別にハゲを下に見たり差別するわけではありません。
ただ事実として、わたしはハゲていません。
それは若い時に比べると、多少は減ったり広がったりはしているかも知れませんが。

小学生のムスメがテレビを見ていました。
普段はあまり見ないのですが、わたしも見るとは無しに、隣で眺めていました。
それは、増毛だか被り物だかのＣＭでした。
徐ろにムスメはこちらを振り向き、こう言いました。

「お父さん、ちょっと下向いて見て」

このタイミング、間違いなく頭のてっぺんがハゲていないか確認しようとしています。

「いや、やめて！なんかヤダ」

・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

痛くもない腹をさぐられる

いや、もしかして

藪をつついて蛇を出す　

それともまさか、

雉も鳴かずば撃たれまい

実は自分の頭のてっぺんは盲点なので、完全に自信があるとは言い切れないのです。

本当に、なんかイヤです。