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VOL.115 英国おぢさん留学を振り返る。英国で暮らしてみて感じたこと

ウィンチェスターでの10か月

50歳過ぎての初めての学生寮生活。
フラットメイトの中国人大学院生ガールズとのいろんな話。
能力の高さや知識の豊富さだけでなく、
海外へチャレンジする意欲。
残念ながら日本人は負けていると正直感じました。
しかも、これが10倍の数。
そんな中で日本人はどう戦うのかを考えさせられました。

自炊。
自分で料理した経験はほとんどありませんでしたけど
試行錯誤しながら晩御飯はほぼ100%自分で作りました。
メニューは限られますが、
自分で作ることで「生きるために食べる」を再確認しました。

自然。
適度に田舎なので、英国の典型的な田園風景を日々楽しむことができました。
ランニングはそれを感じる良い機会でした。
ひまわり→紅葉→雪景色→新緑。
移り行く景色を楽しめました。

ボランティア。
暖かく受け入れてくれたWinACCの皆さんには感謝しかないです。
「自分たちのまちは自分たちで作っていく」
英国人と地域への考え方、私はこのように理解しました。
10か月という短い期間ではありましたが、
日常生活を送ることで英国人のリアルな日常が分かった気がします。

ロンドンでの2か月

まずは、ダイバーシティ。
まち中に世界各地から来た観光客がいる。
フラットメイトは、インド、ナイジェリア、中国、スリランカ、コンゴ、英国。
暮らしたまちトッテナムヘイルはムスリムが多く住む。
英語でないことばをまち中で耳にしました。
車椅子の方がとっても多い
自分の性を思いっきり表現している人たち。
様々な背景、宗教、嗜好を持つ人たちが暮らし、仕事し、
そして社会を構成している。
日本でダイバーシティを進めるのは難しいと感じざるをえません。

自然との共生。
ロンドン程の都会でも、
まちなかにびっくりするほど大きな公園が至所にある。
そこにはリスたちが暮らしていて、
人間を怖がらない。
犬を連れて地下鉄や電車に乗るのは当たり前。
アニマルウェルフェアーを学ぶ大学院生。
自然の中に人間が暮らし、動物と共生する。
日本ではあまり感じられない感覚でした。

待つこと。
文化や考え方の違いも多く感じました。
英国人は待つことが好きなのか嫌いなのかわからなくなりました。
電車が30分遅れても「よくあること」。
Caféやスーパーのレジを待つ列と時間の長さ。
13時開始というのは「13時過ぎ開始」という意味らしい。
お店では非効率なやり方だな、と感じる部分が多いですよ。
でも時間を縛られ過ぎない生き方を学びました。

楽しみが増えました。

欧州18か国への旅。
海外のまちを歩くことが好きな私。
これだけの国に行けたこと、
数多くのまちを歩くことができたことは幸せでした
落ち着いた雰囲気の北欧、
美食のイベリア半島、
観光大国イタリア、ギリシア、
「東」の雰囲気が色濃く残る東欧諸国
大国ドイツ、フランス、
欧州をリードするオランダ、ベルギー等
それぞれの街並みはそれぞれの顔を持つ。
それを、この目で見てこの足で歩いたことは一生の宝物です。

新しい趣味。
フットボールミュージカル。
日本では「エンターテインメント」ですが、
英国では「文化」。
そんな風に思いました。
紡いできた歴史がそうさせるのだと。

おわりに

わずか1年間という期間ですが、
50年以上生きてきて全く新しい経験でした。
この経験ができたのも、
周囲の方々のサポートや整った環境、タイミングがあってこそ。
本当にありがたいです。
自分としても貧弱な英語力を伸ばす努力をし、
目標に向かって突き進むことができました。
「学びなおし」「リスキリング」が叫ばれる世の中ですが、
私にでもできたことがくすぶっている方々の背中を押すことにつながれば幸いです。
この経験と知見を今後どう活かすか。
走りながら考えていきます。
そう決意して、このnoteを締めくくります。

※メイン写真は、荷物をすべて搬出して部屋を出る際に撮影したロンドンで暮らした部屋。

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