさはさらに増していき、
学校のテストでは100点満点中、最低でも90点を取らなければ母は怒り狂い、
あかりが小学六年生の頃には、母が激昂して包丁を取り出して

それがあかりの腕に当たり、
皮膚がぱっくり裂ける事件もあったとのことでした。

一方、あかりの父親は、
あかりがそんな地獄の中にいるのにどうしていたのかというと、
そんな妻に愛想を尽かして、ほぼ別居状態になってしまっており、
あかりが小学六年生を迎える頃には完全に別居してしまいます。

◇第4章「詰問、罵倒、蒸し返し」

そうして、父親が不在になってしまった髙崎家の中では、
母・妙子の暴走に歯止めが完全に効かなくなってしまいまして、
中学進学を控えたあかりに対する要求もさらに激しさを増していきます。

特に母・妙子は公立中学を「バカ学校」と揶揄しており、
それを見ていた小学生のあかりも、母の言うことが正しいのだと思い込み、
中学受験では第一志望には受からなかったものの、

創立十年を迎えたばかりのカトリック系の私立校に進学を決めます。

しかし、その後も母・妙子からあかりに対する罰はことあるごとに続き
あかりが中学二年生の時には、定期考査の結果を改竄して母親に見せた結果、
その改竄を見破られてしまい、灯油ストーブに乗っている薬缶に入った熱湯を、

なんと、正座するあかりの太腿に浴びせるという罰までありました。

それ以外にも、「どうしてちゃんとできないの?」という詰問や、
「嘘付き」「バカ」「デブ」「不細工」などの罵倒はもちろん、
「言い訳しない!」などの命令や過去の蒸し返しなどは日常茶飯事であり、

着実にあかりの心はすり減っていることがその生活から伺えます。

◇第5章「医学部目指して」

その後も母・妙子のあかりへの要求は激しさを増すばかりでして、
その母・妙子の抱く思想の中でもあかりは、
「人の上に立つ職業が良い職業」だという思想に長年侵されていき、
その結果、高校一年生になる頃にあかりは、

自ら「お医者さんになりたい」というまでに母の思想に染まっていました。

けれど、中学の頃からあかりの成績は、
母・妙子の厳しい要求とは反比例するかの如く低迷しており
このままの成績ではあかりが医学部に合格するのがいかに困難かというのは、
誰の目から見ても明らかな状態でした。

しかし、渦中の二人には、
そのような第三者から見た客観的事実など上の空で、
母・妙子はあかりに自宅から通える国公立医学部に通うよう要求し、
そうして二人が志望校として見据えた大学は、、、

偏差値65を優に超える超難関国立大学である、
滋賀医科大学医学部の医学科でしたが、

この選択が、後々二人の首を、

さらに締め上げていくことになってしまいます。

◇第6章「『娘は合格しました』」

というのも、
二人が滋賀医科大学医学部医学科に行くと決めてしまったことにより、
母・妙子の要求は成績不十分のあかりに対してさらに激しさを増していきますが、

一方のあかりは、
勉強しても勉強しても成績が一向に上がらない自分の学力を恨み
挙げ句の果てには、一度行きたいと決めたはずの医者の道なのに、
どうして目指しているのかわからなくなってしまうほど、
自分を追い詰めてしまっていました。

そして、その悩みを抱えた状態で受けたセンター試験の結果は、
案の定、暗澹たる出来でして、その結果では、
仮に滋賀医科大学医学部医学科へ出願したとしても
「足切り」によって、
二次試験を受験することもできない可能性の方が高い状態でした。

こうして、
第一志望の滋賀医科大学医学部医学科への合格の道が閉ざされたあかりは、
絶望の淵に暮れていましたが、
そんなあかりに追い打ちをかけるように、

さらなる絶望が襲いかかってきます。

それは、、、

母・妙子の「京大の看護学科に入りなさい」という提案でした。

母・妙子の提案に逆らえないあかりは、
滋賀医科大学医学部医学科への受験を失敗したのも束の間に、
2月末から始まる国公立大学の二次試験は、
前期後期とも京都大学の医学部保健学科を受けることにしましたが、
もちろん、なんの対策もしていないあかりは残念ながら不合格です。

しかし、そんなあかりの結果が許せない母・妙子は、
なんと「あかりは京大に合格した」ということにさせて体裁を保ち、
その上で、滋賀医科大学医学部医学科を再受験するようあかりに強いていき、

さらには、これまで一番の資金援助をしてくれていた祖母にも、
「あかりは京大に合格した」と信じ込ませ、
その上で、再度医学部を受験する費用というのを
祖母を騙して
捻出させます

◇第7章「九年の浪人生活」

こうして、あかりの地獄の浪人生活が幕を開けていきます。

とはいえ、流石にあかりもこの時には18歳でして、
ここまで成長すれば、自分の母親がおかしいことには気付いており、
18歳と20歳の時に二度の家出を計画するも、

一度目は「未成年」が理由で失敗して、
二度目は「母が雇った私立探偵」が理由で失敗してしまいます。

この二度の家出の失敗で逃げられないと悟ったあかりは、
その後は延々と医学部に受かるための勉強と受験を強いられる日々を、
送り続けることになりますが、

最初の浪人から九年目が経とうとしていた時には、
再度あかりの心は限界を迎え、

家にあった100万円をもって三度目の家出を実行に移します。

しかし、この家出も母からの脅しの電話により失敗してしまいますが、
流石にこの家出は、母・妙子の身にもこたえたのか
医学科ではなく、看護科を受験してもいいとの許しが出されます。

ただし、「助産師になること」が条件でしたが、
あかりはこの浪人地獄を早く終えられることに安堵をして、
九年目の浪人のセンター試験と二次試験は看護学科を受験して、

その後、見事あかりは滋賀医科大学医学部の看護学科に合格します。

◇第8章「助産師になりなさい」

こうして、なんとか晴れて看護学生となったあかりに対して、
母・妙子の対応というのも次第に柔らかくなっていき、
昔では考えられなかったような普通の母娘の関係へと落ち着いていきます。

というのも、あかりが看護学生になってからは、
休日は二人で近くのスーパーやショッピングモールへ買い物をしに行ったり、
また、あかりが母の趣味のガーデニングに付き合ったり

さらには、日帰りや泊まりがけで旅行に行くまで、
その歪んだ母娘の関係というのが修復されていく様というのが伺えます。

しかし、その幸せも束の間のことでして、、、

あかりが看護学科の二年生の頃に、
助産師課程選抜試験に不合格すると、
再び母・妙子の毒牙はあかりを襲うようになっていきます。

さらに、この頃の母・妙子の行動はもう完全に常軌を逸しており、
あかりがこれまでに行った家出や医学科不合格など行為を蒸し返し
それらの件について反省している旨の始末書をあかりに書かせたり、

その年の12月に、あかりが母娘連絡用以外のスマホをもっていることが、
母・妙子にバレてしまった時には、スマホを叩き壊された後に
深夜3時に寝巻き姿のまま、あかりは外で母に土下座させられていました。

そして、これはその後のあかりの証言で判明したことなのですが、
この時にあかりはある決心を密かに胸の内に抱いておりまして、

それが、、、

「母を殺すしかない」

という決心でした。

◇第9章「黄色いコップ」

そうして、母・妙子を殺す決心がついたあかりは、
最初にも述べたように、その翌月の1月20日の未明
母・妙子にマッサージを長時間施して、寝入ったのを確認した後、

用意していた包丁でその首筋を幾度となく刺し、母親を殺害してしまいます。

しかし、その結末というのは、すでに皆様はご存知の通りで、
野洲川の河川敷に遺棄した体幹部が近隣住民に発見されてしまい、
捜査当初から証言の怪しかったあかりは、

2018年6月5日、死体遺棄容疑の疑いで滋賀県警に逮捕されてしまいます。

けれど、こちらも先には述べたように、
あかりは逮捕された当初から母・妙子を殺害した容疑は一貫して否認しており、

また一方の警察は警察で、あかりが警察の想定していた以上に
殺人容疑の追求の手を否認や黙秘を用いて、ことごとくかわし続けており

結果、2020年2月大津地方裁判所で開かれたあかりの公判の際には、
あかりは依然として、母・妙子を殺した罪を認めてはいませんでしたが、

大津地裁の大西裁判長は、その被告人否認のまま、
あかりが母・妙子を殺したと結論づけ、
殺人罪、死体遺棄罪、死体損壊罪の罪で懲役十五年を申し渡します。

◇第10章「家族だから」

けれども、その大津地裁での第一審が確定した後
あかりは公判前とは打って変わって、母を殺したことを認め始めまして、

なぜこの時あかりは急に母殺しの罪を自白する気になったのでしょうか。

それには、あかりが空気のように思っていたあかりの父と、
大津地裁の大西裁判長の存在が大きいようでして、

あかりの父は、あかりが滋賀県警に逮捕された後の、
留置所にいた五ヶ月間と拘置所にいた一年四ヶ月間の計一年九ヶ月の間に、
月に一度は必ず面会に訪れてくれたようでして、

あかりとしては、なぜこんなにも大変な事件を起こした娘に対して、
父は親身になってくれるのかが、全く理解できなかったのですが、
ある時、面会に来てくれた父にそのことを尋ねると、

「自分と俺は、家族だから」

『母という呪縛 娘という牢獄』p257から引用

と、さも当然のようにあかりに告げていきます。

また、第一審で懲役十五年をあかりに宣告した、
大津地裁の大西裁判長についてあかりは、
その後の2020年11月5日に開かれた控訴審の初公判の証言台で、
ある証言をしておりまして、

それは、嘘をつき続けてきた自分に対して、
大西裁判長が放ったこの言葉

あなたはいままでお母さんに敷かれたレールを歩まされてきたけれども、これからは真摯に罪と向き合って、罪を償い終えた後は、あなた自身の人生を歩んでください

『母という呪縛 娘という牢獄』p268から引用

という、とても温かい説諭が、
嘘をつき続けて凍り付いた心には沁み渡ったのだと、
あかりは証言台の上で告げました。

そうして、この父から掛けられた「家族だから」という言葉と、
大西裁判長から掛けられた温かい説諭の言葉が、
あかりの虐待と殺人と虚言で凍てついた心を解きほぐしていき、
大阪高等裁判所の公判では、一転してあかりは殺人の罪を認め
情状酌量で刑期は懲役十年に減刑されて第二審の判決が確定し、

今もなお、刑務所内でその刑期を全うされています。

◆おわりに


いかがでしたかね!

今回のこのパート1の投稿では、
2022年12月14日に講談社さんから発行されました、
齊藤彩(さいとう・あや)先生の『母という呪縛 娘という牢獄』の、

完全要約をお届けしてきました!

私自身、本作は以前から注目しておりまして、
絶対に読んでおきたい書籍の一つでもありましたので、
今回このような形で読了後に完全要約を皆様にお届けできたのは、
なんだか一つ大仕事を終えた感がありますよね。。。

本当にとんでもないノンフィクション作品でしたね。。。

というのも本作は、
最近刊行されている「毒親」系の書籍の参考文献欄には、
ほぼ確実にと言っていいほど、名を連ねている名作ですし、
「毒親」というキーワードにご興味のある方は、
絶対に一読するべき作品だと思いますね。

ただし、読書中は胸糞すぎて、
本当に気分が落ち込むので、そこは要注意です。

そして、次回のパート2の投稿では、
旦木瑞穂先生の『毒母は連鎖する』の内容の徹底解説をお届けしますので、
そちらの投稿もお楽しみにしていただければと思います!

ぜひ一緒に、
日本を震撼させた衝撃の毒母殺害ノンフィクション作品を、
毒母の連鎖を明らかにした新書を用いて読み解く読書の旅を、
堪能していきましょう!

では、この投稿が面白いと感じた方は「スキ」!
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どちらもお忘れなきようこれからも応援してくれるととても嬉しいです!

それでは、また次回の投稿でお会いしましょう!またね!

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