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【レシピと思考】フレッシュトマトバターチキンカレーの作り方【スパイスカレー】

「生トマトのフレッシュな風味を活かした、濃厚さの中に爽やかさがあるバターチキンカレー」


※このレシピはスパイスを一通り揃えているガチ勢向けですが、
スパイスを持ってない方もこの記事をきっかけにスパイスに手を出すのも悪くないかもしれません。
「大丈夫。みんなやってるよ。試しに一回だけやってみない?」

※忙しい人は目次からレシピまでジャンプ!



前書き

バターチキンカレー(ムルグマカニ)とは

ムルグマカニ(ヒンディー語: चिकन मखानी、chikan makhaanee、英語: murgh makhani)またはバターチキンカレー(ヒンディー語: बटर चिकन、batar chikan、英語: Butter chicken)は、マイルドなカレーソースで鶏肉を和えたインド料理である。インドの首都デリーで食べられる。マイルドなカレーソースで鶏肉を和えたインド料理である。インドの首都デリーで食べられる。
鶏肉は、レモン汁、ヨーグルト、スパイスに数時間漬け込む。スパイスとしては、ガラムマサラ、ショウガ、ニンニク、コショウ、コリアンダー、クミン、ターメリック、トウガラシを用いる。
この鶏肉を伝統的にはタンドールで調理するが、グリル、ロースター、フライパン等を用いることもある。これをバターを含むマイルドなカレーソースに入れて提供する。ソースの材料やスパイスには様々なバリエーションがある。スパイスとしては、カルダモン、クミン、クローブ、コリアンダー、コショウ、フェヌグリーク等を用いる。ソースにクリームを混ぜたり、飾りとしてかけたりもする。濃度を高めるためにカシューナッツのペーストを加えることもある。
バター、クリーム、青唐辛子、コリアンダー、フェヌグリーク等を飾る。

Wikipediaより引用

雑に簡単に言うと、「骨なしタンドリーチキンをバターたっぷりのトマトソースで煮込んだカレー」。日本で最も有名なインド料理のひとつですね。


バタチキの気になるところ

僕は毎日のようにカレーを作って食べているのですが、普段はバタチキを作らないし、お店でもあまり食べません。
"
インド料理といえばバターチキンカレーとナン"という人からすると、「いったい何を言っているんだ」と思われるかもしれませんが、毎日のようにカレーを作って食べているからゆえの理由があります。

・美味い、けどちょっと重い
バタチキはとても美味しいです。しかしあの甘くてこってりした味は、一度食べるとそれで結構満足してしばらくはいいか~ってなるんですよね。たまに食べるごちそうとしてはとても良いのですが、カレーを毎日作って食べる僕にとっては、毎日がごちそう味だと胃が疲れてしまうというか。
なので、日々食べるカレーはサンバルとかダールとかポリヤルとか素朴であっさりしたカレーを作るので、バタチキをつい敬遠してしまいがち。

・米にあまり合わない
バターチキンにあわせる主食といえばナンですが、おうちでナンの生地を捏ねて発酵させて成型して焼くという工程はかなり大変です。なので、普段カレーを食べるときはインド米か日本米と一緒に食べることが多いです。
バタチキはナンやチャパティとは相性が良いのですが、個人的にはあの甘くてこってりとした味がお米とはあまり合わないなと思っています。
家でカレーを食べるときの主食は基本お米なので、そうなるとバタチキをつい敬遠してしまいがち。


ということで

そんなバタチキの気になるところを解消した、重すぎなくてナンにもご飯にも合うバタチキのレシピを紹介します。
ちなみに、定番の作り方を完全に無視したレシピなので、よくあるお店のバタチキとは違う味です。

今回実際に作ったフレッシュトマトバターチキン。こんな感じです。

どんなバターチキンカレーなの?

生トマトのフレッシュな風味を活かした濃厚さの中に爽やかさがあるバターチキンカレーです。

コンセプト

①トマトのフレッシュさが主役
②乳成分・甘味ひかえめのシュッとした味
③スパイスは最小限

こんな人におすすめ

・重いカレーがきつくなってきた人
・トマトの青い風味が好きな人
・ご飯にも合うバターチキンが食べたい人


フレッシュトマトバターチキンができるまでの思考過程

このレシピに至るまでの思考過程を書いていきます。
カレー屋さんやプロの料理人の方が読んだら当たり前のことや滑稽なことを書いてるかもしれません。コバタロなりの考えということで許してください…。

忙しい人は「レシピ本体」までスクロール!


①トマトのフレッシュさが主役

このレシピの一番大事なポイント。スーパーで買える普通のトマトを使います。糖度の高いトマトや完熟した赤色が濃いトマトじゃない方がいいです。
トマトの青い風味が主役なので、トマト缶やトマトペーストなどで代用はしないほうがいいです
火を入れすぎるとトマトのフレッシュさが飛ぶので、火入れの仕方も一工夫して作ります。


②乳成分・甘味ひかえめのシュッとした味

バターチキンといえば、コクと甘味をだすために生クリーム・牛乳・砂糖・はちみつ・玉ねぎを使うことが多いのですが、このレシピではあえて使いません
これらを削ることで、トマトのフレッシュな風味がマスキングされずダイレクトに感じられるシュッとした味になります。
それではコクが足りないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、バターとカシューナッツはしっかり使うので、味の厚みはこれで十分。むしろこのレシピにおいては、これ以上乳成分や甘味を加えると野暮ったい味になるので、入れない方がバランスのとれた味に仕上がります。


③スパイスは最小限

トマトやその他食材から出るアロマを活かすために、スパイスは種類・量ともに絞り、食材の風味を下支えするようなイメージで使います。
よくあるバターチキンのレシピの1/4くらいの量しか使いませんが、ちゃんとカレーになります。
使うスパイスは、鶏肉のマリネ用にターメリッククミン、グレイヴィにブラックペッパーフェヌグリーク。以上です。

ターメリックとクミン
ブラックペッパーとフェヌグリーク

思考過程終わり

こんなことを考えながら、レシピを考えました。
ここからレシピ本体です。


レシピ本体

レシピを見る前に

分量はグラム(g)表記です。デジタルスケールがあると作りやすいです。
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カシューナッツをペーストにするためにミルサーが必要になります。
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