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豊かな自然の早池峰山

夜、車で盛岡から県道25号を東に進んでいると、うわっ!っと声をあげてしまった。
左の歩道に大きな角を生やした雄鹿が立っていたのだ!
あんな大きさの鹿にぶつかったら、車は大破し、今回の東北遠征の旅はここで終わってしまう。
早池峰って自然豊かだ。

しばらく走っていると、イタチかテンが道路に。

しばらく走っていると、今度は右の歩道にカモシカだ!
うそだろ?
なんて自然豊かなんだ!

しばらく走っていると、右から狸が。
車のライトに驚いたのか、必死に車の斜め横の反対車線を俺の車と競争するように走っている。
30mほど一緒に走った。
これには少しほっこり。

しばらく走ると、左斜面に雄鹿。
こんなに野生動物に何度も遭遇するなんて凄いことなのに、どこか、犬猫を見るように驚かなくなり始めている。

しばらく走ると、右の歩道にカモシカの親子、親子?!!
ぽかーん。早池峰の大自然に、驚きを通り越して呆れ始めている。

これ以上の衝撃を感じるには、あとは熊が出てくることぐらいだろう。

流石に熊は出なかったけど、衝撃の早池峰の大自然に、驚くばかりだった。

河原坊の駐車場に到着し車中泊の準備をした。
空を見上げると、満天の星空が広がっている。
三脚を取り出し星空撮影、目視でわかった天の川を狙った。
最近覚えたアンドロメダ星雲も右に写っていた。


河原の坊駐車場
50台ほどの舗装駐車場
無料
トイレあり
車中泊できました


6時前に行動開始。舗装林道を歩く。
振り返ればこれから登る早池峰山。

小田越から登山開始。ぽつぽつとした紅葉だけど美しい。
山の合間には雲海、一番奥には太平洋も見えていた。

振り返って薬師岳。
ここにも登山道はあるので、登ったらどんな風景なのだろうと気になる。
下に連なる紅葉が美しい。

標高2,000mに満たない早池峰山だけど、比較的すぐにステキな森林限界がやってくる。
と同時に、この日は突風が吹き始めた。
風を避けられる逃げ場はほとんどない。
防風対策はしっかりと。

1つ目のはしご
2つ目のはしごは2列

途中、はしごが連なって2つある。
強風も相まってスリルがある。

山頂が見えてきた。
稜線に到着。赤い山頂避難小屋も見える。
山頂直下の木道。

早池峰山登頂♪
山頂には避難小屋、早池峰神社奥宮がある。
ここからさらに西に縦走路があり、少しそちらに向かい眺めてみた。
高い樹木のない気持ちの良い縦走路が続いていた。
歩きたいな。

山頂を楽しんだあと、北道を戻り下山開始。

この四角い岩、北海道の旭岳の金庫岩を思い出す。
ちょうど風下に二人ほど座れる板のベンチがあり、おにぎりを食べた。

無事下山。
山頂に早池峯神社奥宮があるということは、本宮は当然ある。
下山後の帰り道、県道25号線を少し下ると現れる。
思っていた以上に立派な神社で、沢山の人に慕われていることがわかる。

境内で作業していた女性に、ここで御朱印はいただけるのかと聞くと、週末は社務所に常駐しているが、平日は参道始まりの道路の向かい、民宿大和坊でいただけると丁寧に教えていただいた。
ここでは書き置きのみ。

しばらく車を走らせ、大沢温泉湯治屋で日帰り入浴した。
建物が素敵でそれだけでワクワクしたが、温泉はいくつか浴室があり、好きなものに何度でも入れる。
混浴露天風呂がいちばん人気なのだが石鹸が使えない。
なので石鹸を使える薬師の湯に入ってからまた服を着て混浴露天風呂に入った。
眼の前に川が流れている広々とした露天風呂。
かけ流しの温泉で、無色だけどぬるぬるのとてもいいお湯だった。

この日の登山ログ、下がスタートとゴールの河原の坊駐車場。
グーグルアースでも森林限界がすぐにやってくるのがわかる。

この日のYAMAPデータ



この日のザックに付けた温度計の記録。
下山前、下山後は車中、屋内が含まれるため、行動時間のみの気温を参考に。



早池峰山は、ハードでも簡単すぎでもなく、はしごのスリルも味わえて、すぐに森林限界のダイナミックな景観が楽しめる。
点々とした紅葉ではあったが、それもまたステキ。
気持ちよく登れた百名山だった。

東北遠征は、栗駒山へと続く。

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