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りんごの収穫日:Thanks giving Day 2

友人の家族をサンクスギビングの食事に招待した。

サンクスギビングの準備1はこちら↓

招待と言ってもとても近しい友人で、亡くなった夫ジェイは彼らとは長いつきあいであった。
気の張る招待客ではない。
だからお料理の準備も楽しい。

湖畔の家の間借り人ハンターEが会社から支給されたという肉からチキンを頂戴して、ローストすることに。
ご近所友人などは12パウンド(5.4kg!)のフレッシュターキーのデリバリーを頼んだと言っていたから、やはりサンクスギビングにはチキンよりターキーが定番らしいけれど。

パンを角切りしたものにシーズニングとバターを加えチキンの中に詰める

このチキンだけでは小さすぎるので、ハムも作ることに。
ハムってつまり、ポークの塊をローストするわけだけれど(え?焼き豚、ってこと・・?)これをジューシーに仕上げるのが結構難しい。
今までに色々試してきたが、やはりジェイに教わった、低温で焼いた後室温に置き、再び焼くというのがいちばんの仕上がりに思う。

さて焼き始めようと思った時気づいた。
ポークの塊を買ったのはいいが、それはいつものローストポーク用に糸で巻いたものでなかったのである。

しまった・・タコ糸がない・・・。

ところが・・。
そのおかげで予想外のいい結果となった。うふっ。


ゲットしたのは売っている中でいちばん小さいサイズ、700gほどのポークローイン。
脂身の少ない塊である。
だから余計にジューシーに仕上げなければパサパサになってしまう。

作りかた
ポークの表面にシーズニング、お好みで。
私は塩コショウ、オニオンパウダー そしてガーリックパウダー。
これらを刷り込んで時間を置く。(冷蔵庫に一晩寝かせた)
室温に戻した後、油を引いたフライパンでポークの塊の表面をさっと焼く。
そしてタコ糸がない代わりにクッキングシートを使った。
ぐいぐいしっかりとくるむ。
そして
まず232℃(450F)で30分焼く
つぎに室温に30分置く
190℃(375F)で再び焼く

焼きあがって冷ましているところ。肉汁はクッキングペーパーの中

このあと完全に冷めるまでひたすら我慢。
そして

ちゃんと中まで火が通っているか確認

いやんなっちゃうくらい、しっとり美味しいハムが出来上がったのである!
タコ糸がなかったことの偶然。
たまにはしまった!なんてことに遭遇すると新しい方法が見つかるんだなあと思った次第。

いつも同じことをしていては新しいことに遭遇できない!

今回はグリーンビーンズのキャセロールにも挑戦。
といっても、市販のクリームマッシュルームとフライドオニオンを使って、手軽に失敗なく出来上がるもの。

蒸して柔らかくしたグリーンビーンズに混ぜて焼く

それからルータベイガ(オレンジ色のかぶのような野菜)を蒸したのと定番マッシュドポテト、裏庭のバターナッツスクワッシュのローストも作る。

サンクスギビングが近づくとスーパーマーケットではターキーやポークの塊と同じようにこれらの野菜が目に付く場所に置かれているので、家庭でも定番に使われているのだろう。

いちばん左の列がルータベイガ


蒸し終わったルータベイガ

オレンジ色のルータベイガは見た目ホクホク、味はカブである。カブの苦みがあるので好き嫌いの分かれるところかもしれない。
角切りにしてオリーブオイルと塩コショウ。


左下のターキーのプレートはチキン(笑)の焼きあがりを待っている!

チキンは190℃(375F)で1時間20分のロースト


私たちが集まると、もちろん近況報告もあるけれど、盛り上がるのはなんといっても亡くなった夫ジェイの話である。

どのエピソードの後にも必ず口をそろえて
That's ジェイ
が付け加えられる(笑)

彼の類まれな人生にはそんなエピソードが尽きない。
そんな色々なことを笑って話せるようになった。


そう言えばこの湖畔の家の、ヒーティング&クーリングシステムの把握が私にはまだできていなくて、エンジニアである彼に聞いてみた。

ヒーティングのリモートコントローラーにクールというスイッチがあるのだ。確かジェイは、床暖と同じように夏場は地下の冷気をキャッチしてそれをパイプで回して涼しくするのだと話していたのだ。
しかし未だかつて、夏場暑かった時にクールのスイッチを入れても、それほど気温が下がる感覚がないのである。

エンジニアの彼に家のあちこちを見てもらう。
半分くらい解明したが、今までに見ないシステムに彼も
????
これはどうしてこうなってるんだろう・・??ジェイだからなあ~

家の設計図探しとくから今度見てくれる?
エンジニアの眼が興味津々、きらりと輝いている(笑)

ジェイが亡くなってもなお、私は彼の歴史を新しく知ることができるんだ。
哀しいとか寂しいとかではもうなくて
そんなことが面白いと思う。
亡くなった人とのそんな新しい関係が。


そしてサンクスギビングは私にとって
りんごの収穫日

え~!
たったの~5個・・・・?

アップルサイダーを作る日はまだまだ遠い・・・。

りんごの木について↓

ジェイを亡くして
ジェイを通さない私自身の友人関係ができていくことが
今の私にはかなり
うれしい。



日本とカナダの子供たちのために使いたいと思います。