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【ビジネスマンへの歌舞伎案内 】成毛眞

これは小手先のビジネススキルではなく、教養、そして日本を知る、そして伝える事をしたいビジネスマンに有効な本になっている。
日本の歴史は、海外の人にしてみれば、一番知りたい部分。これを安易に考えてるいる様では、この先のグローバルには到底立ち向かう事を難しく思う。
日本に生まれた事の素晴らしいを実感しよう。

誰かに説明する際に友好的でかつ、私自身歌舞伎が好きな人間にとっては【歌舞伎は小学校の運動会や大相撲、そして花見と同じ】というキーワードには非常に腹に落ちる。子供が運動会で頑張る姿には、競技に限らず応援したくなる。リレーの順番に関しても合点がいく。自分の応援している役者が、主役だったり、重要な役で出演する際には、ついつい応援したくなるものだ。大相撲に関しても、前頭だった相撲取りが、大関に昇進すると一際感慨深くなるものだ。(いつの間に強くなったんだ、いつの間に成長したんだなど。。。)そして一番の極め付けは花見という例えだ。実際花見は何が楽しいかというと、花見を理由に外で恥ずかしげもなく酒がかっくられる事だ。花見をしに行く行為自体が楽しい。イコール歌舞伎を見に行く行為自体だ楽しい。終わった後に何が楽しかったか説明するというより、何となく楽しい一日で終わったという心地いい残像感だ。

海外アーティストの音楽を聞くときに詩を理解して、楽しんでる筈がないのだ。歌舞伎も同じものとして捉えても良いかもしれない。

まず歌舞伎の簡易的な説明に入ろう。歌舞伎はまず「狂言」といストーリ性のあるものと「舞踊」という伴奏に合わせて踊る二つに大きく分類される。狂言には世話物という現代劇、戦国時代や江戸時代を題材にしているの時代物、明治以降を題材にしてる新歌舞伎の3つに分類される。更に細分化されるがここではか割愛させて頂く。ちなみに、歌舞伎座の現在の公演では昼の部夜の部でそれぞれ二つの狂言が上演され ていて、そのうち一つは世話物、もう一つは時代物または新歌舞伎であることが多い。

歌舞伎の演目は全て見るとかなりの時間を費やすので、3段目、4段目など分けて上演することが多い。その中でも通しと呼ばれるものに関しては、午前11時から夜の9時までかかる。この通しをを見れば本当に江戸時代にタイムスリップした感覚になるらしいので、ぜひ私も挑戦をしてみたい。通しを見た後、外に出てみてタクシーなどを見るや否や、違和感を覚えるらしい。

そして立役の【隈】かたち。赤い隈取りは正義をわ表しているものが多い。戦隊物の仮面をみて見ると確かに赤い隈取をしている!

余談だが、「○○屋」など声をかけているのは、「大向う」という盛り上げ役も演者の一人になっているのだ。彼らは木戸御免(入場無料)なのである。

有名な演目を3本あげておこう。
【仮名手本忠臣蔵】
俗に言われる忠臣蔵の事だ。
赤穂浪士による吉良邸討ち入りを元にした時代物である。
【菅原伝授手習鑑】
菅原道真が太宰府に左遷された平安時代の政変である。
【義経千本桜】
「平知盛 」「いがみの権太 」「佐藤忠信 (実は狐 」の三人だ 。それぞれ武将、庶民、獣である 。この三人にまつわるそれぞれまったく別の話の集合が 「義経千本桜 」だ。つまり、大きな幹を三本もつ巨大な桜 、それが義経だというほどの意味なのかもしれない。
有名な場面は市川猿之助が宙をワイヤーで舞うシーンである。これは私も知っている。

以上、その他の細かい事に関してな、著書を見てみると良いだろう。きっと歌舞伎の素晴らしさ、日本人として誇らしい気持ちになるかもしれない。簡素ではあるが、少しでも歌舞伎に興味をもち、歌舞伎が好きな自分に酔うのも素晴らしい事だと思う。
歌舞伎が趣味と周りの知人や友人がいたら少しでも誇らしい気持ちにならないだろうか。【粋】な生き方、立ち振る舞いをしてみたいものだ。きっと楽しく物事も捉えられるかもしれない。

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