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【中国ビジネスまとめ】トレンド・ライフスタイルから視る中国3選①

本日からこの様なお題で進めていきたいと思います!トレンド・ライフスタイルからビジネスを考察していきます。何卒よろしくお願いいたします!

1、中国で行われている新たな”空間”の時間貸し

日本でも多くの”空間”のシェアリングサービスが存在するが、こちらは”ホテル”の空室に着目したサービスである。「盒子空間(SPACEBOX)」は、個人経営の既存ホテルを若者向けに改装し、集客を手がけ、宿泊以外の用途を開拓し、マネジメントを改善した。具体的には、昼間の稼働していない部屋、レセプションホールに様々な用途持たせ稼働率を底上げした。オペレーションの部分では独自の予約管理システム・自動チェックインを採用していることから人的リソースを抑え、同地域の2~3店舗を1人で管理することを可能にしている。全加盟店がすでに黒字化を達成しており、リピート率は6割を超えている。ホテルの立地は学校周辺や商業エリアにあることから、自習の場や休憩処として利用されているようだ。

2、トレンドは「ビール団長」...!?

飲み会隊長ではなく中国の地域では”ビール団長”なるものが流行している。このトレンドを生み出したのはビール会社「壹瓶好久(yipinghaojiu)」である。同社は、ビールのシーズンによって左右される課題に対し”ストア・ピックアップとデリバリー”を有名コーヒーチェーンを真似て、加盟店制をとり店舗の立地を住宅街に集中させた。狙いは、フランチャイズ料での収益の多様化、住宅地に集中させることによるKOLのコミュティ設計を促すためである。ビール団長とは、ビールの消費者でもあり商品のプロモーターでもあるということだ。中国ではシルバーインフルエンサーと呼ばれるシニア世代がいるくらいどの年代にもオピニオンリーダーがいる。6月にこの制度を開始して以降、利用者はすでに4万人を超えているという。中国では彼らの意見が商に大きく影響することが大きく、各ジャンルにKOLがいるといっても過言ではない。

3、約20億4000万円もの影響がある「KOL」という存在

先ほどもご紹介した”KOL”がどれだけ影響力があるのか見ていきます!

動画投稿SNSアプリ「抖音(Tiktok)」上の売上王と言えば、99%の人が李佳琦氏(リージャーチ)を思い出すだろう。しかし、「淘宝(タオバオ)」のデータでは、今年の「618セール」期間中には、「正善牛肉哥(正善牛肉おじさん)」による売上がが李佳琦氏を超えて抖音で第1位、抖音(Tiktok)、中国最大のSNS「微博(weibo)」、動画投稿SNSアプリ「快手(Kuaishou)」などタオバオ以外のインターネット全体では第3位に輝いたのだ。たった300万人強のファンしかない彼だが、618の期間中ワイン100万本、ビール10万ケース、ステーキ20万枚を売り上げた。中でもワインとステーキはいずれも淘宝のPB商品だ。

「正善牛肉哥(正善牛肉おじさん)」の成功に一役かった「正善食品(ZHENG SHAN FOOD)」は、コスメなどに激戦区ではなく男性顧客にめを向けた商品を展開していった。中でも、他サプライヤーより優位に立つステーキとワインを目玉商品に選び戦略立てを行った。同社は、その優位性はKOLのプロモーション活動に織り込み”サプライチェーンの可視化”を行い、消費者に安心・安全・高品質を伝えることに成功。ここでの可視化は、産地紹介、価格交渉、製造現場など多岐にわたり動画で伝えることにした。同社の本質的な強みはKOLの背後にある質の高いサプライチェーンであり、KOLが認知を促してくれることにより同社のブランディング・流入につながるサイクルが生みだされる。

お分かりかと思いますが、KOLとは【Key Opinon Leader】の略でありインフルエンサーのことです。中国のビジネスでは1人の人がここまで多くの影響力があるのがわかりますね。

以上になります!ご精読ありがとうございました!

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