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看護師になるには

こんにちは!
KC看護アカデミア塾長の陀安です。

今回は、看護師になるためにどのような道があるかについてお話します。
看護師になるには、看護師国家試験の受験資格を取得しなければなりません。
看護師国家試験の受験資格を得るためには、次のように、さまざまながルートが存在します。

①高等学校卒業後、大学、または専門職大学、統合カリキュラム校で4年間学ぶ。

※専門職大学とは、2019年から新しく導入された、職業教育を重視した大学のこと。

※統合カリキュラム校とは、看護師と保健師の養成カリキュラムを統合した学校のこと。4年制で、卒業時には看護師と保健師、両方の国家試験受験資格を取得できる。現在、全国に10校ある。

②高等学校卒業後、看護短期大学で3年間学ぶ。

③高等学校卒業後、看護専門学校で3年間学ぶ。

④高等学校の衛生看護科、または准看護師養成学校で准看護師資格を取得した後、短大や専門学校の看護師課程に進学して2年間学ぶ。

※中学卒業後に准看護師資格を取得した場合は、3年以上の実務経験後に進学可能。

※准看護師として7年以上の実務経験がある場合は、2年間の通信制で学ぶことも可能。

⑤中学卒業後、高等学校の5年一貫教育課程(看護科3年、専攻科2年)で学ぶ。

じつにさまざまなルートがありますね。

総務省の発表では、2022年9月現在、日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は29.1パーセントです。また、厚生労働省の試算によれば、20年後には約38パーセントに達すると言われています。

このように高齢化が急速に進むなか、看護師の確保が喫緊の課題となっています。高齢者の健康を支え、高齢者が安心して老後を過ごせるようにするために、今後ますます看護師の社会的ニーズが高まっていくと考えられます。看護師になるためのルートが複数用意され、そして特に大学の看護学科が近年増設され続けていることは、こうした社会の動向を反映したものでしょう。

たしかに看護師の仕事はきついと言われます。しかし、「世の中に必要とされている」ということは、それだけやりがいを感じられる仕事だということです。なぜなら、仕事のやりがいは、内発的なものだけではなく、周囲からの期待によっても形作られるものだからです。

「自分が何をしたいか」ではなく「自分が何を期待されているか」という観点でみたとき、看護師の仕事ほど、社会から期待を寄せられている仕事はないといっても過言ではないでしょう。

看護師を目指す皆さんには、そうした観点からも、看護という仕事の意義について考えてみてほしいと思います。