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人生は、大いなる何かに与えられた時間を過ごしていくことだ。

2年半の休職期間を経て、28年勤めた会社を退職した。
うつ病を発症してから、ゆっくりと療養生活を送ってきた。
日常生活は、問題なくこなせるようにはなってきたが、元の職場に復帰するには、今の自分では心もとないというのが正直な実感だ。

もちろん、無理をして自分自身に鞭を打てば、元の仕事に戻ることは出来たかもしれない。
しかし、私はその選択肢を選ぶという気持ちがなかった。
むしろ、過去の自分と決別して、今までとは違う自分で生きていきたいという思いが強くなってきた。

金銭的な問題や、生活の安定だけを考えれば、過去の自分に戻った方がいいような気がするが、残りの人生をどう生きるかを自分自身に問うてみると、私の中に、もっと自分自身を大切に、そしてもっと自然のリズムに沿って人間らしく生きたいという思いが大きく膨れていました。

これからのことは、本当に白紙だ。
でもなぜか、妙な心地よさを感じる。
きっと、何とかなるという根拠のない楽観的な思いが自分の中にはある。

人生は、大いなる何かに与えられた時間を過ごしていくことだ。
せめて、残りの時間は、自分も周囲の人も喜べる時間にしていきたい。


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