災害や事故でメンタルが辛い方へ

この度は年始の災害と事故に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

今年2024年の年明けは、元日の大地震と津波による災害に始まり、翌日以降にもショックな事故や事件が連続して起こりました。特に地震と津波の被害は、東日本大震災の記憶を想起させるため、当時の様子と重なる部分を見出してしまい、気分が落ち込むなどの精神の不調に悩んでおられる方も多いかもしれません。うつ病などの精神の病を抱えておられる方には冬の気候と重なり、直接被害が無くても精神が辛いと思います。

私は被害に遭いませんでしたが、元日以降、年末からやや上がり調子だったメンタルが急降下し、気分が塞ぎ込む時間が増えてしまいました。今回は、直接被災しなかったもののメンタルの不調に悩む方向けに、少しでも抑うつや不安感を和らげる方法を紹介したいと思います。

以下の3つの方法は、通所している精神デイケアのスタッフの方から頂いたアドバイスを基に書きました。

【当時の行動や気持ちをお互いに話す】
地震の揺れを体験したことや、テレビやインターネットなどの情報によって気持ちがネガティブな方向に引っ張られている時は、地震があったその時にどんな行動をしてどう感じたかをお互いに話すのが良いと言われました。私は実際に他の利用者の方々とデイケアで話をしました。私は、「家にいてPCで動画を見ていたら部屋が揺れている気がした。地震が来たと思ったのと同時に緊急地震速報が鳴り、強い揺れが来ること覚悟した。揺れが収まった後、平静でいようとしたが、津波が来る可能性がある地域があることと、SNS上に救助を要請する書き込みが相次いでいるのを見て強い不安に駆られた。」といったことを話しました。当然ながら、強いショックや被害を受けて話すことが困難な方や、話すことで強い不安やパニックに襲われる方は無理に話す必要はありません。

【誰かと話をする】
家族や友人たちと話すことも不安を和らげます。話題は災害のことでなくても何でもよいです。特に1人暮らしの方は帰宅後に1人でいる時間が長くなってしまいます。電話やLine、Discord、Zoomなどの通話機能を使って誰かと話をするのが良いと思います。また、VRChatなどのVRを利用するのも良いかもしれません。

【情報から遠ざかる】
テレビやSNSからの情報により強い不安を感じる場合は、情報を遮断してしまうのも1つの方法です。テレビの電源を切りましょう。携帯電話の場合は緊急時に備えて自身の近くに置いてもよいですが、SNSは閉じましょう。災害の復旧は行政や自衛隊、各分野の専門家の方々が全力で取り組んでいます。まずは自身のメンタルを守りましょう。

とにかく辛い気持ちを1人で解決しようとしないことが大切だと思います。辛い時、困った時は助けてくれる方、支援してくれる方に頼りましょう。人によって方法に合う合わないがあると思いますが、私はこれらの方法で自身んのメンタルを守ろうと思います。少しでも参考になれば幸いです。