五月病っていう病気

 転職してから1か月ちょっと経過した。
 特に肉体的・精神的ストレスには曝されていないはずなのに、ずっとうっすら体調が悪かった。ような気がする。体調が悪いというか、頭の中に靄(もや)がかかっているというか、なにもやる気が起きないというか、朝が異常に起きられないというか、なんというか。

 多分、職場を変えたことによるストレスという一言で片づけられてしまうのだろう。職場を変えたことによって良いことしか起こっていないのに。
 5月病っていうのは、4月から新入社員として働きだした人たちが、緊張しながら4月一生懸命働いて(というか指導を受けたりメモを取ったりして必死に仕事を覚えて)、なんとかゴールデンウィークまでこぎつけて、実家に帰ったり学生時代の友達と遊んだりするけど、頭の片隅では仕事のことを考えてしまっていて、心も体も全快☆リフレッシュ☆とは程遠い状態でまた出勤して、そうしたら4月中に覚えたことをほとんど忘れていて、そんな自分が許せなくて心を病んで自殺してしまう、という病気ですか?死に至る病ですか?実際、自殺者数は4、5月が一番多いらしいし。(ほんとにそう)

 そこまで極端じゃなくても、4月、新年度が始まって環境が激変して溜まったストレスを解消する間もなくゴールデンウィーク無理して遊びまくった結果、肉体的、精神的な負荷がかかりすぎてゴールデンウィーク明けに出勤したくなさすぎて困る病ですよね。
 
 4月後半からなんかモヤモヤしていたから、これではイカンと思い、5月15日に近所のスポーツジムに登録して運動を始めた。
 いつまで続くかな。筋トレ嫌いなんだよな。以前、ジムに通っていた時は1か月で飽きて、まったく通っていないのに月1万円払っていた。ジムが儲かる理由が分かった。
 でも今通っているジムは、完璧なサウナと水風呂完備だから、それだけでも通う価値はある。

 運動してサウナして、面白い本読んで、朝起きてちゃんと夜寝ていれば、そこまで人生に絶望しなくても済む。夜勤をやっていた頃よりも数倍生きやすくなった。
 
 僕は今年の2月からシェアハウスをしているんだけど、最近フランス人男性が入居してきて、その人が日本語勉強中の英語フランス語ドイツ語ペラペラ人間で、家での主な会話は英語でしている。
 僕は英語が話せない。本場の英語に触れた機会だって、学生時代に3泊4日でオーストラリアに旅行しただけだ。しかもその時は同行した友達の中の一人が英語かなり話せる奴だったから、現地人との会話や手続きは丸投げしていた。
 「うわ~大丈夫かな~。リビングで二人きりだと話せなくて気まずそうだな~。」とか思いながら暮らしていたんだけれども、杞憂だった。
 意外と、リスニングと単語をひねり出す作業に慣れてしまえばコミュニケーションは取れる。英語で外国の人と意思疎通ができた時や、こちらの冗談が通じた時の快感にかなりハマってしまった。今日は好きな音楽の話で盛り上がった。メタルバンドが好きで、エレキギターの経験があるらしく、スリップノットの早弾きも少しだけできると言っていた。めっちゃバケモン。

 話していて思ったけど、やっぱり外国の人はしっかり人の目を見ながら話してくれるような気がする。
 表情も豊かだし、ジェスチャーとリアクションが大きい。しゃべっていてとても楽しい。
 だからって日本人と話すのが嫌いってわけじゃないけど、僕は、しっかり目を見て話す人に憧れがあるから、見習いたいと思った。



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