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好きこそものの上手なれ~ウルトラマンとあいうえお~

長男さんちゃんが、最近急にひらがなを読むようになった。
絵本のタイトルなどをおもむろに読み始めて、こちらは驚かされるばかりである。

というのも、先月までのさんちゃんはひらがなへの興味はかなり薄かった。お風呂に貼っていたひらがな表は水鉄砲の的にしかならず、カビだらけになってはがした。
数字への興味は早くてすでに時計の数字は1通り読めるし、最近は町中の数字を急に読み上げたり2桁の数字も少しずつ覚えている。
週1回の英会話のおかげか、アルファベットの馴染みも早いようにも感じていた。記号っぽく見えるものの認識が得意らしい。

そんなさんちゃんが、どうして急にひらがなを読めるようになったかというと、すべてはこの本のおかげである。

かかりつけの病院で出会ったウルトラマン

出会いはかかりつけの小児科。それまでウルトラマンは見たことも聞いたこともなかったさんちゃんだが、表紙が気に入ったのか待合室で何度も読み聞かせをせがまれた。
しかしこの本、その病院で人気が高いのか表紙も中もボロボロ。セロハンテープのつぎはぎだらけだった。そのため待合室に置いていないことも多く、その時は受付の方に「ウルトラマンの本ありますか?」とさんちゃん自身が聞いて、出してもらうほどの気に入りようだった。

この影響からPrimeVideoでウルトラマンを見つけた時は大喜びで、毎日のテレビタイムは過去のウルトラマン鑑賞会となった。

これはもう買うしかない

今年の4月に入ってから、さんちゃんと次男べえさんで代わる代わる体調を崩し、小児科に毎週のように足を運んだ。その度にさんちゃんは受付の方に「ウルトラかいじゅうあいうえお」を確認し、他の人が読んでいて読めないと地団駄を踏んで怒った。

さすがに毎週この状態となると、自前で買った方が皆ハッピーだ。絵本は夫氏の読んでいた年期の入った絵本が沢山あるので誕生日やクリスマスくらいにしか買わないのだが、ひらがなへ興味を持つきっかけにもなるかもなと知育の一環として買うことにした。

ネットで注文して届いた「ウルトラかいじゅうあいうえお」を見た時のさんちゃんの喜びようは強烈だった。
毎日何度も何度も読み聞かせをせがまれ、もちろん小児科に行く時も持参し、受付の方に「持ってきたんだ~」と自慢していた。
それがつい1カ月前のできごと。

その後、2日間であっという間に全てのページを1人で読めるようになる。
1週間でランダムに見せたひらがなから、怪獣の紹介文を言うようになる。ここまではたぶん、写真と読み聞かせの言葉をリンクして記憶しているよう。

2週間目には家の中など本以外で好きなひらがなを見つけると、ひらがなとリンクした怪獣の名前を言うようになる。
そしてここ1週間で、怪獣はもう言わなくても他の絵本のタイトルなど、ひらがなだけを読むようになり、それに合わせて「か、に点々(濁点)がつくとなんて読むの?」など「ウルトラかいじゅうあいうえお」にない文字も覚え始めている。

手づくり「かるた」でながら知育

もう1つ、ひらがなへの興味を加速させたのが手作りの「かるた」だ。始めはウルトラマンのかるたを探したのだが、本とリンクしたものは見つけられなかった。

売ってないなら作ればいいわと、メモ用紙にしていた裏紙を手のひらサイズに切って、さんちゃんが好きな青色のマーカーで大きめに「あ」「い」「う」とひらがなを書いていった。
残念ながら絵心は私も夫氏も皆無なので、怪獣の絵は無い。文字だけの究極ミニマムかるたである。

本当に文字のみ

このかるた、猛烈な暑さで外遊びができない土日の救世主となった。さんちゃん、夫氏、私のうち、誰かが「ウルトラかいじゅうあいうえお」をランダムに読み上げ、該当するひらがなの文字札を取っていくゲームが盛り上がった。ちなみに次男べえさんは定期的に文字札をシャッフルする係。

さんちゃんの記憶力に大人は足元にも及ばない。文字札がどこに並んでいるかを認識し、読み上げられるとサッと手を伸ばし取りに行く。負けず嫌いなので、大人に取られると目をウルウルさせて「取りたかったやつなのに・・・」と訴えてくるため、どんな勝負でも彼が1番なのだが、それはさておいてもあっという間にひらがなを覚えてしまった。

4歳になったし知育用のワークブックなど始めた方がいいかなとノートに自作でひらがな練習帳を作ったりしていたが、結局「好きなもの」と「遊びながら」が1番子どもたちの脳を刺激して必要な情報を習得していく近道であった。
他にどんな「好きなもの」の「ながら知育」ができるか、子どもたちを観察しているところだ。

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