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無料記事のお気楽さ

noteには無料記事と有料記事があるのはご存知の通りです。

無料記事だからこそ、こうしてお気楽に毎日投稿しています。

有料記事とは即ち商品です。

対価をいただくということは、書く方も真剣にならざるを得ません。

誤字脱字があれば、それは欠陥商品。

本屋さんの店頭に並んでいる商品にも稀に誤字脱字はあります。
それでも欠陥を補って余りある内容があれば、商品の資格があるのだと思います。

しかし…

noteの有料記事は試し読みができません。
まず、買う買わないの決断が迫られます。

読んでから投げ銭方式でお支払いするサポートというシステムはありますが…。

有名人ならいざ知らず、無名の人は、冒頭数行で勝負して、「ここから先は有料部分です」の壁を読み手に越えてもらわなければなりません。

それとは別に、ここから先は覚悟を決めて読んでくださいね、と敢えて障壁を設ける人もいます。
不特定多数の人ではなく、読み手を選んでいるのです。

書店で紙の本を散々立ち読みしても、買う場合と買わない場合があります。
タイトルや帯に一目惚れして衝動買いする場合もあります。
昔は、好きな作家の新作なら、躊躇せずに買っていましたが、今は慌てず騒がず、図書館で借りることが多くなりました。

noteは毎日読み切れないほど数多あまたの記事が無料で公開されているため、お金を払ってまで読むのは、余程意味のあることです。


わたしは自分に甘い人間です。
お金をいただく重圧にはとても耐えられそうにありません。

noteはお気楽だからこそ続けられるのです。

開き直るわけではありませんが、誤字脱字、下書き消し忘れは日常茶飯事。

noteは後で何度でも修正ができるのが魅力ですが、それだけに緊張感がありません。

公開後に訂正しなかった日は一度もないというのは流石に過言ですが、少なくともここ数週間は毎日数回手直しを加えています。

2年以上もnoteを続けていれば、公開前の新鮮なドキドキ感を維持するのは土台無理な話です。

人間は、良くも悪くも慣れる生き物です。

ぬるま湯のようなnoteの世界から、なかなか抜け出すことができません。



と、昨日書いたときには、ここで締めくくるつもりでいましたが、
夜になって朝刊を読んでいたら……


 出版社の間でコンテンツ投稿サイト「note(ノート)」の活用が広がっている。本の宣伝や読者との交流だけでなく、連載媒体として使い、書籍化する例も目立ってきた。

2024.1.20 日本経済新聞朝刊30面


記事によると、出版社が未知数な若手研究者や書き手を発掘し、一度noteに書いてもらい、読者の反応を見ることもあるのだそうです。
また、雑誌を持たない中小出版社が連載媒体としてnoteを利用することもあるとのこと。

noteの中には、毎日お気楽に書き散らかすわたしのような人がいて、出版社の依頼で真摯に取り組んでいる書き手もいて、共存しているのも面白いところです。

noteには、まだまだ未知の世界が広がっているようです。