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今年最高の映画 ミセス・ハリス、パリへ行く

金曜日の昼下がり。
映画館はほぼ満席だった。
いや、8割強?

いつもこの劇場に来ると、後ろ3列を狙うのだが、既にかなり埋まっていた。

隣が空席のところはなかった。
この頃は視力も落ちているので
G列にした。

予告編の最中にG列は全て埋まった。
しかも全員女性。

昨今、列が全て埋まる映画など
ついぞ観たことはない。

これはまさに
口コミでじわじわくるタイプ?


わたしもこの方のこちらの記事に導かれました。

 ↓

天王寺ゆうだいさんの記事には、映画の舞台になった1950年代の時代背景にまで触れられていて、何も付け加えることはありません。

しかし、これで終わるのはあまりにも芸がないので、わたしなりに。
 ↓

舞台は第二次世界大戦後のロンドン。
しがない家政婦のハリスおばさんは帰りを待ち侘びていた夫の戦死の知らせを受け取る。
失意の中で、奉公先のお屋敷で見た煌びやかなオートクチュールドレス。
ドレスに一途に恋したハリスは、
地道に、時にギャンブルにも手を染めながら只管お金を貯め、いざファッションの都パリへ。
目指すはクリスチャン・ディオール本店。
ここからハリスの冒険と奇跡の物語が始まる。
老婆の日常茶飯事


当時は既製服はなく、限られた顧客を集めて催されるファッションショーを見てオーダーし、綿密な仮縫いを経て世界で一つだけの注文服が完成しました。

ディオールを着ることは、一部の上流階級の特権でした。


貧しい身なりのハリスおばさんは、ことごとくバカにされ門前払い。

そこへ現れたひとりの初老貴族との出会い。
実は経営難に喘いでいたクリスチャン・ディオールはハリスの現金払いに目がくらみ……と、物語は展開していきます。

そしてストーリーとは別に
この映画の見どころは、

当時のメゾンとオートクチュールドレスを忠実に再現しているところ。

ディオールとの運命の出会い


上:TENPTATION(誘惑)
下:VENUS(ヴィーナス)


仮縫い中のドレス
VENUS


女性の夢と憧れ
ゴージャスなドレスにうっとり。

珍しくパンフレットを購入しました。
上の写真はパンフレットを撮影したのでうまく再現できておりません。
悪しからず。


金曜日の午後
note界隈はあの人の訃報で
ざわついていました。

note界のエセマダムも、
この映画を鑑賞して、本来の2倍涙が溢れたのでした。


新宿武蔵野館 1/12まで。



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