発達は細かい動きができるようになる事

臨床で患者さんを見ていると、やはり発達の問題は大人になっても色濃く残っているなと感じる事があります。


そもそも発達の問題とはなんなのか?僕は「環境や状況に効率的に対応できる状態」が身体が発達している状態と定義しています。



子どもを育てた事がある人はイメージできるかと思いますが、生まれたばかりの子どもの動きは手足をバタバタしており、どことなくぎこちないイメージがあるのではないかと思います。


それはまだ重力に身体が順応していない状態であるのと、身体を大雑把にしか動かせていないからです。


生まれたばかりの赤ちゃんは動きが粗雑で、細かいコントロールを行う事が苦手です。


実際、赤ちゃんのころに見られる原始反射という運動は、自分で動きを制御できない、決まったパターンで動く事で自分の身を守る反応が起こる運動です。


そこからおもちゃや目的を持って遊びたいと感じる事で、動きの幅が広がり、より細かい運動ができるようになります。


細かい運動が行える事で、より運動の幅、動きの幅が広がります。このように複雑な環境に対応できるようになる事が発達の過程において非常に重要になるのです。


もし身体の動きが細かくなっていなければどうなってしまうのでしょうか。細かく動けないところを無理に動かしてしまうので、結果痛みの原因になる事があります。


このように、身体の分節的な動きができない大人がかなりの数いるのです。



しかし大事なのは発達は大人になっても続いていくという事。


しっかりと発達を促していけば大人でも身体の動きが非常に楽になるのです。


身体が細かく動く事で色々な事ができるようになります。今後はどのように動かしたらいいのかもシェアできるようにしていきたいと思います。

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