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#ノンフィクションが好き

ノンフィクションへの愛や、好きな作品・作家を語ってください!

急上昇の記事一覧

タイトルがつけられない

閉店1時間前に現れた親子。 小柄な母と大きな息子。 なぜそんなに?と思うほど、みょうにへりくだった口調の母親が気になった。 『あのぉぉぉ、すみません、こちら何時までですかぁ?』 閉店時間を告げると、 『あぁぁぁ、よかったぁ、まだ1時間ありますね〜、ありがとうございます、ありがとうございますぅ』 『まだ時間あるって!間に合ったね!よかったね〜!』息子に言った。 まじまじと親子を見る。 20歳前後の息子さんは、何か障害があるのだろう。 親子は、揃いのお手製マスクをしていた。

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苦手な「フィクション」を好きになりたい

─── 4月から異動 本日、初めて”課”の飲み会を行いました! 仕事内容はガッツリ変わったものの 昨年度と、所属する事業部は同じで「クリエイティブ」領域におります。 これまで、事務職・営業職という 決まったゴール(= 目標〇件、発注〇件)に向かって、確動性高く突っ走る仕事ではなく 答えのないモノに対して、 目的から逆算した仮説をたてて、道中をもがきながら、自分なりの答えを見つける という仕事に変わりました。つまり・・・ 物事を、多角的に見る力 が、非常に重要です

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うわさは「娯楽」

あふれる書籍や映像作品の中から、学びや気づきがほしい。そんな方のため、元県紙記者の木暮ライが、おすすめのコンテンツをプロット形式で紹介しています。 ■ うわさが5人を殺したのか?―山口連続殺人放火事件/高橋ユキ作「つけびの村」2019年9月25日に出版されたノンフィクション作品です。傍聴ライターとして活動する高橋ユキさんによるnoteのルポ記事を書籍化したものでした。 起  事件から3年後、ある雑誌の編集者が「山口連続殺人事件」について夜這い(強姦)の事実を取材して書い

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※5 「23歳年の差ふうふ、シリンジ法に挑戦する-後編-」

皆様、お久しぶりでございます。 ずいぶん長く記事を書くことをおさぼりしておりました間に実は運転免許を取得すべく自動車学校に通っておりました。 この機会を逃したら次はない!と思って気合を入れて自動車学校は無事に卒業致しました。 あっという間に暖かい気候になりましたね。 また記事の更新、引き続き頑張りますのでよろしくお願い致します🙇‍♀️ 排卵日が特定できて、精子提供者にその日協力してもらえることになった方は、精子ポットなどに精子を採取してもらって、できるだけ早く自己注

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「良い知らせ!」私には良くない知らせ。でした【JW】

こんにちは。 いつもお読みくださり ありがとうございます。 「良い知らせ!」  ですか… (ー_ー;⁠) また今年も あるんですね・・・ なにこれ… …私の両親は もう練習しているのでしょうか・・・? ま、 統治体が勧めていることだしね(笑) こういうの見ると つい イジりたくなる私の性分。 それでは・・・ 私が エホバの証人2世として活動していた 10代の頃に秘めていた思いを、 こちらの「オリジナルソング」の 歌詞にしてみました。 毎度おなじみ、しょーも

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【知られざるアーティストの記憶】第65話 ツインレイ(上)

Illustration by 宮﨑英麻 *彼は何も遺さずにひっそりとこの世を去った。 知られざるアーティストが最後の1年2ヶ月で マリに遺した記憶の物語* →全編収録マガジン →前回 第9章 再発  第65話 ツインレイ(上) 丸く大きな月が明るく夜空を照らす夜には、マリは彼と共にその月を見上げたいと願った。それはかつて彼の入院中にマリが寝室の窓から見上げ、その面を通じて彼と交信しているつもりになっていたのと同じ月だったから。しかし、月の明かりが優しく家々の上を降

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【知られざるアーティストの記憶】第63話 抗がん剤治療以外の選択肢、S医院

Illustration by 宮﨑英麻 *彼は何も遺さずにひっそりとこの世を去った。 知られざるアーティストが最後の1年2ヶ月で マリに遺した記憶の物語* →全編収録マガジン →前回 第9章 再発  第63話 抗がん剤治療以外の選択肢、S医院 今回の突発的なT大学病院受診は、普段の定期的な検査受診とは別に、彼の不眠の訴えに応じるためのものであったが、主治医のH医師による血液検査も念のために行われた。このときの結果は、奇妙なことに赤血球の値が目に見えて改善していたが

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悪魔~阪南市・19歳男性虐待餓死事件~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。 但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください ********** 幼い子供が一人で生きていくことも周囲に助けを求めるすべも知らずに家庭内で虐待された挙句、死亡するという事件は後を絶たない。 その事

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【知られざるアーティストの記憶】第64話 漢方内科でのコミュニケーションと彼の望む死にかた

Illustration by 宮﨑英麻 *彼は何も遺さずにひっそりとこの世を去った。 知られざるアーティストが最後の1年2ヶ月で マリに遺した記憶の物語* →全編収録マガジン →前回 第9章 再発  第64話 漢方内科でのコミュニケーションと彼の望む死にかた マリは漢方内科のF医院に一旦彼を降ろし、三男を保育園に届けてから再びF医院に戻った。予約なしの受診だったので、小一時間を待合室の椅子に並んで過ごした。新しくて清潔感のある待合室には絵本や医学書などが小綺麗に並

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若くして成功すること

起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指している橋本なずなです。 人の死が与えるものって、とてつもなく大きい。 そんなことを思う近頃。 母の死から三ヶ月、死亡にともなう事務的な手続きもひとしきり終えた。 引っ越し作業も落ち着いて、初めての一人暮らしに、数々の新しい出会い。 季節柄か寒かったり暑かったり、天気にも翻弄されて。 きっと私だけじゃない。 今は世間の誰もが、ソワソワとした気持ちを抱いている頃だろうと思う。 今日は、何もできずに陽が沈んだ。悪い気はしなかった

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【知られざるアーティストの記憶】第62話 マリの見ていた幸せと、彼の見ていた恐怖

Illustration by 宮﨑英麻 *彼は何も遺さずにひっそりとこの世を去った。 知られざるアーティストが最後の1年2ヶ月で マリに遺した記憶の物語* →全編収録マガジン →前回 第9章 再発  第62話 マリの見ていた幸せと、彼の見ていた恐怖 お互いの背中に腕を回して、温め合ったぬくもりからこぼれ落ちた言葉を、マリはその場で言葉にできない。家に帰ってから紙に書き留めて、彼のポストにそっと届ける。それは、得体のしれない不安が二人にそっと忍び寄っていた日々のこと

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第22橋 蓬莱橋(静岡県) |吉田友和「橋に恋して♡ニッポンめぐり旅」

大井川の急流をのんびり渡る 世界一長い木造橋 橋の上から富士山が見えそうだなぁと期待しながら訪れたら、本当に見えた。それも、期待以上にくっきりと。富士山が見える橋——さすがは静岡とでもいうべきか。  「蓬莱橋」と書いて「ほうらいばし」と読む。大井川に架けられた木造の橋で、明治12年に建造されたというから、この連載で紹介してきた橋の中でも比較的歴史がある橋といえるだろう。  静岡には車で行くことも多いが、今回は新幹線で向かった。のぞみ号だと通り過ぎてしまうので、ひかり号の新

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紫のにほへる妹

絶世の美女だ、いや違う 貴人ふたりと三角関係にあったか、否か 世を去って千三百年あとの今も そんなやりとりがつづいている 万葉の女流歌人、額田王(ぬかたのおおきみ)    「あかねさす紫野行き標野行き野守はみずや君が袖ふる」 ー大海人皇子よ 慕わしいあなたが紫草が咲き誇っている御料地を あちこち歩きながら 私にお袖をしきりとお振りになるのを ほれ番人が見ていますよー 18歳の額田王は のちに天武天皇となる大海人皇子に 言い寄られて十市皇女を生んだ そのあと大海人皇子の兄

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陣中に生きる—13

十月 一日 雨 ― 平穏な航海 ― 明け方、寒くて目がさめた。 内海なので、船はほとんど揺れない。 雨がシトシト降っていて、うす暗い船内は余計にうっとうしい。 正午、勤務交代。 予防接種をしたので、かたがた休養する。 前方に二せき、後方に三せき、計六せきが一列縦隊になって、軍艦に護衛されて進んでいる。 ゴトゴトという音が、引っきりなしに聞こえる、 重苦しく、耳障りである。 玄界なだもそれほどではなかった。 前回、大しけに苦しんだことを思いだす。 でも、やはり大方のもの

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陣中に生きる—15

二、上海戦線りゅう家行西方地区に於ける戦闘昭和十二年十月 七日より 同    同三十一日まで 十月七日 雨 ― 初戦 ― 三時起床、四時半出発準備完了。 五時、闇をついて出発。 歩兵部隊と合流したので、渦を巻いての混雑である。 遠く近く銃砲声を耳にしながら、無我夢中で歩きつづける。 八時、大休止、朝食。 おかずは皆無である。 不慣れの馬が多いので、はや疲労の色を見せ、中にはドサリと寝てしまうものもいる。 途中で初めて駄載(ださい。大砲を分解して六頭の馬にのせること)を

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梯久美子著『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』を読みました

タイトルそのままですが、梯久美子さん著『サガレン』を先日読みました。 梯久美子さんと言えば、以前記事にした『散るぞ悲しき』の著者でもあります。 『散るぞ悲しき』を読了後、Amazonを見ていたとき、同作品の関連商品として梯久美子さんの作品がおすすめに表示されており、その中の一冊が『サガレン』でした。 『サガレン』は、梯さんがサハリンを旅した際の紀行作品とのこと。 元々、宮脇俊三さんやたかのてるこさんなどの紀行作品を好んで読んできたことと、昨今の国際情勢により今や行きづ

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初めて孤独と目が合った [後編]

起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指している橋本なずなです。 小さな私にとっては、その “誰も” を、この “社会” 、いや、 “世界” と捉えても過言ではなかった。 10歳前後の少女が見ていた景色は確かに狭いものであっただろうが、それが少女のすべてで、そのすべてに、頼ることができなかったのが現実だった。 それが、私の幼少期だった。 そんなことを考えていると再び涙がこみ上げて、堪らず持っていたドライヤーを床に投げ捨て、私もその場に崩れ落ちた。 ( 前編はこちら

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面白い本・好きな本|魅惑のカフェインとアルコール[至高の嗜好と人類史]

暇と退屈は同じ? 哲学者 國分さんの著書にあった言葉。このふたつはしばしば混同して使われる。暇だなぁと言っても、退屈だなぁと言っても、なんとなく意味は伝わってしまう。でも、よくよく考えると同じではない。 暇は何もすることのない、何もする必要のない時間を指す。その時なにを思っているかは関係ない。客観的なこと。対して、退屈は何かしたいのにできない状態を指す。感情や気分の問題。主観的なこと。 暇 = 退屈 ではない 暇で退屈することもあれば、暇じゃないけど退屈することもある

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陣中に生きる—11

九月二十五日 動員完結。 高田練兵場において軍装検査。 後記 軍装検査について。 この度の動員第一日は、自分が応召した日だったのか、それとももっと早かったのか、それは不明である。 とにかく、自分が入隊してからでも十五日かかって、ようやくそれが完した。 ということは、この度の部隊編成はかなり大規模なものであり、その上新兵器がとり入れられたり、輸送が複雑だったり、いろいろな事情があったものと思われた。 軍装検査は、高田練兵場で実施された。 片道二粁くらいだったと思うが、完

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【知られざるアーティストの記憶】第61話 弟との面会

Illustration by 宮﨑英麻 *彼は何も遺さずにひっそりとこの世を去った。 知られざるアーティストが最後の1年2ヶ月で マリに遺した記憶の物語* →全編収録マガジン →前回 第8章 弟の入院  第61話 弟との面会 マサちゃんが転院したO病院は、当時の感染症対策体制下にあっても入院患者との面会が全面禁止ではなく、医師の許可が下りれば月一度の面会予約を取ることができた。そのことを知るやマリは、 「すぐに医師の許可をもらって予約をしようよ。可能な限りマサさん

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