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本を読みながらまとめた私的なメモです。気になるトピックがもしあれば参考までに。
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【読書メモ】ショーペンハウアーについて

【読書メモ】ショーペンハウアーについて

アルトゥール・ショーペンハウアー(独: Arthur Schopenhauer,1788年2月22日 - 1860年9月21日)は、ドイツの哲学者。主著は『意志と表象としての世界』(Die Welt als Wille und Vorstellung 1819年)。舞台発音ではショーペンハウエル、ショウペンハウエルとも。

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『私の全哲学は

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【読書メモ】ハイデッガーについて

【読書メモ】ハイデッガーについて



マルティン・ハイデッガー(ドイツ語: Martin Heidegger, 1889年9月26日 - 1976年5月26日)は、ドイツの哲学者。ハイデガーとも表記される。
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実存主義者ハイデッガーの実存主義批判

すべてのものの根拠は人間ではなくて「存在」であり、私たちは存在の語りかけに応答し、その要求に従い、存在の真理が明けそめるのを見守

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【読書メモ】ニーチェについて

【読書メモ】ニーチェについて

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
(独: Friedrich Wilhelm Nietzsche, 1844年10月15日 - 1900年8月25日)は、ドイツ・プロイセン王国出身の思想家であり古典文献学者。

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「未来の人類に対してより高貴な人生の可能性を贈ろうとする"遠人愛"」

→衆をたのむ衰弱した末人や畜群のひとりとしての生を否

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【読書メモ】中国哲学史/諸子百家から朱子学、陽明学まで

【読書メモ】中国哲学史/諸子百家から朱子学、陽明学まで



「中国(語)の経験を通じて、批判的に普遍に開かれていく哲学的な実践」

→哲学の普遍史VS地域的な思想史と言う枠組みを変形し、世界哲学に寄与する中国哲学、世界哲学史に寄与する中国哲学史を発明すること

→×中国における哲学
 ×中国的な哲学

大学の哲学研究に対する批判

→純粋な"哲学をすること"ではなく、ヘーゲルの「歴史」、カントの「普遍史」などの概念を念頭においた西洋哲学を解釈することを

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【読書メモ】大乗仏教の思想について

【読書メモ】大乗仏教の思想について



インド仏教史の四区分

原始仏教/部派仏教/大乗仏教/秘密仏教

般若経典

→大乗仏教の中では比較的釈迦の教えを忠実に発展させている

→出家という形をとらないで在家のまま覚る

→般若=全ての道理や物事を明らかに見抜く深い智慧のこと

6つの完成

①施しの完成
⚪︎財施...良きものを施す
⚪︎法施...法を施す
⚪︎無畏施...畏れある人々に安心を施す

②道徳の完成
覚りを求めるもの

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【読書メモ】釈迦について

【読書メモ】釈迦について



釈迦(しゃか、旧字体:釋迦、サンスクリット: शाक्यमुनि、Śākyamuni)
北インドの人物で、仏教の開祖。
存命していた時代については後述の通り紀元前7世紀、紀元前6世紀、紀元前5世紀など複数の説があり正確な生没年は分かっていない。

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時代背景

バラモン教の祭式万能主義への批判
→家庭祭や天啓祭で人が救われるのではなく

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【読書メモ】「おのずから」と「みずから」 ―日本思想の基層

【読書メモ】「おのずから」と「みずから」 ―日本思想の基層

人生のさまざまな出来事は、如意の「みずから」と不如意の「おのずから」との、両方からのせめぎ合いの「あわい」で出来ている

→「あわい」=「あいだ」を動的に捉える概念
二者の相互に行き交う相克、共和、共働という動的な関わり

『自(ずか)ら』
「おのずから」成ったことと、「みずから」為したこととが別事ではないという理解

→「みずから」の営みを超えて働く働きへの、ある感受性の表明

"包容的、寛容的

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【読書メモ】デリダについて

【読書メモ】デリダについて

ジャック・デリダ
Jacques Derrida
(1930年7月15日 - 2004年10月9日)
フランスの哲学者で、一般にポスト構造主義の代表的哲学者と位置づけられている

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決定不可能性の思考

↪︎「不可能性の可能性」というアポリア(出口なし)について思考すること

『アポリアあるいは決定不可能性の試練がなければ、決定も責任=応

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【読書メモ】アルチュセールについて

【読書メモ】アルチュセールについて

ルイ・ピエール・アルチュセール
Louis Pierre Althusser
(1918年10月16日 - 1990年10月22日)
フランスの哲学者で
マルクス主義哲学に関する研究において著名

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マルクス哲学(認識論)について

資本論の中で働いている潜在的な哲学に
顕在的な形を与えること、が
アルチュセールの哲学的課題

→マルクス

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