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ラントレーニングの持久力とサッカーの持久力との違いを速度で比較し考える

素走りやラントレーニングと呼ばれる「走るトレーニング」

先日ある指導者の方にお会いした際に、

「ボールを使用しない『走るトレーニング』を全くしない」
と主張する指導者の方は意外と多い

というお話を耳にしました。

僕もサッカーのトレーニングの中で必要なことが行えるならばラントレーニングで持久力の向上を図る必要はないと思っています。

しかし最近、ラントレーニングが無駄だ、と言ってしまうのはウェイトトレーニングが無駄だ、と言っているのと同じことを言っているよね?と感じるようになりました。


今回は「速度」という視点からラントレーニングとサッカーとを比較して考えてみます。


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■ラントレーニングを否定する現代サッカー

坂本さんの記事でも引用されていました、書籍「バルセロナフィジカルトレーニングメソッド」ではモウリーニョやグアルディオラの言葉が多数引用され、ラントレーニングによる持久系トレーニングへの否定的な見解や、サッカーの持久力を単純な体力要素だけで考えないことの重要性が述べられています。


また僕のバイブル的存在の、書籍「スポーツトレーニング理論」より引用します。

その研究結果は、日本選手が外国選手に比べて試合後半の行動半径、移動距離、平均スピードともに現象が顕著であるというものであった。研究班はその結果の解釈を、日本選手の持久力、スタミナの体力問題に結びつけ、長距離走を具体的にイメージした有酸素的全身持久力トレーニングの必要性を強調した。奥手選手はそれを聞いて、即座にその解釈に対する次のような反論を述べた。「・・・私は、試合内容から見てそうは思わない。研究結果は事実であろうが、日本選手には試合前半までに凡ミス、連携ミスなどの技術、的戦術的な未熟さが見られており、それによって相手よりスタミナを消費した結果であって、それは単なる持久力の問題ではなく、むしろ選手、ティームの技術的、戦術的問題の方が本質的な課題でしょう」
引用 「スポーツ・トレーニング理論」

こちらの出版は1994年で僕と同い年ですが、このとき既に日本でも同様の見解が述べられていることがわかります。

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