VOL.110 大人の修学旅行 「社会」の起源を考える、アテネ
旅の最終目的地、アテネ。
この社会の起源を辿ったともいえるこの1年の締めくくりには相応しい地。
Aegean Airlines(エーゲ航空)でチューリッヒからアテネ・エレフテリオス ヴェニゼロス国際空港に降り立ちました。
空港から地下鉄3号線で市内まで約1時間。
中心駅のSyntagmatos(シンタグマ)駅で2号線に乗り換え。
宿のあるOmonia駅で降車しテクテク歩く。
ん、なんか想像とちがうぞ、って感じながらホテルへ。
チェックインして翌日に備えます。
古代遺跡の数々
ローマが1,500年程度昔のまちなら、
アテネは2,000年以上昔のまちといえるのかも。
まちなかには、ローマよりもひと昔古い遺跡がたくさん残っている。
その中でも丘の上にそびえ立つ「アクロポリス」。
ここを中心にいくつかの古代遺跡を巡りましたので、
この記事の最後に写真でレポートします。
どうなっているの?
アクロポリスに入るのにはチケットが必要です。
当日購入だと並ばないといけないので、
事前にネットで購入した方がいいと書かれていたので購入。
10時入場で購入して、
いざチケットオフィスの長蛇の列を横目に、
入口の列に並ぶ。
時間は9時半。
30分位かかるだろうなと考えて早めに並びました。
ところが、ゲートに到達できたのが10:15。
さらに、ショックなことが。
「チケットオフィスでタイムスロットが入ったものと引き換えが必要です」
なに!
たくさんの人がそれから長蛇の列のチケットの列に並びなおす事態に。
私もそこからチケットオフィスの列に並びなおし、
チケットをゲットできたのが11:00。
そこからまたゲートの並びに30分。
11:30にようやく入れると思った途端、突然の集中豪雨。
ゲートが閉められてしまいました。
なぜ閉められたのか、いつ頃再開するのか、どう待てばいいのか。
全く分かりません。
もちろん、多くのお客さんがずぶ濡れになりながら待つ始末。
結局1時間くらいしてゲートが再開し入ることができました。
つまり、待っている人に対するガイダンスが全くないのです。
スタッフはいない、放送もない、並ぶ列のパーテーションもない。
周りの人も困惑していました。
高齢の方も1時間2時間立ちぱっなしで待っていらっしゃいました。
ギリシャだけでなく世界を代表する観光地なのに、
これはちょっとどうかと思いました。
周りの人は「これがギリシャだから」と言って笑っていましたが、
ホスピタリティが大事だと思う日本人の私にとっては理解できない出来事でした。
私は小さい折り畳み傘を持ってはいましたが、
雨をよける場所もなく全身びしょ濡れになりました。
経済崩壊の影響残る?
2009年に経済危機に見舞われたギリシャ。
今もその影響が残っているのでしょうか、
それを感じざるを得ない様子がうかがえました。
まず、道。
歩道だけでなく歩道も凸凹だらけ。
崩れていても修復されていない箇所ばかりです。
公共交通機関。車両がとにかく古い。
錆びて穴が開いているバス、照明の多くが消えている地下鉄、
建設途中で止まっているビル、空きテナントの多さ、
回収しきれていないゴミの山等々。
観光客が多くいる中心地でもこんな感じでした。
国際経済には詳しくないですが、
あまり状況が良くないのは一目瞭然です。
物価は、欧州の中では東欧諸国と同程度。
概ね日本と同じくらいのレベルですかね。
地元のおしゃれなcaféでは、
コーヒーが€2.5でした。
アテネのまちはどこか東南アジアの都市を思わせる雰囲気がありました。
雑然として活気にあふれている。
古代のアテネもそうだったのかも知れません。
これで、今回の旅も終了。
日本に帰国する前に、一旦ロンドンに戻ります。
※メイン写真は、パルテノン神殿
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