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#2裸女による精通の授業

僕の名前は戸田勤とだつとむ
今年「男子小学校」を卒業した。
そして「男子性学校」に入学する。

教員というか……知的な労働者はみんな
エリートな学校を卒業した女性ばかりだ。
「性学校」というのは
知的な勉強をするところではない。
初めての授業で性の喜びを覚えさせられた。

教室に先生が来て授業が始まる。
先生はみんな地味なジャージを着ている。
エリートな先生は性的な喜びを知ってはいけない。
そういう役割ロールがある。
社会的に妊娠は許されていないからだ。

「はい、みんな今日は勃起と精通というのを学びましょう」

教室といっても床は絨毯で冷暖房完備だった。
寒さのような苦はない。
教室に「女子性学校」の卒業生が入ってくる。
全裸だった。年齢は自分と同じくらい。
多分、親近感を持たせるためだろう。
陰毛は人それぞれな生え方をしていた。
なぜか彼女たちはみんな笑っている。

「はい、男子たちも服を脱いでくださいね」

先生が言う。僕たちはそれに従った。
僕の陰茎は同世代の裸女を見て、
なかば強制的に勃ってしまう。
しかし、彼女たちはもう立派な社会人だ。
賃金だって貰っている。

7歳から「性学校」で男のノウハウを学び、
卒業する頃には立派な社会人として認められる。
そんなプロフェッショナルな仕草に、
免疫のない生徒はどんどん勃起する。

「これから彼女たちと “仲良く” してもらいます」

裸の彼女たちは信じられないくらい
友好的で親近感があった。
みんなそれぞれ陰部を「ニギニギ」してもらう。
強くはなかった。初めての性行為だから、
彼女たちも考慮しているのだろう。
初めてなのに、男たちはみんな勘違いする。
彼女たちの情欲のテクニック。
裸女での愛のささやきも侮れない。

時間が経つに連れ、
クラスメートの一部がうめきだす。
射精してしまったみたいだった。
裸女を目の前に
初めての快楽を味わったことに
罪悪感があったのだろう。
みんな放心としていた。
自分もみんなの例外ではなかった。

「みんな、精通できましたね。
初めてなのに、しっかり出来て優秀ですよ」
ジャージ姿の先生が褒めてくれた。

そして僕たちの今日の授業は終わった。
「性学校」では、全員寮生活だ。
母親との接触は原則禁止だ。
父親は今も肉体労働を
強いられているのだろうか?

テレビもビデオも、
娯楽全てが性描写が含まれる。
僕たちは18歳になるまでずっと
性描写による射精を “勉強” させられる。
「性学校」とはそういうところ。
楽しいのか、楽しくないのか。
最初はみんなわからない。

当たり前だ。
でも、卒業する頃には、
みんな “立派” な男になっている。
ここはそういうところなんだ……。
わかるかい?

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