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ギックリ首とギックリ腰

今夕、数年ぶりの高校の同期会がある。
わたしは不参加ながらも、
幹事がつくったLINEグループ、わたしの友人数人でつくったLINEグループの両方に参加した。

LINE内で受付を募っていて、数人が名乗り出た。
ところがそのうちのひとりが、前日になって辞退した。

いわゆるギックリ首になったらしい。

わたしはギックリ首は初耳だった。
調べると、「急性頸椎捻挫症」というのが正式名称で、寝違えに似た症状らしい。

わたしはギックリ腰なら二度経験した。
初めてなったときには、絶望的な気持ちになった。

二度目は、数日我慢すれば必ず治るとわかっていたので落ち着いていた。


ギックリ腰といえば、思い出すことがある。

夫の父が亡くなる前、わたしも看病に行った。
癌で入院していて、いよいよ最終段階だった。
義母は看病疲れ。
京都から来ていた義兄は義父の姿勢を変えようとしてギックリ腰になり、元々腰に持病があったせいか、同じ病院にそのまま入院してしまった。
まったく身動きが取れないほどの重症だった。

わたしは一週間毎日、義父の病室に詰めていた。

同じ病院の違う階には、義父の弟(夫の叔父)も入院していた。

義父に暫く付き添ったが、小康状態を保ったので、わたしは一旦、我が家に帰るつもりだった。

帰る前夜、実家の両親と外食していたら、ケータイが鳴った。

義父が危ないという知らせだった。
すぐに病院に駆けつけ、まず義兄を車椅子に乗せてエレベーターで義父の病室へ。
次に、叔父の病室へ向かい、同じく車椅子に乗せて病室へ。

義母ももちろん来ていて、4人の親族が見守る中、義父は息を引き取った。

夫は間に合わなかった。

義兄は入院中なので、わたしがすぐに葬儀社に電話して、打ち合わせ、諸々の手配をした。

通夜と葬儀は無事に執り行うことができたが、喪主の義兄は車椅子での参列となった。


午前中に、またLINEの通知が入った。
同期会の司会を務めるK子が、地元のお祭りでお神輿を担ぎ、ふくらはぎを傷めてしまったというボヤキ。
立って司会は辛かろう。

年齢的な体の不具合。
突然症状が出るのは困ったものだ。