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自分の子育て観をもつママ友たちが輝いて見える。私は私の価値観がわからない…。(第2話)

こんにちは。

言語化コーチの宮尾多希です。


自信がなく軸もなく、ブレまくってきた私が、
自分だからこその思いや強みにたどり着き、
「自分の人生」を取り戻していったストーリーを綴っています。


前回は、

教員の仕事にやりがいを感じ意欲をわかせながらも、
一方で自分には何もできないという「無価値感」に苛まれ、
責任ある仕事を任されれば任されるほどにプレッシャーとなっていた
心の葛藤を書き綴りました。


今日は、一転して産休・育休時期のこと。

ここでも私は、教員と同じようなところでつまずいたのでした…。


それでは、第2話です。



念願だった産休に入りました。

疲れ果てていた仕事から離れて、自分の時間を過ごせている安心感。
そして大好きな夫との間に生まれてくる子どもとの新生活への楽しみ。

それはそれは解放された気分でした。

しかし、喜びも束の間。
育児が始まって私はピリピリしていました。

初めてのことばかり。
どうしていいかわからない。何が正解なの?

洗剤は何がいいとか、オムツは布がいいとか、
早めのトイトレとか、寝かしつけの仕方とか、


あー、もう大変。。


知識がなさ過ぎて、何を信じていいのかわからないし、
調べまくって疲れて、うまくいかなくて怒って、

先生も向いてなかったけど、母親も向いてないかも、私。

とは言え、仕事のようなプレッシャーはなく、
自分のペースで迷いながらもやれることをやっていました。



そんなさなか、

同時期にママになった友人たちと会う機会が増え、
また、地域の子育てママとの交流も始まりました。

みんなママ1年生。
初めての子育てで、誰もがてんやわんやしてるんだってことが知れて安心した。

赤ちゃんあるある、子育てあるある、そんな話ができて、
私も母親してるんだなーって思うことができた。


でも、居心地が悪くなる瞬間があるのです。

それは、

自分の子育て観を語る場面。


「わからないこともある、でもこれを大切にしてる。」

「うちはこういう方針だよ。」

「こんなときは、これがいいよ。」


私は情報に振り回されっぱなしで
自分の答えにたどり着けてないのに、

みんな自分の答えをもっている。
自分の考えを堂々と語っている。

大変さはもちろんあるけど、それに振り回されず、
生き生きしてる。楽しんで育児をしてる。

そんな姿に、胸がチクチクっとしていました。


それともう一つ。

私は先生だったから、子どもの専門家だと思われていて、
それに関する質問もつらかったなぁ。

10年も教員してきたのに、語れることがない。
私、何もわかってない。何もできてない…。


母親としても、先生としても、

「無価値感」「自分の芯の無さ」「何者でもない自分」

それを突きつけられ、とてもとても痛かった。


どうやったら みんなみたいな まともな母親になれるの?

自分じゃない誰かになろうと、
いつもいつも、そうしてしまっていました。

それで自分を苦しめていたとも知らずに。



また、話題は変わりますが、
赤ちゃんと一緒にできるということで、ヨガを習う機会がありました。

体が硬いので、ヨガとは一生関わらないと思っていたのですが、笑
やってみたらハマりました。

「自分にフォーカスする」という点で。

ヨガのポーズだけでなく、理論のお話もあったのですが、
「自分を傷つけない、他を傷つけない」という意味の
「アヒムサ」という考えを教わりました。

ヨガには、すべてのベースに

「自他を傷つけない」が一貫してあります。

無理のないリラックスした動き
自分自身の感覚にフォーカスした視点
他を尊重した考え方や食べ方

今までの自分には無い視点ばかり。



これまで自分の意識にフォーカスしたことなんてありませんでした。

自分が何を感じているのか、何が自分のリラックスなのか、
自分の内側にグーっと潜り込んでいくような時間。

何をやるか、誰がどうなるか、どういう結果になるか、
自分の外側で起きていることばかりを考えてきました。

「自分がどう思うか」よりも「人がどう思うか」ばかり考えてきた。
じゃあ思いやりや他者への尊重があったかというと、それも違う。

すぐに「自分なんて…」と考えてしまい、
おどおどして、ちぐはぐで、
結局自分のことも相手のこともちゃんと考えられてなかった。


「今ここにいる自分を大切にする」

それって、こういうことなのかもなぁ。
感じたままでいいんだ。もっと自分の感覚を信じていいんだ。

そんなふうに思ったのは初めてでした。


教員への復帰が近づき、
辞める選択肢もあったのですが、

この「自分を大切にする」感覚があれば、もしかしたらやれるかも。
自分の感覚を大事にしながら、自分を信じてやってみよう。
やってみて無理ならその時に考えればいいんだから。

そう前向きに捉えられるようになっていました。


しかし、あんなことになるなんて…。



第3話は、これまでの人生で一番大きな転機となった出来事を綴りました。

これがなかったら、今の自分はなかったと言える大きなもの。
でも、当時は本当にどん底でした。


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