マガジンのカバー画像

芸術としてのサッカー論

40
サッカーを"非"科学的視点から思考する
運営しているクリエイター

#人口減少

20代の責任世代へ 『50年後のサッカーを、じっくり考えよう』

学校が封鎖する。それが1つのデッドラインだと、ある人は言いました。地方の学校が生徒不足によって閉鎖すると、そこから一気に住民が減っていき、移住者を増やすことをさらに難しくしてしまう。子供が居る家族が、もしくは子供を持つ予定の夫婦が、学校に通えない場所に住むのは極めて困難だからです。 ここで、あらゆる疑問が浮かんできます。これまで日本サッカーの選手育成において大きな役割を担ってきた地方の高校(部活動)は、これからどのような道を辿るのでしょうか?地方にある強豪校へ入学することを

自己認識を難しくする「アドバンテージ」とは——日本サッカーは強いの弱いの?金になるのならないの?

ある戦略を立てる際、現在地の把握(自己認識)がもっとも重要な要素の一つとなります。しかし時として、様々な要因が複雑に絡み合っている物事に関して、私たちは自分が立っている場所を正確に把握することが難しい場合があります。何が要因で私は今ここに立っているのか。何が要因でここまで来れることが出来たのか…。日本サッカーは、もしかしたら今、そういう状態にあるのかもしれません——。 *** これまで長く続いていた、サッカーの競技人口が右肩上がりに増えてゆく局面は終わりを迎え、既に日本全

『人口減少×サッカー』 Jリーグ経営戦略と日本サッカー成長戦略に強いられるパラダイムシフト

サッカーを日本人がプレーするに際して、強化、人材養成、またはクラブ経営におけるブランディングなど、ありとあらゆる分野において「世界の基準」または「世界のルール」で行っていく必要があり、「日本サッカー」然り「Jリーグ」然り、それらがサッカーという分野において「単体」で存在することは不可能である。と、これまで私は様々な視点で主張をしてきました。 上記のようなことを主張すると、必ず以下のよう指摘があります。 『日本は日本だから今のままでいい』『海外が全て正しいというわけではない

有料
500