見出し画像

日本語が母国語だからといって、誰もが「読んでもらえる」文章を書ける訳ではない

Webライターの副業人気が高まるにつれ、「日本人なんだから、日本語の文章なんてだれにでも書ける」というような心無いコメントを見かけるようになりました。

自分が一生懸命書いた文章が軽く扱われているように感じてしまい、また、今まで日本語教師の勉強やライティングの勉強をしてきたのにそれも無駄に感じてしまい、そのようなコメントに心を痛めている時期もありました。

電子書籍の代筆などのライティングの経験を重ねていくうちに、日本語が母国語だからといって、「人に読んでもらえるような文章」をみんながみんな書けるわけではないということがはっきりわかってきたんです。

それもそのはず、日本人は日本語の文法を習ったわけではないのですから……。

編集や校正の仕事をしていると、

・「てにをは」が使い分けられない
・適切な接続詞を選べない
・主語と述語がマッチしていない
・要点が見えず支離滅裂な内容になっている

このような文章にたびたび出会います。むしろキレイに書けていて編集も校正もほぼなしという文章は珍しい。私もまだまだ勉強段階。しかし日本語を学べば学ぶほど、その奥深さに圧倒され道のりの長さを感じます。そこが面白いところでもあるのですが。

そんなことを考えているときに、出会ったのがこの本。
大人向けの国語のドリルといった感じで、ライティングをする人に限らず社内メールや資料作成にも役立ちそうです。

文章の構図が分からないと、文章が正しく読めません。構図が理解できると、自分が文章を書く時にどうやって書いたらいいかが見えてきます。

正しい文章、キレイな文章が書けるということは、読み手に負担をかけません。つまり、読んでもらいやすくなる訳です。

この本では、

・要点を見つけ出す
・文章の流れをつかむ
・接続詞、指示語、助詞について
・因果関係や対比関係の捉えかた
・文章の書き方

これらのことが「読解力」を通してトレーニングができます。

言葉は情報を伝えるためのツールと考えれば、学ぶ必要はないのかもしれません。しかし言葉は文化を表すものでもあります。

2021年の段階で世界の人口が78.8億人。
そのうち日本の人口が1.2億人ということを考えると、日本語はもはや絶滅危惧種のような気がしてきます。

「日本語を守れ」とは言いませんが、日本語に従事するものとしてはできるだけ正しくキレイな言葉を使うように心がけたいと思います。

共感してくださる方は、ぜひコメントお願いします。


サポートしもらえたら跳んで喜びます💕 有益な記事を書いていくための活動費に使わせていただきます!よろしくお願いします💕