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雪景色に魅かれて 野地美樹子氏個展 「樹を見つめて」 日本橋三越本店

過日こちらのnoteで書いた郷さくら美術館の展覧会。そちらで展示されていた鳴門の絵に魅かれて以来、野地美樹子氏の作品が気になっておりました。
(前回のnoteはこちら↓)

そんな中、同氏が東京で個展を開かれるとのことで、はやクリスマスムードが漂う日本橋、三越本店を訪れました。
※個展は明日(11月20日)17時までです。フロアは本館6階。

個展を知ったきっかけは、 Instagram。
余談ですが、多くのアーティストがこちらで展覧会情報をアナウンス頂いているので助かります。そして、やはり開催地は東京が多く、引退したら郷里の京都に戻ろうかとも思いつつ、登山の利便性に加えて、良い所蔵品を多く抱える美術館・博物館に加えて、絵画も写真も展覧会は圧倒的に東京開催が多いので、やはりそういった面では東京は恵まれているのですよね。もっとも、京都から東京へは2時間少々で移動できるので、観たい展覧会があれば新幹線に飛び乗れば良いのですけれどね。もっとも、京都とは言え街中育ちなので、都会に疲れるということはなく、東京という街も好きなのですけれどね。

さて 話は戻ってInstagram。そちらで私が好きな雪景色の絵が紹介されていて、これは是非とも原画を観たいと焦がれた次第。
それがこちら(絵の部分)。

深い雪に覆われた白い幹の白樺と思われる森。ワカンやスノーシューを履いてそのままこの空間に入っていきたい私好みの世界が表現された作品。
作品の舞台は北海道とのこと。ブナっぽく見える幹もありますが、確かブナの北限は北海道でも南寄りの長万部辺りだったので、ブナではないのかな?
フサフサとした毛を纏った狐は北狐ですね。
思わず衝動買いをしそうになり、今の自身の住まいでは飾る場所が無いと、我に返って踏みとどまったほど。危ない危ない。

同じような雪景色の作品が次の作品。(こちらも部分)

こちらの作品などは、以前にnoteで書いた、木島櫻谷さんの大好きな屏風絵「寒月」を彷彿とさせます。

あちらは京都の鷹峯の奥、こちらは北海道なのですけれどね。
景色は「寒月」の方が好みですが、あの屏風絵の狐だけが好きになれず、この空間に狐がいなければ良いのになと素人が勝手なことを妄想していたのですが、野地氏の北狐は魅力的。

その他、大きな作品がタイトル写真を含めて二作品、いずれも作品空間に身を置きたくなる魅力的な作品。

また、いずれもテーマである樹のある自然を優しく気高く描かれた小作品も多数展示されています。

今回の展覧会の図録ではありませんが、野地氏の画集が用意されて、そちらを分けて頂き、ご満悦で会場を後にした良き秋の休日でした。

既述の通り、会期は明日(11月20日)の17時までですが、お近くにお立ち寄りであれば是非に。お薦めいたします。

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