ゼミ_MBA流

ポンコツ大学生がマネジメントについて考える件


こんにちは!あいでんです。

昨日は一応本年度ゼミの最終講義で、マネジメントシステムについてディスカッションをしました。(上の写真はその時のモノです。)

そこで自分なりに考えを整理していきたいと思います。

それでは、、、いってみよっ!



マネジメントコントロールとは

まずマネジメントシステムには3つのコントロールがあります。
「環境」「結果」「行動」の3つです。

これを1つずつ整理していきたいと思います。


まずは環境コントロール。組織の文化や風土といったものを構築するインフラをマネジメントするのがこの環境コントロールです。

具体的には経営理念やビジョン、組織内のルール、組織構成などがこれにあたります。先日記事にも挙げた”美しい経営”をするためにはここが重要になります。
(美しい経営についての記事はコチラ:ポンコツ大学生の創P振り返りの件



続いて結果コントロール。ゴール、もしくはそれに強い因果関係を持つ結果をベースにマネジメントするのがこの結果コントロールです。いわゆるKGIやKPIです。

具体的には売上高や販売個数、当期純利益などがこれにあたります。言い換えればノルマということになります。



最後に行動コントロールです。相手にとってほしい行動を具体的に指示し、標準化を図ることでマネジメントするのがこの行動コントロールです。

具体的にはお客様へのあいさつや指差しチェック、マニュアルなどがこれにあたります。



メリットとデメリットについて

次にもっと身近なことを例に挙げて整理していきたいと思います。

今回はみなさんご存知のコンビニを例にします。


賞味期限が切れたりしていないかを確認したり、入退店時にあいさつをしたり、新人研修で教えられたりしているのは行動コントロールです。

このようにミスを防いだり、誰でも仕事を一定水準までできるようにするメリットがあります。その反面、20歳以上と見た目で分かってもしつこく年齢確認したり、形上のあいさつをしたりといったデメリットもあります。



クリスマス時期にケーキを何個売ってくださいといった指示や売上を上げるために新商品を置いたりするのは結果コントロールです。

このようにモチベーションが上がったり、ジブンゴトに捉えてもらったり、イノベーションの促進につながたりといったメリットがあります。

バイトに無理やりケーキを買わせたり、数字に表れにくいサービスが無視されやすくなったりといったことがデメリットとしては挙げられます。



店長が古いレジを新しいレジに入れ替えたり、人を適材適所に配置したり、経営理念といったモノを控室に張り出したりしているのは環境コントロールです。環境コントロールは組織が動いていくうえでベースの役割を果たすために極めて重要です。

このように「行動」「結果」の2つのマネジメントにはそれぞれメリットがある反面、デメリットもあるため単独で使われることはほとんどなく、3つのマネジメントコントロールを組み合わせて使います。

そのため3つのマネジメントコントロールのバランスが大事です。
これを話すと長くなるため、今回は割愛します。詳しく知りたい方はコチラの本を読むといいと思います。(ゼミでの課題図書でした)




まとめ

では、最後に”美しい経営”を行うためにはどうしたらいいのかをマネジメント視点で考えていきます。

今回の創Pでは、このマネジメントのバランスの重要性をいやというほど痛感しました。当たり前ですが、頭では分かっていても実際にやるとなると全然違います。なかなかうまく実行には移せません。

”美しい経営”を行うためには、環境コントロールのウエイトを高める必要があると思っています。

なぜなら、どの会社も結果コントロールのウエイトが高くなると考えているからです。


なかなか「なにをやるか」、「どうするか」に目がいきがちで、「なぜそれをするのか」ということを意識しないためです。創Pにおいても”やることはすでに決まっている”という状況であるためより顕著に表れると思います。

だから結果的に、売上や利益といったわかりやすい成果に目がいき売上競争のような現象が起きる。すなわち結果コントロールのウエイトが高まっているということです。

ウエイトが高まること自体は大きな問題ではありませんが、「なぜそれをするのか」ということを意識しないので環境コントロールはおざなりになってしまうということが問題です。

3つのマネジメントコントロールのバランスが極めて悪い状態になります。



環境コントロールのウエイトを高めるためには「なぜそれをするのか」についてしっかりと話し合い、共有する必要があると思います。

そしてそれは、自ずと会社のビジョンや経営理念といった組織の文化や風土になり”環境をコントロールすること”につながるのです。


先述の通りに環境コントロールは組織が動いていく上で、”美しい経営”を行っていく上で、ベースとなるきわ極めて重要な役割を果たします。

”美しい経営”をすることは難しいようでいて、ごく当たり前のことである
ということに改めて気づかされる今週のゼミでした。



それでは今回はこのあたりで終わろうと思います。自分のバイトではどのようなマネジメントコントロールが使われているのかという風に日常生活に照らし合わせて考えるとまた理解が深まるのかなと思いました。
それでは、また次回!


※若林 計志著
 「MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み」 PHPビジネス新書 

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