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教員採用試験の倍率を上げ、教員の残業を減らすための方法

もしも、これを実現できる地方があれば、間違いなく倍率が上がるだろうという条件を思いつきました。

しかも、非現実的ではない範囲だと思います。

ただ、自治体や学校によって実情は違うとは思いますので、私の働く自治体・学校をベースに考えています。


1. 初任者の毎週水曜日の自主研修日の設定
水曜日は、初任者は専科や初任者指導担当、管理職などの協力体制のもと、学級担任業務を離れます。
自主研修としては、校内の学級見学や他校の授業見学、授業づくりなどに時間をあてることができます。
有給を取って休むことも奨励し、午前は研修して午後はリフレッシュなんていう使い方もいいと思います。

2.初任者の月5000円の書籍購入費の負担
教育関係の書籍を月あたり5000円まで、委員会に申請することで購入可能にします。
月に約3冊、年で40冊近くの本を公費で購入できることになります。

3.  3年目までの残業20時間以内の義務化
初任者は、基本的に重い校務分掌を持つことはないと思います。なので、校務分掌がないため、学級業務を手早く済ませて、早めに帰ることを義務化します。
授業づくりや学校における庶務のノウハウは自主研修日に学べる制度を整えます。
そして、3年目までは重い校務分掌があたらないようにし、学級業務のみで仕事を終えられるようにします。
長く残業をすることがやむを得ない状況になる場合、管理職などの指導のもと、計画的な仕事の終え方、仕事内容のバランスの見直しをします。本人の強い意志による、個人情報等も扱う学級業務の延長は場合によって認めます。しかし、基本は20時間以内とします。


この3つの制度を整えることで生まれる成果は大きく2つ

1.業務改善のスクールリーダーの育成
今、学校におけるリーダーの位置にいる人の多くは、初任者のころからかなりの残業を乗り越えてきたスーパーマン達です。
この方々から学べることは多くあれど、マインドセットして、新しい働き方を作り上げる必要があります。
そこで、3年間の定時退勤経験をベースに、早く帰ることを常態化することで、必要な仕事・不必要な仕事の選別(業務改善)、効率的に仕事を終える仕事術を身につけていくことができる人材が育ちます。
早く帰ることの本当の価値を感じている人たちにしか、早く帰ることを推進はできないと思います。
できないという前提を崩し、どうやったら早く帰れるかを前提に校務を行なっていける集団づくりに繋がります。

2.教員としてのアイデンティティの育成
好きな本、買いたい本を考えるということは、自分の教師としての大切にしたい価値観を見つけていくことに繋がります。買った本が並んだ本棚を眺めながら、読まなかったとしても、自分の興味を知ることになります。また、本棚に本が並ぶと本を買うことが当たり前になります。つまり、自然と学び続ける教師になる可能性が上がります。
また、多様な教室を見れるということは、教師としての幅が広がることはもちろん、自分の追い求めたい教育観を考えるきっかけになります。何を自分は教室で実現したいのかを深く考え、自分なりに実践することに繋がるでしょう。

余白 と 知識 と 経験

この3つの重要性を肌身感じた教員はおそらく、これまでの世代以上に、働くことの意義を自分なりに見つけ、実践していける教員になると思います。

教員の働き方ががTwitterで話題になっていました。

私なりに、何が解決へのアプローチになるか考えてみたところ
雇っている地方自治体がどれだけその1人の教員に、感謝・尊敬の念を持てるかだと思いました。
大切な人材を大切に育てる、そんな当たり前の義務を教育現場は果たせていません。
それが教室の子どもへ映し出されることはやむを得ないことだと思えます。

教員を大切にするその姿勢が、子どもたちを今まで以上に大切にする教員を生み出していく。

私はそう思います。

みんなの先生になりたいと思った、あの日の気持ち、子どもといるときの幸せな気持ち、授業を楽しく思えたその日の思いを大切に働き続けてほしい。

心からそう願う反面、無理はしないでとも強く願います。

1人の人の在り方が尊重される社会になりますように。

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