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朝ドラの金字塔「ふたりっ子」

先日某所である方が、「ちむどんどん」がけっこう批判されていることを受けて、「なんでこんなに騒いでいるのか不思議。朝ドラってこんなもんでしょ、こんなもんだったでしょ」
そういえば、確かに、って思いました。朝ドラには、続けて観なかった作品が、たーくさんあります。ストーリーについていけない、って途中で投げちゃったものも珍しくない(特にひどかったのは職業を次々に変える関西が舞台の某ドラマ…主役女優が気の毒だった)。
朝ドラってそんなに大騒ぎするものではなかったのに、現代では大きな騒ぎに見えてしまうのは、やはりネット時代で、アンチにしろファンにしろ、それぞれの声が大きな存在感を持って、私たちに届いてしまうからだろうね。
昔はまったくの新人がやっているものも多く…かなり棒読みだったりもしたしていました。
朝ドラの主役経験というと、新人女優の登竜門的に扱われることが多いけど、そうじゃない人たちもたくさんいる。当の本人が、黒歴史と思っている方も少なからずいそうです。脚本や演出が今ひとつで、ご本人も話にのれなくて…。
私は朝ドラを語れるほど、全部をしっかり観ていたわけではないですが、歴代朝ドラの中で面白かったNO1は、圧倒的に「ふたりっ子」です!
大石静脚本。大石さん自身が、「家事の片手間に、ながら見できてしまう朝ドラではなく、目を離せない作品にしたい」という主旨のことを話されていたのを覚えてる。そして、まさにその通りでした。どうなるんだろう、という、はらはらわくわくのストーリー展開。結婚前に、お目当ての男性と性体験することがはっきりと描かれていて、それは当時の朝ドラでは画期的とも言われてたなあ。
当時、「ふたりっ子」のノベライズも買ったほど。いろんな人と、キャラやストーリーについて語り合った思い出もある。そんな、熱かった朝ドラ、他にない。
放送中、画面にくぎ付けだった朝ドラ。視聴者の予想通りの展開にはいかないし、キャラの表情や所作にもいろんな情報が詰まっていて魅力的だった。
あー、再放送してほしい。切に希望!!知らない人もぜひ見てほしい。
たぶん、これが、大石静氏の大出世作だったはず。「ふたりっ子」以後、大石静脚本と知ると、間違いない、と思ってたいていのドラマを観ています。
ノベライズ、探してみよ。ほんとにもう、最高だったんですよ!

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