見出し画像

見つけた!私の適温ドラマ「ヤング・シェルドン」

“適温のドラマ”という表現は、芸人で映画やドラマの考察等をされている大島育宙さんが、TVドラマ「日曜の夜ぐらいは…」を評する際、語っておられた言葉です。ラジオでこれを聞いたとき、うまいこと言うなあ、うんうんその通り、と、とても共感しました。
適温のドラマってほんとに少なくなったなーって思う。ドラマチックなお話で、次の展開が気になって仕方ない作品は、毎度毎度だと疲れてしまう。
私の幼い頃のテレビドラマは、ほとんどが適温ドラマだった気がする。海外ドラマは特にそうだったような。タイトルを覚えていて大好きだったのは「西部二人組」。かっこ面白い若き男性二人組の、お気楽な西部劇でした。
タイトルは忘れたけれど、コリー犬がメインで登場するファミリーものとか、湖近くで暮らす子供たちの日常の小さな冒険を描いていたものとか、よく見ていたな。いずれも海外作品。わりとストーリーの起伏が大きかったものとしては、「大草原の小さな家」。これも、海外ものだ。当時は意識していなかったけれども、風景や会話すべてが、普段の生活から遠く隔たっていることの魅力もあったように思う。
日本の作品としては、水前寺清子主演の「ありがとう」。
どれも“適温”でした。見逃しても次のストーリーがわからなくて困る、ことはない。家庭にビデオが普及してなかった時代だから、というのもきっと大きいね。
今、あの時代のぬるい感じが、すごく恋しい。
私にとってスリリングなお話は、心理的負担が大きくつらいっていうのもある。ドキドキすることが苦手。結末知ってからちゃんと観るってことよくあります。
「展開予測不能なスリルある韓国ドラマを徹夜で一気見」という経験もあるけど、それは、心が元気なときに、たまーにでいい。
で、見つけたよ!私の、適温ドラマ!NETFLIXの「ヤング・シェルドン」です。
超天才9歳の子供シェルドンが高校入学するところからお話はスタート。シェルドンの家族は、父、母、双子の妹ミッシー、シェルドンと同級生になる兄のジョージー、隣家に一人暮らしの祖母。まだ観始めたばかり。シーズン4まであります。
声高に家族愛をうたったりしない、家族関係ってこんなもんだよねーっていう親密度合いがいい。みんな言動がストレートで、喧嘩もしばしば勃発…どれもコミカル。
父、母、祖母は、子供たちのことが大好きで夫婦は仲良しで、子供たちもそれがわかっている。だから安心して観られるんだな。オススメです。

この記事が参加している募集

ドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?